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BOW30映画祭 / シャンテシネ |
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2006年 7/15(土)-8/11(金) |
オフィシャルサイト: http://bowjapan.com/bow30 |
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■上映日 2006年 7/27(木) 1:00〜/4:00〜/7:00〜 ■監督・脚本・出演:ジャン・ルノワール ■撮影:ジャン・バシュレ ■衣装:ココ・シャネル ■出演:マルセル・ダリオ/ノラ・グレゴール/ジャン・ルノワール ■1939年・フランス映画・106分(BOW公開1982年) ★1992年<サイト&サウンド>誌<世界映画史上ベストテン>第2位 ★1952年・完全復元版製作Les Grands Films Classiques |
世界の批評家が10年ごとに行なう映画史上のベストテン投票で年を経るにつれて最高位にランクされる不滅の傑作。第二次大戦前夜、狩猟の宴に集った上流社会の群像にとてつもない愛の悲喜劇がまきおこる。巨匠ルノワールが出演も。公開当時に中傷と検閲で破壊された悲運の傑作だが、十数年のフィルム復元作業で今美しさに輝いている。 |
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■上映日 7/22(土)&7/23(日) 1:00〜/4:00〜/7:00〜 ■監督・脚色・台詞:ジャン=リュック・ゴダール ■原案:フランソワ・トリュフォー ■製作:ジョルジュ・ド・ボールガール ■出演:ジャン=ポール・ベルモンド/ジーン・セバーグ ■1960年・フランス映画・89分(BOW公開1978年) ★1960年ジャン・ヴィゴ賞 ★1960年ベルリン映画祭最優秀監督賞 |
「俺は最低だ」「最低って、何のこと?」死に向かって暴走する息切れの青春を描いたゴダールの記念すべき長編第1作。それまでの映画的常識を根底から覆してヌーヴェル・ヴァーグの波を各国に起こし、全世界の映画監督に深い影響を与えた金字塔的な傑作で、21世紀の今も若者の心をとらえて不滅のみずみずしさに輝いている。 | |||
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■上映日 8/11(金) 1:00〜 ■監督・脚本:テオ・アンゲロプロス ■撮影:ヨルゴス・アルヴァニティス ■音楽:ルキアノス・キライドニス ■出演:エヴァ・コタマニドゥ/ペトロス・ザルカディス/ストラトス・パヒス ■1974-75年・ギリシャ映画・232分(BOW公開1979年) ★1975年カンヌ映画祭国際批評家大賞 ★1976年ブリュッセル映画祭黄金時代賞 ★1976年ロンドン映画祭大賞 ★1979年度キネマ旬報ベスト・テン外国映画第1位・外国映画監督賞 |
1939年から1952年、旅芸人一座の姿を通して、圧政、戦争、占領、叛乱、ギリシャが生きた現代史を描いて壁画のようにそびえる叙事詩超大作の傑作。全編をワンシーン・ワンカットの連続で貫き、圧倒的な映像美で世界に衝撃を与えたアンゲロプロスの代表作。現在ネガフィルムが修復中で、今回の上映は現状で世界最良のプリントです。 |
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■上映日 7/26(水) 10:00〜/1:00〜/4:00〜/7:00〜 ■監督・脚本:フォルカー・シュレンドルフ ■製作:アナトール・ドーマン ■音楽:モーリス・ジャール ■出演:ダーヴィッド・ベネント/マリオ・アドルフ/アンゲラ・ヴィンクラー ■1979年・西ドイツ映画・142分(BOW公開1981年) ★1979年カンヌ映画祭グランプリ ★1980年アカデミー賞外国語映画賞 |
太鼓を叩いて奇声を発するとガラスが壊れるという超能力を持ち、3歳で自らの成
長を止めた少年オスカル。歴史が翻弄するダンチッヒ(現在のグダニスク)を舞台
にナチスの勃興から第二次世界大戦への激動の時代を描いたギュンター・グラス
の小説を原作に超大作として映画化。ニュー・ジャーマン・シネマの最高傑作が出
現した。 |
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■上映日 8/7(月) 10:00〜 ■監督:アラン・レネ ■出演:サビーヌ・アゼマ/ファニー・アルダン/ピエール・アルディティ ■1988年・フランス映画・110分(BOW公開1988年) ★1986年ヴェネチア映画祭特別招待作品 ★1987年セザール賞主演女優賞・助演男優賞 ★1987年ルキノ・ヴィスコンティ賞 ★1987年ニューヨーク映画祭招待作品 |
メロはメロドラマの意。音楽院時代に親友だったピエールとマルセルが再会し、ピ
エールの妻ロメーヌはいつしかマルセルと恋におち、夫への愛との苦悩の地獄に
おちていく・・・。劇作家アンリ・ベルンシュタインの1929年発表の戯曲のレネによる
映画化。舞台そのままを見せるようでいて、幕を追ううちに純粋な映画空間に展開
させるレネの名人芸が驚かせる。 |
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■上映日 8/2(水) 10:00〜/1:00〜/4:00〜/7:00〜 ■監督・脚本:アンドレイ・タルコフスキー ■撮影:スヴェン・ニクヴィスト ■出演:エルランド・ヨセフソン/スーザン・フリートウッド/アラン・エドヴァル ■1986年・スウェーデン映画・149分(BOW公開1987年) ★1986年カンヌ映画祭審査員特別大賞・国際映画批評家協会賞・エキュメニック 賞・芸術特別貢献賞 |
愛する人々を救うために自らを犠牲にささげる…。核の不安が日常と化した現代
、主人公アレクサンデルは言葉が発せなくなった息子に<生命の樹>を育てつづけ
ることを教え、自らの狂気を賭けて神と対決する・・・。「サクリファイス」(犠牲)は、
故国ソ連(ロシア)から事実上亡命をしたタルコフスキーがスウェーデンで完成し、
遺作となった、無限の美しさの傑作。 |
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■上映日 7/19(水) 10:00〜 ■監督・脚本:エリック・ロメール ■撮影:リュック・パジェス ■録音:パスカル・リビエ ■出演:アンヌ・テイセードル/フロランス・ダレル/ユーグ・ケステル ■1989年・フランス映画・110分(BOW公開1998年) |
巨匠ロメールが10年かけて描いた四季の愛の物語を、季節の順に、一日で一気
見してしまおうという提案は無謀でしょうか?始まりは春。フィアンセが出張で落ち
着かない哲学教師ジャンヌと、父親の恋人が気に入らないナターシャがパーティで
知り合い、ナターシャは父親とジャンヌを接近させようと画策する・・・。木々の芽吹
きと色とりどりの花々が、恋に揺れる女性の心を美しく描き出す。 |
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■上映日 7/15(土)&16(日) 1:00〜/7:00〜 ■監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース ■脚本:ペーター・ハントケ ■撮影:アンリ・アルカン ■出演:ブルーノ・ガンツ/ソルヴェイグ・ドマルタン/ピーター・フォーク ■1987年・西ドイツ映画・128分(BOW公開1988年) ★1987年カンヌ映画祭最優秀監督賞 |
天使は人間に恋をすると死ぬ・・・。壁で東西に隔てられたベルリンを見まもって、
天使ダミエルは親友の天使カシエルと、上空と地上を毎日気楽に行き来している
。しかしある日、異変が・・・。ダミエルは、サーカスの空中ブランコのマリオンに恋
してしまった・・・。黒白とカラーを自由に往来し、ファンタジーを限りなく豊かに展開
するヴェンダースの代表作。(ニュープリントで上映) |
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■上映日 7/29(土)&7/30(日) 1:00〜/7:00〜 ■監督・脚本:ジム・ジャームッシュ ■撮影:トム・ディチロ ■音楽・出演:ジョン・ルーリー ■出演:ジョン・ルーリー/エスター・バリント/リチャード・エドソン ■1984年・アメリカ映画・90分(BOW公開1986年) ★1984年カンヌ映画祭<カメラ・ドール>最優秀新人監督賞 ★1984年ロカルノ映画祭グランプリ(金のレパード賞) ★1984年全米映画批評家協会賞最優秀作品賞 ★1986年度キネマ旬報外国映画ベストワン |
アメリカン・インデペンデント・シネマを代表する傑作であり、ジャームッシュの記念
すべき第1作は、最初、ヴェンダースからもらった撮影用なまフィルムで短編として
出発。数年がかりで3部構成の長編として完成し、独特のテンポと間、ユーモアで
青春を鮮烈に描いて世界中を驚かせた。スクリーミン・J・ホーキンスの歌も強烈な
魅力。 |
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■上映日 7/22(土)&7/23(日) 10:00〜 ■監督・脚本・脚色:フランソワ・トリュフォー ■出演:ジャン・ピエール・レオー/クレール・モーリエ/アルベール・レミー ■1959年・フランス映画・100分(BOW公開1989年) ★1959年カンヌ映画祭最優秀監督賞・OCIC賞 ★1959年ニューヨーク映画批評家賞最優秀外国映画賞 ★1959年ジョルジュ・メリエス賞 ★1959年デヴィッド・O・セルズニック銀賞 |
13才の少年アントワーヌは、学校をさぼり、両親に叱られると家出し、盗みを働き
、ついには少年鑑別所に入れられてしまう。トリュフォーの自伝的色彩の濃い少年
像をジャン=ピエール・レオーが生き生きと演じる。長編第1作でいきなりカンヌ映
画祭最優秀監督賞を受賞してヌーヴェル・ヴァーグの登場を告げた傑作。 |
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■上映日 7/28(金) 1:00〜/4:00〜/7:00〜 ■監督・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ ■提供・共同監督(プロローグ、挿話、エピローグ)・脚本:ヴィム・ヴェンダース ■出演:ジョン・マルコビッチ/ソフィー・マルソー/マルチェロ・マストロヤンニ/ジ ャンヌ・モロー ■1995年・イタリア映画・110分(BOW公開1996年) ★1995年ヴェネチア映画祭コンペティション外特別招待作品・国際映画批評家協 会大賞 |
愛、現代の愛、不毛の果ての究極の愛を追求して世界の頂点にたった巨匠アント
ニオーニ。脳梗塞で倒れながら、宿願だった企画をヴェンダースの協力で実現し
た「愛のめぐりあい」。映倫のストップによって社会的な騒ぎになったが、これほど
純粋に愛の姿を描いた傑作はないだろう。 |
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■上映日 8/4(金) 1:00〜/4:00〜/7:00〜 ■監督・脚色:ペドロ・アルモドバル ■原作:ルース・レンデル<引き攣れる肉> ■出演:ハビエル・バルデム/フランチェスカ・ネリ/リベルト・ラバル/ペネロペ・ クルス ■1997年・スペイン映画・101分(BOW公開1998年) |
アルモドバルが英国の人気推理作家ルース・レンデルの原作をスペインに置きか
え、フランコ独裁時代から現代を快活なテンポと濃密な色彩で描く愛とエロスの悲
喜劇の傑作。青年ビクトルは令嬢エレナに愛をせまり、通報を受けてやってきた
刑事ダビドが銃で撃ってしまう。ビクトルが出所する6年後、ダビドは車椅子バスケ
のスター選手で、エレナはダビドの妻。再会からドラマが始まる |
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■上映日 8/7(月) 1:00〜/4:00〜/7:00〜 ■監督・脚本:ジャック・リヴェット ■撮影:ウィリアム・リュプチャンスキー ■出演:ジャンヌ・バリバール/セルジオ・カステリット/ジャック・ボナフェ ■2001年・フランス映画・155分(BOW公開2002年) ★2001年カンヌ映画祭コンペティション部門正式出品 ★2001年ニューヨーク映画祭オープニング招待作品 |
2001年のカンヌ映画祭会場を笑いと幸福の渦に巻き込み、終映後も拍手が10分
以上鳴り止まなかったリヴェットの集大成的な傑作。舞台女優のカミーユは、座長
ウーゴとの恋は順調だったが、元恋人のピエールと再会。ウーゴも図書館で出会
った女子大生のドミニクに近づいてしまったことで周囲を巻き込んでの騒動が起こ
ってしまう・・・。 |
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映画史特別編 選ばれた瞬間 |
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■上映日 8/5(土)&8/6(日) ■監督・編集:ジャン=リュック・ゴダール ■音楽:アルヴォ・ペルト/ヒンデミット/ベートーヴェン/バルトーク/シューベルトほか 2005年・フランス映画・80分(BOW公開2006年) |
ゴダールが1988年から1998年にかけて完成した5時間の大作「映画史」(全8章)はデジタルビデオ作品であるため、劇場上映されたのは日本だけで、それも限られた機会だけだった。「選ばれた瞬間」は1時間20分の劇場公開用作品として35ミリフィルムで完成した最新作。ゴダール自身の新たな編集で、新たな意味をになった「選ばれた瞬間」が流麗な美しさで展開する。 |
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