レイヤー・ケーキ 2006年7月1日(土)、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開 story不動産賃貸業という表の顔を持つ、名もない麻薬ディーラー。用心棒のモーティたちと共に、裏社会で手堅く財を成してきた。そして、好調なうちに、この世界から引退をと考えていた。そこに、ボスから新たな仕事の依頼がきた。裏社会の大御所の娘を捜し出すことと、デュークが手に入れたエクスタシーを売りさばくことだった。 最後となる仕事のはずだったが、今まで完璧だった彼のルールに狂いが。なかなか居場所が見つからない失踪中の娘。エクスタシーは、国連から指名手配中のセルビア人から盗んだ、訳ありのドラッグだった。窮地へと追い込まれていく彼がセルビア人から、一流の殺し屋を仕向けられ、すでに命を狙われる身になっていた。 そんなある日、クラブで出逢った女性とホテルで過ごしていた時に、突然、何者かに襲われる。彼の前に現れたのは、娘捜しを頼んでいた裏社会の大御所だった。彼の口から知らされる、衝撃の事実。事の成り行きを悟った彼は、事態の収拾を始める。これでやっと、裏社会から足を洗えるはずだったが…。 |
キャスト Daniel Craig(XXXX) ダニエル・クレイグ(XXXX) Colm Meaney(Gene) コルム・ミーニイ(ジーン) Kenneth Cranham(Jimmy Price) ケネス・クラナム(ジミー・プライス) George Harris(Morty) ジョージ・ハリス(モーティ) Jamie Foreman(Duke) ジェイミー・フォアマン(デューク) Sienna Miller(Tammy) シエナ・ミラー(タミー) Michael Gambon(Eddie Temple) マイケル・ガンボン(エディ・テンプル) Marcel Iures(Slavo) マーセル・ユーレス(スラヴォ) |
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ダニエル・クレイグ(XXXX) 007シリーズ待望の新作『007/カジノ・ロワイヤル』(06予定)の6代目ジェームズ・ボンド役に選ばれたことでも有名な、イギリスの実力派俳優。『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』(98)で、エディンバラ映画祭のブリティッシュ・パフォーミング賞に輝いた他、2000年には“Some Voices”での演技が認められ、ブリティッシュ・インデペンデント・フィルム賞最優秀男優賞を受賞している。最近では、『ミュンヘン』(05)や『ジャケット』(05)で、その演技力を披露した。その他の出演作は、『エリザベス』(98)『ザ・トレンチ 塹壕』(99)『トゥームレイダー』(01)『ロード・トゥ・パーディション』(02)『シルヴィア』(03)『Jの悲劇』(04)など。また、BBCのミニシリーズ“Our Friends in the North”や、TV映画『モール・フランダース〜燃ゆる運命の炎?』(96・未)『氷の家』(97・未)などのTV作品にも数多く出演している。 |
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>>> レイヤー・ケーキとは、下っ端からボスまで、裏社会の階層(レイヤー)をケーキに例えた言葉。コピーにもあるように、確かに映像と音楽がスタイリッシュだと思った。最初のうちは。でも、そうも言ってられない事態に観ているものを巻き込んでいく。 巧妙に組まれた展開はなるほど。ボロボロになりながらも、ほぼ問題を解決したかに見えたとき、安堵感はあっただろうか?うまくいって足を洗って欲しいとは思うのだが、なんとなくひっかかるものが残っていた。ラストはそれを、ある意味、無理やり解決させる。裏社会は甘くないのか、いや、おろかさの代償は甘くないと思わせるのである。(JS) |
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