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ハンニバル・ライジング
Hannibal Rising

4月21(土)、日劇PLEXほか全国ロードショー


■ストーリー
  1944年リトアニア。名門貴族の家系であるレクター家に、ドイツ軍の侵略の足音が迫っていた。一家はレクター城を捨て、山の中へ疎開する。レクター家の長男ハンニバルと妹ミーシャは、両親に守られつつましい日々をおくるが、やがて戦火が彼らを襲ってしまう。
二人きりになったハンニバルとミーシャ。妹を守りながら、何とか生き延びなければならないと、ハンニバルは山小屋で籠城生活を始めるが、やがてある事件が起きる。
  戦争が終結し、ハンニバルはソ連軍に保護され、ソ連政権下にあったリトアニアの孤児院へ送られる。彼が収容された孤児院は、かつて彼が暮らしていたレクター城だった・・・・。

 

 


■キャスト
ハンニバル・レクター/ギャスパー・ウリエル
レディ・ムラサキ/コン・リー
グルータス/リス・エヴァンズ
コルナス/ケビン・マクキッド
ポピール警視/ドミニク・ウェスト
ドートリッヒ/リチャード・ブレイク
ミルコ/スティーブン・ウォルターズ
グレンツ/アイバン・マレビック
幼いハンニバル/アーロン・トーマス
ミーシャ/ヘレナ・リア・タチョヴスカ

 




       

 

 ■プロダクション・ノートより

 プロデューサーのディノ&マーサは、『羊たちの沈黙』後のハンニバル・レクター作品をプロデュースしている。
 まず、原作の『レッド・ドラゴン』に魅せられた二人は、1986年のマイケル・マンのスリラー『刑事グラハム/凍りついた欲望』を製作した。これはカルト・ヒットだったが、1991年の『羊たちの沈黙』で、アカデミー賞の主要5部門でオスカーに輝いた。この大ヒット作の後、2001年の『ハンニバル』、2002年『レッド・ドラゴン』の2本ともアンソニー・ホプキンス主演でヒットさせている。
  「『レッド・ドラゴン』を作ったとき、プロモーションで全世界を回ってね、どの街へ行っても同じ質問を受けたんだよ。『どうしてハンニバル・レクターは、あんな化け物になったんですか?』ってね。そのうちに、わたしはいい質問だな、と考えるようになった。若き日のハンニバルを描いた映画を作って、彼の人生に何があったのか、どうしてああいう化け物になったのかを描いてみようか、と思うようになったんだ」とディノは語る。

 


       
 
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 シリーズ作品なので、年代を追ってみると、第1作の『羊たちの沈黙』は、 ハンニバル・レクターの43〜45歳、1981〜1983年。第2作の『ハンニバル』は、52〜53歳、 19901〜1991年。第3作の『レッド・ドラゴン』は、33〜42歳、1971〜1980年。 そして、第4作となる本作は1944〜195?年の設定になっています。
 プロダクション・ノートにもあるように、『ハンニバル・ライジング』は、 ハンニバル・レクターの出生の秘密を知りたいという、ファンのシンプルな思いから実現したように思います。
  作品を観て感じるのは、因果応報の原理をベースにしながらも、 狂気へと外れてしまう罪深さはどこから来るのだろうかということです。それは、彼自身が作り出したものではなく、 ある種の恐怖から、人間そのものが作り出したものなのかもしれません。 ラストの近くでレディ・ムラサキがその答えを語っているように思います。 (JS)









■監督:ピーター・ウェーバー
プリストル大学の映画科卒業。チャンネル4のミニシリーズ『MEN ONLY』(01)、『真珠の耳飾りの少女』(03)、テレビシリーズ『シックス・フィート・アンダー』などを監督。



■スタッフ
製作:ディノ&マーサ・デ・ラウレンティス
監督:ピーター・ウェーバー
原作・脚本:トマス・ハリス
撮影:ベン・デイビス
プロダクションデザイナー:アラン・スタルスキー
衣装デザイナー:アンナ・シェパード
編集:ピエトロ・スカリア、バレリオ・ボネリ
キャスティング:レオ・デイビス
メイキャップデザイナー:マウリツィオ・シルヴィ
ヘアーデザイナー:フェルディナンド・メロラ
音楽:アイラン・エシェケリ、梅林 茂

           


■オフィシャルサイト
http://www.hannibal-rising.jp

(C)Delta(Young Hannibal)Limited 2006 and Artwork
(C) The Weinstein Company

原作:「ハンニバル・ライジング」新潮文庫刊
スコープサイズ/ドルビーSRD/カラー作品/イギリス、チェコ、フランス、イタリア合作
上映時間121分
字幕翻訳:戸田奈津子
配給:東宝東和


     

 

 

   
 
   

「羊たちの沈黙」
トマス・ハリス 著、菊池 光 訳  
新潮文庫


『羊たちの沈黙』(1991) 
監督:ジョナサン・デミ 
原作:トマス・ハリス 
脚本:テッド・タリー 
撮影監督:タク・フジモト 
音楽:ハワード・ショア 
出演:ジョディー・フォスター、
アンソニー・ホプキンス 

■ハンニバルシリーズ

『羊たちの沈黙』(1991)

 ウェスト・ヴァージニア州で、 "バッファロー・ビル"と名乗る人物による5件の連続殺人事件が発生していた。 被害者は女性で、いずれも大柄で小肥りという特徴を持ち、殺害直後に皮膚を剥がされていた。 捜査に行き詰まったFBI行動科学課は、自らの患者を含む9人の殺害を行い、 ボルティモア精神異常犯罪者収容所に拘束中の元精神科医ハンニバル・レクター博士の示唆を受けることにした。
 クラリス・スターリングは、上司ジャック・クロフォードの命令で、最厳重警戒の独房にいるレクターを訪ねる。 レクターは知的なクラリスに興味を持ち、彼女の過去の出来事を聞きだすことと引き換えに少しずつ犯人の手掛りを与えることにした。 ある日、特徴が酷似する新たな被害者の喉から人為的に仕込まれた"ドクロメンガタスズメ"という蛾の繭が見つかった。 「犯人は変身願望がある。乳房のついた服を欲しがっているのだ」。レクターは、テネシー州に護送されるが、一瞬の隙をつき警官を殺害し闇に逃亡。 クラリスは、これ以上の手掛かりを失うのであった。


『ハンニバル』(2001) 
監督:リドリー・スコット 
原作:トマス・ハリス 
脚本:デビット・マメット、
スティーブン・ザイリアン 
撮影監督:ジョン・マシソン 
音楽:ハンス・ジマー 
出演:アンソニー・ホプキンス、
ジュリアン・ムーア
 
『ハンニバル』(2001) 

 バッファロー・ビル事件から10年。かつてレクターの患者で、彼の仕業よって顔面を失った大富豪のメイスン・ヴァージャーは、 司法省を巧みに操り、クラリスをレクターの捜査に任命させる。 一方レクターは、ダンテ研究者のフェル博士という仮の姿を使い、フィレンツェに潜伏していた。 クラリスに「いまも羊たちの悲鳴が聞こえるか・・・?」 と記された一通の手紙を送る。クラリスは、手紙にしみこんだ香料を手がかりに、本格的に情報収集を開始した。
 フィレンツェでは、不可解な失踪を遂げた、フェル博士の前任者にあたる人物の捜査を担当するリナルド・パッツィ刑事が、 フェル博士とFBIの手配リストにあったレクターが同一人物ではないかという疑問を持ち始める。しかし、パッツィはその発見をFBIではなく、 レクターの情報に高額の報奨金を用意していたメイスンに引き渡すことにした。 そしてついに、メイスンによる、クラリスを巻き込んだ一大報復劇が開始されるが、人間を知り尽くす超人レクターにとって、所詮彼らの行動はレクターが描くシナリオの一部でしかなかった。


『レッド・ドラゴン』(2002) 
監督:ブレット・ラトナー 
原作:トマス・ハリス 
脚本:テッド・タリー 
撮影監督:音楽:
ダニー・エルフマン 
出演:アンソニー・ホプキンス、
エドワート・ノートン、
レイフ・ファインズ 

『レッド・ドラゴン』(2002) 

 FBI捜査官ウィル・グレアムは担当する連続殺人について、 精神科医の立場から分析してもらうためハンニバル・レクター博士の自宅を訪問していた。 博士の書斎で、グレアムはこれまでに絞り込んでいた犯人像を見誤っていた事をレクターに伝えた瞬間、 直感的にその事件の真犯人がレクター自身であることに気づいたが、背後から刃物で襲われる。 重症を負いながらも、何とかレクター逮捕を成し遂げたグレアムは、 FBIを引退しフロリダで妻子とともに平穏な日々を送っていた。
 そんな彼のもとに、行き詰まった一家惨殺事件解明のため、元上司ジャック・クロフォードが協力を懇願しに来る。 レクターはボルティモア収容所で拘束の身だったのだが、科学専門誌で論文を発表するなど、 熱狂的なサイコキラーの崇拝者を生み出すまでのカリスマに成り上がっていた。 そしてファンレターを出した人物の中に、グレアムが追う犯人が含まれていたのだった。 その犯人は、ウィリアム・ブレイクが描いた『大いなる赤き竜と日をまとう女』に魅せられ、 いつかは赤い竜になれるものと、自らを"レッド・ドラゴン"と名乗り、犯行を繰り返していた。