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NY  ”イラストレーターが描くニューヨークのNOとYES”


イラストレーター
15人によるグループ展”イラストレーターが描くニューヨークのNOとYES”が2006年4月27日から5月2日まで、青山のプロモ・アルテギャラリーで開催された。
15人の作家が昨年のニューヨークでの滞在から得られた、それぞれの「YESとNO」がモチーフ。テキストには、「NO」は「YES」の裏返し、NY独特の風情にYES、地球温暖化を助長する乗り物やレストランの冷房にNO、元麻薬中毒患者のゴスペルを聴いて感動、青空市場のオーガニックな野菜のYES、孤独と疎外にNO、いろんな色が いろんな場所で歌いながら人間臭く暮らしていることにYES、初めてのN.Y体験は全てが「YES」・・・などなど。ビジュアルとテキストによって、思い思いのNYが表現されている。
ニューヨークのもつ猥雑さや疎外感、そして独特のエネルギーが伝わってくる。ニューヨークの魅力は、YESとNOとが複雑にいり混じっているからなのかもしれない。。

 

近藤亜希子
       
 


青山タルト
Aoyama Taruto
No 止めちゃうこと
Yes 止めないこと
   
 
満岡玲子 Reiko Mitsuoka
 

   


               
 

櫻井乃梨子  Noriko Sakurai

No
「Guggenheim Museum」
4泊6日のNYで「NO」と感じた場所は
グッゲンハイム美術館。
フランク・ロイド氏が設計した。
らせん状の館内は神秘的で、
歩く人さえもアートに見えてくるから不思議。
顔を斜めに傾けながら作品鑑賞。
勿論、見づらい(笑)。
「NO」だと思いながらも建築家の
ユーモア溢れた思惑にハマってしまう。
「NO」は「YES」の裏返しなのだ。

Yes
「Water tower」
ウォータータワーとはビルの屋上に備えられた
水タンクのこと。
ダウンタウン界隈には昔ながらの風景が
沢山残っていて、
それを眺めるのが好きだった。
少しせつなくてNY独特の風情を
感じられる景色に「YES」


   
     
       
  浅見ハナ Hana Asami

No
人種差別もさることながら
乗り物やレストランのエアコン
きかせ過ぎ!
地球温暖化について、
もっと考えてください。

Yes
なぜか、いつも青い空。
星条旗が
くやしい程よく似合います。

       
               
 
近藤亜希子 Akko

No
NO!思い出したくない。
NO!でも忘れたくない。
ニューヨークの「瞳」から溢れた涙・・・。
永遠に心の海にうつる、2つの美しき姿。

Yes
Yes!辿りつく。
Yes!可能性の街。
ニューヨークの「出逢い」から広がる世界。
その足でたって・・・
ニューヨークがあなたの可能性を待っている。

       
               
      小町華子 Hanako Komachi

No
元麻薬中毒患者のゴスペルを聴いた。感動した。
つらい哀しみや苦しみを乗り越えた歌声。
ドラッグは一時の快楽を与え、
多くの芸術を生み出したかもしれない。
でも同時に精神と肉体を蝕んでいく。
・・・なのでドラッグはNo!

Yes
寛容で逞しく、ときに無関心でときに熱い。
この街にいると小さいことなんて
どうでもよくなってしまう。
うかうかしていられない。生きること、
前に進むことに精一杯。
強い自分になれる。
そんなNYは私にとってかなりYes!

   
               
   
清水沙 Shimizu Migiwa

No
ファーストフード

お店でセットやコーヒー等を頼むと、
砂糖の袋をこれでもかというほど、
無駄に沢山トレーに入れられる。
そんなに要らないし、
身体にも悪いし、ゴミも増える。

Yes
グリーンマーケット

ニューヨーク近郊の農家の人達が、
新鮮な青果、手作りのパン等を
販売している青空市場。
オーガニックなものが殆どで、
朝買って食べたトマトは
メチャクチャ旨かった。

     
               
 
ナイスケイコ Nice Keiko

No
「Solitude and Alienation 孤独と疎外」

Yes
「Gorgeous、Happy、Adult NY  ゴージャスで楽しい大人のNY」

       
               
 
オカザキアサコ Asako O.

No
やっぱり白が一番なの?
でも・・・・・・・・
細部を見て。

Yes
その島は
多様な民族と人種、宗教が
入り混じった場所だった。
いろんな色が
いろんな場所で
歌いながら
人間臭く暮らしている。

       
               
 
古谷冬考 Toshitaka Furuya

No
ほんとうは「NO」と思う程の事は、
今回の滞在ではありませんでした。
「ほんのちょっぴりガッカリ」と
思った事を集めて描きました。

Yes
初めてのN.Y体験は
全てが「YES」でした。

   
         

 

   
      ミヤタ チカ   Chika Miyata

No
ニューヨークでの
ほろにがーい思い出

Yes
ニューヨークでの
うれし楽しい思い出

   
 


今回は都合により11名の作品を掲載いたしました。

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