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NARA:奈良美智との旅の記録 


 

2007年2月24日(土)〜3月2日(金)シネマライズ
3月3日(土)〜 ライズエックス にて公開

■ストーリー
2005年6月、韓国・ソウル、Rodin Gallery。
ギャラリー前の長蛇の列を眺めている奈良。ギャラリー内のティーチ・インで作品について語ると、大勢の観客が歓声を上げる。韓国 でも人気の奈良美智である。
その夜、奈良の前に集う大勢のファンたち。「結婚はいつ?」の話題で盛り上がる中、一人の少女が質 問を読み上げる。「美智アジョン(おじさん)、・・・悲しいときは、おじさんの名前を呼びます。」  少女は、ある理由から幼いときを一人ですごさねばならなかった。そこに奈良の作品があった。会場からの帰路、彼はつぶやく。「 あの中で、僕の絵を見ていてくれていたのは、あの小さな女の子だけだったかもしれない」

2005年8月、東京・奈良のアトリエ。
画紙を壁に貼り、下書きなしに描き始める。こんなにも色を使っていたのかと思うほど、多くの色が塗り重ねられていく。途中まで 描きあげたところで、何かが違うと言う。思っているものが描けていないようだ。韓国の少女にもらった小さな絵を横に貼り、また 描き続ける。そこには「ならよしとも様 わたしによろこびをくださってありがとう。セヒより」と書いてある。


 




■キャスト
奈良美智
graf AtoZ チーム
豊嶋秀樹
野澤裕樹
青柳 亮
小西康正
高野夕輝
脇本秀史
展覧会に携わったボランティアの皆さん
旅で出会ったすべての人々
ナレーター/宮崎あおい
 







ニューヨーク、Marianne Boesky Gallery。
ここでも奈良は注目を浴び続けている。少女の力も加わって描きあげた作品がギャラリーの壁に展示される。美しく仕上がっている 。そこに、彼のアトリエを再現したような小さな手作りの小屋が紹介される。これが『AtoZ』のモチーフとなる「小屋」である。なぜ 、小屋を作ることになったのかが明かされる。

そして、ロンドンのStephen Friedman Gallery。
『AtoZ』のもう一人の主人公、grafの豊嶋秀樹が加わり、『AtoZ』へ向かう小屋の 物語が始まる・・・。

※ ※ ※ 

■YOSHITOMO NARA + graf  AtoZ

  2006年7月29日から3ヶ月間。青森県弘前市。大正時代に建てられた吉井酒造煉瓦倉庫に、40を超える廃材を利用してくみ上げられた 小屋の町並みが出現した。8万人の観客を動員。奈良美智とgraf、有志のボランティアが作り上げた展覧会『AtoZ』である。
2003年の大阪、graf media gmで開かれた、奈良美智の個展『S.M.L.』にはじめて小屋が登場した。grafのスタッフによる昼夜に渡 る共同作業によって、奈良の作品を展示するための最良の居心地の良い空間として、その小屋は生み出された。
以来、横浜、台北、福井、米子、韓国、ニューヨーク、ロンドン、タイ。展覧会のたびにさまざまな小屋が生まれた。展覧会後は弘 前に送られ、これに新たに20の小屋が追加された。
900人以上のボランティア。有志の出資者と協賛者の協力を仰ぎ、既存の文化機関に頼らない活動であった。キュレーターは奈良美 智。スタジオ風にしつらえたドローイングルーム、新作や壁画の並ぶ展示室。友人やタイ、北欧からのアーティストたちの作品も加 わる。奈良のすべてを見せる展覧会である。

■奈良美智 Yoshitomo Nara

 1959年弘前市生まれ。愛知県立芸術大学大学院修了。1988年渡独。国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに在籍。A.R.ペンクよりマ イスターシュウラー取得。
2003年、個展『Nothing Ever Happens』が米、クリーブランド現代美術館を皮切りに全米巡回。ニューヨーク近代美術館、サンフラ ンシスコ現代美術館、ミュンヘン・ピナコテーク近代美術館などでの展覧会に参加。

■graf

 スペース、家具、照明、グラフィック、プロダクト、アートから食にいたるまで「暮らしのための構造」を考えてものづくりをする クリエイティブユニット。店舗空間やアートディレクションなどで活躍中。

■豊嶋秀樹 Hideki Toyoshima

 1971年大阪生まれ。サンフランシスコ・アート・インスティテュート卒業。チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイ ン修了。grafの立ち上げメンバー。grafの運営するgraf media gmの企画制作をしている。展示デザイン、展示演出、アートディレ クションを手がける。AtoZプロジェクトの共同企画・制作者でもある。

 

―プレス資料よりー

 


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この作品は、奈良美智、豊嶋秀樹、graf AtoZ チームと大勢の人たちによって作られた、展覧会『AtoZ』に至るまでの旅の軌跡と記録です。

私がはじめて奈良さんの「小屋」を見たのは、東京、品川にある原美術館の一室。白いペイントを塗ったコンパネの壁に囲まれた小さな部屋。壁に無造作に貼り付けられたスケッチ、使いかけの画材、ジャケット・・・。音と時間に奈良ワールドの空気のようなものを定着させた空間。
『AtoZ』では、この「小屋」そのものが作品になっていて、大勢の人たちの手で、まさに手作りでこの小屋を作り上げるのです。

幼い時、だれでも手作りの小屋のようなものを作った経験があるのではと思います。でも、なぜ今、小屋なんだろうというのが以前からもっていた素朴な疑問でした。そんな疑問の答えと、奈良さんの作品にあらわれている心の変化が垣間見られるドキュメンタリーになっています。 (JS)








監督:坂部康二
製作:林田 洋
エグゼクティブ・プロデューサー:二宮清隆
プロデューサー:徳山竜一
撮影:坂部康二、小宮山 充、佐々木秀夫
音楽監督:井田英司



graf
Marianne Boesky Gallery
TOMIO KOYAMA GALLERY
『AtoZ』公式サイト

     




   


■オフィシャルサイト
http://www.nara-movie.jp/


製作:東北新社
2007年/日本/93分/カラー/ビスタサイズ/デジタル
(C)2007東北新社
配給:東北新社