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フローズン・タイム
FROZEN TIME

2008年1月26日（土） 渋谷Q-AXシネマほか全国順次ロードショー


■ストーリー
　美大に通うベンは、ガールフレンドのスージーと別れた。自ら別れを告げたのに未練の残るベン。
　ベンは「やり直したい」とスージーに連絡を取るが、すでに新しい恋人の存在を聞かされ、そのショックで不眠症に陥ってしまう。
　虚しく眠れぬ夜が続くある夜、スーパー・マーケットで見つけた“明るい夜間スタッフ募集中”の文字。そこで、ベンはこの余った時間を活用すべきだ！と、さっそくバイトすることに。人々が寝ている間に、余った時間を売る、つまり“キャッシュバック（換金）”だ。

　

 

　ここで働くユニークなスタッフたち。サッカーと女が大好きな店長。時間恐怖症のレジ係、シャロン。客へのイタズラで時間を過ごす悪友コンビ、バリーとマット。新入りのブライアン・“カンフー”。

　2週間も眠っていないベンは、ある日、あまりの退屈さに時間が停止し始める。フリーズした世界を自由に歩き回るベンは、夢中になって美しい女性たちをデッサンする。スーパーに来るさまざまな女性たちを描き続けていたベンだったが、やがて、身近にいたシャロンの美しさに目を奪われ、彼女を描き始める。
　ある日、フットサルの試合に参加することなったスタッフたち。試合の後、ベンとシャロンは、初めてお互いのことを話した。お互いに意識し始めるベンとシャロン。次第にベンの中でスージーの存在は薄れ、シャロンのことを考えるときが多くなっていく…。

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■プロダクション・ノートより

監督ショーン・エリス　コメント
僕はずっと美の持つはかなさに心を奪われてきました。映画や記憶の中で捉えられる“瞬間”のことです。この“瞬間”というのは、時間や空間という概念と切り離すことはできないものです。それが今回の『フローズン･タイム』のヒントになりました。そしてこの作品は、時間と美、失くしては再び見つけ出す愛というものへの僕なりの解釈です。
『フローズン･タイム』は短編からスタートしました。その短編は、空想にふけるティーンエイジャーの視点から、退屈なスーパー・マーケットで過ごす8時間のナイトシフトを18分間の尺の中で描いた作品です。それをベースにして一本の長編が生まれました。

■監督・脚本・プロデューサー：ショーン・エリス
SEAN ELLIS
1970年、イングランド・ブライトン生まれ。11歳の頃から写真を撮り始め、ファッション関係の撮影でキャリアを伸ばし、90年代後半には有名な存在となる。
「i-D」、「THE FACE」、「VISIONAIRE」、「DAZED ＆ CONFUSED」、「Numero」、「VOGUE」などで活躍。
01年に短編“LEFT TURN”で監督・脚本デビュー。第78回アカデミー賞短編実写賞にノミネートされた“CASHBACK”（04）は、彼の2作目の作品。この短編作品は、トライベッカ映画祭やフランス、ベルギー、ポルトガルをはじめ数々の国際映画祭で賞を受賞。これらの高い評価がきっかけで、長編映画化（本作）が実現。
フォトグラファーとしては、03年に写真集「365―A Year in Fashion」を出版。“1年間毎日1枚ずつ写真を撮影する”というコンセプトを基に、1999年に撮影した仕事やプライベートなどの作品が収められている。新作にはレナ・へディ主演でスリラー“The Broken”（08）を製作中。

■スタッフ
監督・脚本・プロデューサー：　
SEAN ELLIS　ショーン・エリス　　
プロデューサー：　
LENE BAUSAGER　レネ・バウセガー
音楽：　　　　
GUY FARLEY　ガイ・ファーレイ
撮影監督　　
ANGUS HUDSON　アンガス・ハドソン
美術：　　　　
MORGAN KENNEDY　モーガン・ケネディ
編集：　　　　
SCOTT THOMAS　 スコット・トーマス
CARLOS DOMEQUE　カルロス・ドメク　
衣装：　　　　
VICKI RUSSELL　ヴィッキー・ラッセル
メイクアップ：　　
LOUISA MURRAY　ルイーザ・マレー