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バベル
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■キャスト リチャード/ブラッド・ピット スーザン/ケイト・ブランシェット サンティアゴ/ガエル・ガルシア・ベルナル ヤスジロー/役所広司 アメリア/アドリアナ・バラッザ チエコ/菊地凛子 デビー/エル・ファニング ケンジ/二階堂智 マイク/ネイサン・ギャンブル ユセフ/ブブケ・アイト・エル・カイド アフメッド/サイード・タルカーニ モロッコ・ガイド/モハメド・アクサム |
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アメリカのメディアはテロだと騒ぐ。息子たちに真相を打ち明けられたアブドゥラは、2人を連れて山へ逃げる。追いかけるモロッコ警察の発砲、思わず迎え撃つユセフ・・・。 息子の結婚式は大成功に終わり、アメリアは再びサンチャゴの運転で子供たちと国境へ向かうが・・・。 政治的な問題のせいで、救助はいつになっても現れない。怒りと絶望の涙を流すリチャード・・・。 チエコは父と話したいという若い刑事を自宅に呼び出す。好意を伝えるためにとっぴな行動に出るのだが・・・。
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この映画を作ることは、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督にとって、大きな転機だったと言う。「私の映画人生における最大の挑戦で、関わった者すべてを奥深くから変えた。『バベル』は、他のどの映画とも全く違った」と、イニャリトゥ監督は振り返る。「撮影中、私たちは“コミュニケーションの難しさ”という、この映画のテーマと同じ問題を抱えていた。例えばモロッコでの撮影では、アラブ語、ベルベル語、フランス語、英語、イタリア語、そしてスペイン語が飛び交った。しかし、撮影を進めるうちに、本当の境界線は言葉ではなく、私たち自身の中にあると気付いた。 「私は、コミュニケーションにおける問題点を、1つの言葉で捉えたかった」イニャリトゥ監督はタイトルを『バベル』にした理由について、そう語る。 |
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>>> イニャリトゥ監督は、なぜ、この作品を作ったのだろう? と、観おわったあとに少し考えてしまいます。BABELというタイトルが重いからかもしれません。 旧約聖書の中でのBABELは人間のおろかさの象徴とその代償としてのコミュニケーション不全。身近な生活のなかでも、グローバルな点でも、このコミュニケーションの問題は、旧約聖書の時代から延々と続き、ふたたび加速しているか、新たなステージに入っているかのようにも見えます。そのひとつの答えを監督は伝えようとしているのかもしれません。 (JS)
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原題:BABEL/メキシコ/143分/カラー/ビスタ/ドルビーデジタル/ |
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