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トゥモロー・ワールド
Children of Men
2006年11月18日(土)、日劇1ほか全国ロードショー
■story
2027年。人類にはすでに18年間も子供が誕生していない。理由はわからないが、2008年のインフルエンザの大流行のの後、これを境に子どもが生まれなくなってしまったのだ。やがて、地球を引き継ぐ者はすべて地上から消え去ってしまう。そんな、未来のない世界で人々は暴徒化し、多くの国家が崩壊。唯一国家としての形態をとどめているイギリス。。
エネルギー省に従事するセオ(クライヴ・オーウェン)は、人類の未来はおろか、自分の将来すら興味のない、絶望を生きる男。しかし、彼は人類存続に関わる重要な鍵に遭遇する。かつてのパートナーとの予測もつかない再会もつかのま、終末のような混乱の中にのみこまれていく・・・。
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■キャスト
クライヴ・オーウェン
ジュリアン・ムーア
マイケル・ケイン
チャーリー・ハナム
クレア=ホープ・アシティ
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■プロダクションノート
「トゥモロー・ワールド 」に設定されている世界は希望の持てない世界。裕福な人とそうではない人は明確に分けられ、マーキングされる。荒涼としたコミュニティを旅するセオの目線はそういう世界を示している。金持ちは世界の動物を陳列し、子どもの代わりとして楽しむ。それ以外は、キャストとクルーがイギリス郊外を走り回り、ハートフォードシャーの牧場や、ケントの廃止された造船所、ハンプシャーの兵舎などで撮影されている。
早い段階で観客に時と場所を認知させるために、ロンドンのフリート・ストリートでのショットから始まる。しかし、街中で突然爆破が起こることで、観客は社会が崩壊していることを知らされる。
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■アルフォンソ・キュアロン:監督
「私が映画を創るとき、わたしの観点から創る。ということは、この映画を“汚染”するのだ。人間は、破壊に対してとてつもない才能を持っている。それと同時に、皆で一致団結して問題を解決することもできる。『トゥモロー・ワールド』の最後では、人類の破滅を伝えているのではなく、人間の判断と行動のイデオロギーだ」 |
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■ティモシー・J・セクストンセクストン:脚本
「未来を描くほとんどの作品はヒーロー的存在が出てくるが、それは20世紀の専制政治の見方だ。今起きている専制政治は変わっている。21世紀の専制政治は民主主義と呼ばれる。原作から、とても興味深いコンセプトを見つけた。」
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この作品はSFではなく、情景や事象もほぼ現代に近いリアルなものだ。舞台を変えればそのまま現実に存在している地域もあるのではないかと思わせる。2極化した社会の末路にも見える。未来的な部分があるとすれば、未来がないという設定だろうか。原題は「人類の子供たち」で、こちらのほうがしっくりとくるかもしれない。このことばの意味がはっきりしてくるのはラストシーン。
希望を失った人々が予想すらしなかった場面で未来へとつなぐ存在に遭遇した時、どんな態度を示すのか。
監督はこのシーンをもっとも大切にしたという。
失ってから気づくことがある、それは、「未来」も同じなのかもしれない。(JS)
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■スタッフ
監督:アルフォンソ・キュアロン
原題:Children of Men(配給:ユニバーサル・ピクチャーズ)
原作:P.D.ジェイムズ "The Children of Men(人類の子供たち)" 〔ハヤカワ文庫〕
脚本:アルフォンソ・キュアロン、ティモシー・J・セクストン
衣装デザイン:ジェイニー・ティーマイム
オリジナル楽曲:”フラグメンツ・オブ・ア・プレーヤー・ジョン・タヴナー
SFXスーパーバイザー:ポール・コーボールド
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■オフィシャルサイト
http://www.tomorrow-world.com
ユニバーサル・ピクチャーズ提供
ストライク・エンタテイメント製作
ヒット・アンド・ラン・プロダクションズ製作協力
ビスタサイズ/カラー作品/1時間49分
提供:ポニーキャニオン、東宝東和
配給:東宝東和
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