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マリー・アントワネット
Marie Antoinette

2007年1月20日(土)日劇3ほかにて全国ロードショー

■story
マリア・テレジアは、ハプスブルグ家の繁栄のため、政略的に娘たちをヨーロッパの王たちに嫁がせようとしていた。
1769年、娘であるオーストリア皇女アントワーヌは、14歳のとき、母の命令で、フランス王太子のもとへと嫁ぐことになった。
期待に胸をふくらませて馬車に乗り込み、国境へと向かう。ヴェルサイユ宮殿に着いたマリーは、国王ルイ15世の孫で夫となるルイ・オーギュストを紹介される。15歳の少年だ。翌年、二人は宮殿の聖堂で結婚式を挙げる。
マリーにとって奇妙なヴェルサイユでの生活が始まる。大勢に監視されるように迎えた結婚初夜、着替えの儀式、貴族たちからささやかれるたえまない陰口。ルイは、マリーに関心を示さず、同じベッドに寝ていても指一本触れようとしない。
オーストリアの母からも「この結婚は同盟だから、一刻も早く世継ぎを」とせかされる日々。マリーがいくら努力してもルイは彼女を抱こうとしない。そのむなしさを紛らわせるかのように、マリーは靴やドレスや宝石、お菓子やシャンパンへの浪費に楽しみを見出し、ギャンブルやパーティにはまっていく・・・。



 




■キャスト
マリー・アントワネット/キルスティン・ダンスト
ルイ16世/ジェイソン・シュワルツマン
デュ・バリー夫人/アーシア・アルジェント
マリア・テレジア/マリアンヌ・フェイスフル
ノアイユ伯爵夫人/ジュディ・デイヴィス
ルイ15世/リップ・トーン
 





■プロダクションノート 

2002年、マリー・アントワネットの誤解された生涯に新たな光を当てる伝記が出版された。作者はイギリスの歴史文学者アントニア・フレイザー。綿密なリサーチで、マリーの真実に迫り、ヴェルサイユ宮殿での贅沢三昧の生活を送る王妃ではなく、宮廷の習慣や政府の陰謀に対して素でフランス王室に飛び込んだマリーの姿を浮き彫りにした。
マリー・アントワネットを知るにつれ、ソフィア・コッポラはマリーの内面に魅了された。製作するにあたり、ソフィアが目標にしたのは、「ありきたりの歴史超大作にしないこと」、「マリー・アントワネットが成長し、成熟していく過程を見守りながら、マリー自身の視点に立ってストーリーを語ること」だった。
映画化について、ソフィアから話を受けたアントニア・フレイザーは、マリー神話を打ち砕くソフィアの独自のアプローチに驚き、感銘を受けたという。「弱冠14歳でオーストリアの運命を背負ったマリーは、王妃になるべくフランスへ身売りされ、奇妙な結婚を強いられ、子供を生産することを義務付けられますが、ソフィアはマリーが、どうやってこの異常な状況に立ち向かったかを共感を持って描いています。マリーの買い物三昧、贅沢三昧、そして堕落ぶりは、彼女に起こったさまざまな出来事への反動だったという解釈がとても気に入りました。」
 

 


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「『パンがないならケーキを・・・』そんなこと言ってないわよ」というシーンが印象的だった。
歴史というのは実のところ、どう作られてきたのかよくわからないものという感じがした。
ヴェルサイユ宮殿内での撮影という貴重さ、写真集をめくるようなグラフィカルな映像、とくに宮殿に到着するシーンはキューブリックのバリーリンドンを思い出す。衣装のミレーナ・カノネロはバリー・リンドンやアマデウスの衣装も手がけている。
新たな視点から、映像と音楽による新しいマリー・アントワネット像を作り上げたように思います。(JS)






 

■スタッフ
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
製作:ロス・カッツ、ソフィア・コッポラ
製作総指揮:フレッド・ルース、フランシス・フォード・コッポラ
原作:アントニア・フレイザー
共同製作:カルム・グリーン
撮影監督:ランス・アコード
編集:サラ・フラック
プロダクション・デザイン:K.K.バーレット
衣装デザイン:ミレーナ・カノネロ
音楽プロデューサー:ブライアン・レイツェル

     




   


■オフィシャルサイト
http://www.ma-movie.jp


コロンビアピクチャーズ提供 
原題:Marie Antoinette/アメリカ・フランス・日本合作/カラー作品/ビスタサイズ/2時間3分/字幕翻訳:松浦美奈
提供:東北新社・東宝東和/配給:東宝東和・東北新社 © 2005 I Want Candy LLC.