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輝ける女たち
Le HEROS DE LA FAMILLE

4月14日(土)より、Bunkamura ル・シネマほか全国にてロードショー


■ストーリー
 ニースにあるキャバレー"青いオウム"のオーナー、ガブリエルの突然の死。昔一世を風靡したマジシャンで、ガブリエルを父のように慕い、彼の元で働いてきたニッキー。葬儀後、彼の遺言により、疎遠になっていたニッキーのファミリーが再び集まる。
 ニッキーの予想に反して、"青いオウム"の相続は彼ではなく、ニッキーの子供である、雑誌編集長のマリアンヌと、会計士のニノの手に渡ることになる。
 キャバレーの経営などまったく興味のないマリアンヌとニノ。そんな"青いオウム"で人気の歌姫レアと、かつてニッキーを愛した元妻アリスとシモーヌ。彼女たちもガブリエルの死をきっかけに、それぞれが過去に置いてきた秘密や今抱えている問題を見つめ直し、忘れかけていた自分らしさを取り戻し、ほんの少しだけ前向きに歩きはじめる...。

 

 


■キャスト
ニッキー・ガジーニ/ジェラール・ランヴァン
アリス・ミルモン/カトリーヌ・ドヌーヴ
レア・オコノール/エマニュエル・ベアール
シモーヌ・ガルシア/ミュウミュウ
マリアンヌ・ベンサレム/ジェラルディン・ペラス
ニノ・ベンサレム/ミヒャエル・コーエン
ガブリエル(ガブリエール)・スターン/クロード・ブラッスール
パメラ/ヴァレリー・ルメルシエ
 







       

 

■プロダクション・ノートより

監督インタビュー
Q:本作のテーマは何ですか?
A:テーマは和解です。自分自身との和解、そして他者との和解ですね。両親の人生や出自、過去の愛情、セクシャリティ、成功と失敗。それを人はどこまで理解し、そしてどう受け止めればいいのか・・・、それは難しい問題です。また両親も子供たちの人生をどう受け止めればいいのか...。本作では、様々な問題から逃げていた家族が問題から逃げずに向き合う姿から和解することの素晴らしさを描いています。

Q:執筆中、やり遂げるのに最も困難だったことは何ですか?
A:執筆は、『あなたを待つ人生』でも一緒に脚本を書いたクリストファー・トンプソンと行いました。私たちはキャバレーの世界がややノスタルジーを誘うけれど、この物語を過去のものにはせず現代的で日常生活に即したものにする点に気をつけました。それはキャバレー"青いオウム"のレビューダンス、60〜80年代をにぎわした名曲の数々、マジック・ショーなどが放つゴージャスな雰囲気に魅了されながらも、リッチな暮らしを送っている雑誌の女性編集長とやり手の会計士といった30歳代の人物の目を通して見ることで、この世界の時代遅れな馬鹿げた一面も描くことに成功したと思います。

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 昔ながらのエンターテイメントを守り続けようとする父親。 そして、そんな古臭いキャバレーの経営など興味がないといった感じの現代的な子供たち。
 ニースという設定ながらも、どこか下町のにおいのするコメディの雰囲気もあり、親しみが持てます。 エマニュエル・ベアールとカトリーヌ・ドヌーヴの顔合わせも興味あるところ。 (JS)








■監督:ティエリー・クリファ Thierry Klifa

大学時代に映画論を専攻。雑誌「Studio Magazine」で11年間映画についてのテキストを執筆。

監督作品:
2001 『Emilie est partie(エミリーは去った)』(短編)
2004 『あなたを待つ人生』(第12回フランス映画祭上映作品)


■スタッフ
監督:ティエリー・クリファ
脚本:クリストファー・トンプソン、ティエリー・クリファ  
音楽:ダヴィッド・モロー
撮影監督:ピエール・アイム(フランス撮影監督協会)
編集:リュック・バルニエ
美術:フランソワ・エマニュエリ
衣装デザイン:カトリーヌ・ルテリエ

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.kagayakeru-movie.com

2006年/フランス/35mm/カラー/シネスコサイズ/SRD/原題:Le HEROS DE LA FAMILLE(英題:Family Hero)/103分
日本語字幕:松岡葉子/特別協賛:花王株式会社
配給:ムービーアイ 
(C)2006 SBS FILMS EDEL WEISS SRL FRANCE2