エコール
2006年11月4日、シネマライズほか全国順次ロードショー ■story |
キャスト エヴァ/マリオン・コティヤール エディス/エレーヌ・ドゥ・フジュロール イリスゾエ/オークレール ビアンカ/ベランジェール・オーブルージュ アリス/リア・ブライダロリ エヴァ/:マリオン・コティヤール エディス/エレーヌ・ドゥ・フジュロール |
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ある朝、公園は完全に雪で覆われる。数日後、校長先生が毎年この時期にきまって10歳の少女達に会いにやってくる。校長先生は、6年生に進級する前にここを去ることを許される、ダンスの優れた少女一人を選ぶのだ。イリスの家に住むアリスは、選ばれて外の世界をみることを夢見ている。残念ながら、他の少女が選ばれ、アリスにとってここでの生活が耐えられないものとなっていく。アリスは壁をよじ登り、壁の向こう側へと消えていく。 春が戻ってくる。先生は12歳の少女たちにじきに起こる体の変調について話す。彼女達の体が卒業の時期が近づいているというサインを表すのである。イリスの家で一番年上のビアンカは、ここを出たいという欲望と、立ち去りがたい悲しみに悩まされる・・・。 |
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■『エコール』は、公私に渡るパートナーであるギャスパー・ノエの『カルネ』(94)の編集を担当し、 現代版「赤ずきんちゃん」とも言うべき中篇監督作『ミミ』(96)で強烈な才能を印象付けたルシール・アザリロヴィックの長編処女作。 大人に孵化する前の少女たちの純粋無垢な美しさとエロスの世界を耽美的な映像で描き出した美の寓話である。 神秘の世界の底流には、謎めいていてどこか漠然とした未来、未知の世界に対する無意識の恐怖も流れている。 原作は19世紀の作家フランク・ヴェデキントの小説「ミネ・ハハ」(「笑う水」の意味)。 アザリロヴィック監督は、ホラー映画『サスペリア』(77)の原作でもあるこの象徴主義小説を独特の解釈で映像化し、 完全なユートピアであると同時に、外に出ることの自由を奪われた強制的な"学校"というオリジナルな世界を生み出した。 本作はミステリー映画のような最後に解決される「謎」はない。観客は、物語のなかで少女たちのダンスの公演に招かれた招待客のように、限りなく美しいファンタジー・ワールドの観客になる。そして最後に残る疑問符─"彼女たちはどこから来て、どこへ行くのだろう?"(プレス資料より) |
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(プレス資料より)
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■スタッフ 監督&脚本:ルシール・アザリロヴィック 原作:フランク・ヴェデキント 撮影監督:ブノア・デビエ セットデザイナー:アルノー・デ・モレロン 編集:アダム・フィンチ 音楽:レオス・ジャナケック セルゲイ・プロコヴュー ピエトロ・ガリ リチャード・クーケ 製作:パトリック・ソベルマン |
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.ベルギー・フランス・イギリス合作/2時間1分/シネマ・スコープ/Dolby SRD/ |
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