グラストンベリー
GLASTONBURY

6月30日(土)、渋谷Q-AXシネマほか、全国ロードショー


■音楽ドキュメンタリー
グラストンベリーには伝説がある。アリマタヤのヨセフが、エマニエル、すなわちイエスをつれてここを訪れたというもの。
そんな伝説のおかげで、ここにはさまざまな巡礼者が訪れたり、神秘主義者の隠遁地でもあることが語られる。
人々がグラストンベリーのフェス会場に向かう。インタビュアが訪問者の持ち物チェックをする。大地にバイブを感じるという人、ウッドストックが懐かしいという人。やがて、ベルベットアンダーグランドのステージに変わる。

主催者であるマイケル・イーヴィスへのインタビューが映し出される。1970年代のものから、現在のものまで。インタビューフィルムによる構成で歴史が語られていく。なぜこのフェスをはじめたのか、この30年間に何が起きたのか。地元の議会との攻防、トラヴェラーズの受け入れと追放。アンドリュー・カー(Andrew Kerr)との対話。ステージの裏で何が起こっていたのかが明かされる。ステージの映像が映し出される「みんな、ひとつになれ!キリスト教も、ユダヤ教も、ムスリムも」と・・・・。

 


■キャスト
マイケル・イーヴィス
出演アーティスト:
コールドプレイ
プライマル・スクリーム
ブラー
デヴィッド・ボウイ
ビョーク
レディオヘッド
パルプ
マッシヴ・アタック
ケミカル・ブラザーズ
ドクター・ジョン
ニック・ケイブ

 







       

 

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■監督コメント
グラストンベリーに残る変わらぬ精神と、我々の生き方の圧倒的な違いを見ることで、グラストンベリーは“変化を映す鏡”として存在しているとわかる。
もちろん、フェスティバル自体とその裏にいる人々は、彼らの周りで起こった商業的、政治的、文化的変化に適応しなくてはならなかったが、フェスティバル創設時の特性は変わらず持ち続けている。

毎年、オックスフォード、あるいはバースの2倍の大きさの仮設の町が、サマセット農場に魔法のように現れる。
ここを生きて出るためには、独自の秘密の成分、“伝説のグラストンベリー精神”が必要だ。
この精神こそが、グラストンベリーをユニークなものにし、世界中から参加者とパフォーマーを招いているものだ。グラストンベリー精神――この瞬間を生きるという哲学、体験を分かち合い、現代のストレスから、ほんの数日でも抜け出すという哲学――が、現代社会に生きる奇妙で異質な諸部族を1つにまとめ、我々の社会の中にユニークな小宇宙を形成している。



■グラストンベリー・フェスティバル
英国の南西部、サマセット州“グラストンベリー”で開催される野外音楽とパフォーマンス・アートの世界最大の祭典。正式名称は“グラストンベリー・フェスティバル・フォー・コンテンポラリー・パフォーミング・アーツ”。
1970年に農場主マイケル・イーヴィスが個人的に始めたフェスティバルで、グラストンベリー・ビルトン村の自身の農場で開催した。初回の参加者は1500人だったが、30年以上たった今、来場者が20万人近く集まるイギリス最大のフェスとなった。

(プレス資料より)

 
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本作は、いまや野外フェスの代名詞ともなったグラストンベリーの歴史をつづった音楽ドキュメンタリーです。
1969年、アメリカにウッドストック・フェスティバルがありました。ジョーン・バエズ、サンタナ、ジャニス・ジョプリン、マウンテン、CSN&Y、ジミ・ヘンドリックス、ザ・フーといったミュージシャンが出演しただけではなく、ヒッピー文化とその時代の空気を伝えていました。
このドキュメンタリー映像の中に、大雨の中で人々が泥んこになって滑ったり、はしゃぐシーンがあります。グラストンベリーでも同じような光景が映し出され、イメージの記憶が重なります。自由の空気を伝える象徴的なシーンです。
ウッドストックとの違いは、そこが伝説的な聖地であることと、30年も続いていること。チャーチルの孫娘(Arabella Churchill )が初期にかかわっているというのも興味をかきたてられます。
忘れていた「自由の空気」を感じられるひと時です。(JS)










■監督:ジュリアン・テンプル
ロンドンの国立映画テレビ学校在学中に「セックス・ピストルズ/グレート・ロックンロール・スウィンドル」を撮影(79)。この作品の成功後、ミュージックビデオ監督の草分けとして、ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイ、ニール・ヤング、ジャネット・ジャクソンなどのPVを手がける。
主な監督作品は、「ビギナーズ」(86)、「僕の彼女は地球人/BRAND NEW GIRL」(86)、「ハード・ブレット/仁義なき銃弾」(96)、「ヴィゴ」(98)、「NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM」(00)、「Pandaemonium」(00)など。

■Featureing
COLDPLAY, PRIMAL SCREAM, BLUR, DAVID BOWIE, BJORK, RADIOHEAD, PULP, PRODIGY, SCISSOR SISTERS, MASSIVE ATTACK, THE CHEMICAL BROTHERS ,Dr John,Nick Cave and the bad Seeds AND more!

■スタッフ
監督:ジュリアン・テンプル
編集:ニーヴン・ハウィー、トビアス・サルドゥア
リサーチャー:ジョン・シアロー
音楽スーパーバイザー:リズ・ギャラチャー
フェスティバル・オーガナイザー:マイケル・イーヴィス
アソシエイト・プロデューサー:ベン・チャリス、ステファン・マルマン
エグゼクティブプロデューサー:ジェレミー・トーマス、トレイシー・スコフィールド、ジェーン・ホリー、デイヴ・ヘンダーソン
制作:ロバート・リチャーズ


     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.glastonbury.jp

2006年/イギリス/138分/Dolby SRD/アメリカン・ヴィスタ  
提供:ポニーキャニオン 配給:CKエンタテインメント


     



■関連サイト
グラストンベリー・フェスティバル
http://www.glastonburyfestivals.co.uk
http://www.glastonburyfestivals.co.uk/aboutus/index.asp?id=38

ストーンヘンジ・フリー・フェスティバル
http://en.wikipedia.org/wiki/Stonehenge_Free_Festival