5×緑(GOBAI MIDORI)にみる、雑草の美雑草は本来美しい。このキュービックに植えられた植物を見ていると、そう感じる。5×緑とは住宅の軒先に出現した小さなビヨトープである。 |
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土木工事の世界で<フトンカゴ(GABION)>と呼ばれる金網でつくった直方体のカゴのなかに人工土壌「アクアソイル」を入れ、植栽をほどこしたものが5×緑の基本形。
従来のプランターやコンテナではできなかった4つの側面にもツル植物などの緑を植え込むことができるようになり、上部のみの1面の緑化だけでなく、4側面も緑化できる。同じ設置面積で5倍の緑化が可能になる。それが「5×緑」というブランド名の由来。 |
外来の園芸種などは、年毎に貧弱化してしまう。これを押さえるために、化学肥料を使うことになるが、在来種は、日本の気候に適したものなので、健康を維持しやすい。 |
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日本の本来の植生は多様である。多様性のあるところでは虫や細菌の大量発生が起こりにくい。ある種類の虫が好きな植物はだいたい決まっているからである。単一の植生は、殺虫剤の大量散布があったり、スギ花粉が大量発生する森を作ってしまうのである。この緑のキューブを見ながら、人がかかわる自然のあり方を少し考えてみたい。
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