いのちの食べ方
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■インタビュー:プロダクション・ノートより 僕の作品では、ふつう移動撮影にインタビューシーンが含まれています。しかし今回の場合は、ただ映像だけで作品として成り立つ場面が使われています。いつもは空っぽの空間で働いて、勤務中はほとんど会話もしない人々の映像を。
この作品では出来るだけ客観的な視線で物事を捉えたかったのです。
僕が特に興味を持つのは、「なんでもかんでも機械で出来る」という感覚や、そういった機械を発明しようという精神、それを後押しする組織です。それは、とても怖い感覚で、無神経でもあると思います。 |
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このタイトル(日々の糧)は文化的な歴史と関係があり、人々がいかに天然資源や生き物を扱っているかを考えると、この宗教的な雰囲気のせいでより荒々しい効果がでると思いました。 |
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>>> 原題は「日々の糧」。「主よどうか私たちに日々の糧をお与えください・・・」という、日々、あるいは主日礼拝で祈られる言葉です。 食の不安や、健康志向が注目される今日、このドキュメンタリーは食の生産プロセスを知る上で貴重な作品となっています。 目を覆うような映像を見せられるようなこともなく、シンメトリックな構図は全体に秩序と客観性を与えています。写真家のアンドレアス・グルスキーを思わせるような画面作りは、生き物や食べ物をより静的で、工業製品のような印象をもたせるものとなっています。 アート作品に解説がないように、この作品もナレーションはなく、その受け止め方は観る人の想像力にまかされています。アート的な手法を用いることで、作品に普遍性を与えることに結び付けているようです。 (JS)
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原題: OUR DAILY BREAD (日々の糧 Unser taglich Brot)/ |
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