潜水服は蝶の夢を見る
|
■キャスト マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ マリ=ジョゼ・クローズ アンヌ・コンシニ パトリック・シェネ ニエル・アルストリュプ オラツ・ロペス・ヘルメンディア ジャン=ピエール・カッセル マリナ・ハンズ マックス・フォン・シドー |
|||||||||||||
|
しかし、彼には支えてくれる人々がいた。言語療法士のアンリエットは、彼の左目の瞬きが唯一の伝達手段であることを認識し、コミュニケーションの手段を発明する。 しかし、彼は絶望の淵で希望を見出す。「もう自分を憐れむのをやめた」身体は動かないが、自由になるものが3つある。まず左目のまばたき。そして、記憶と想像力。
※ ※ ※
|
|||||||||||||
Q:どういう経緯で監督を引き受けることになったのか? なぜ、ジャン=ドミニク・ボビーの物語だったのか? ・・・本作では観客は主人公の腹心の友となる。観客にはジャン=ドーの頭の中で何が起こっているのかがわかる。そしてぼくはジャン=ドーの想像の部分を自由に描くことができた。 私は映画を好きなように組み立て、好きなように言葉を操ることができた。また、私は映画をフランスの病院で、フランス語で撮らなければいけないと思った。なぜなら、ジャン=ドーがいた病院でなければ、彼の世界を正しく感じ取ることはできないだろうと思ったからだ。この物語がたとえどんなに普遍的だとしても、やはり、フランス人の男によって語られたものだ。私はその声を感じたかった。そうするべきだと思った。そこでベルクに行って病院を見た。 うん、それははっきりしている。文章を書くことは彼を救った。彼の内なる人生は、彼が小説を書き始めたから生まれたんだ。それはアートを創るプロセスに似ている。 Q:画家そして映画製作者、2つのアーティストとしての顔をお持ちですが、その中で「書く」ということはどういう位置づけですか? 映画製作者というのは、いつも何かの焼き直しなんだ。編集も焼き直しだね。わたしは絵を描いているときは、何も解釈してないし、何かを別の形に作り変えてるわけじゃない。書くことも同じだ。
|
||||||||||||||
>>> 「ELLE」の編集長であったジャン=ドミニク・ボビーの実話に基づく作品をジュリアン・シュナーベルが監督。ジャンは、43歳という若さで突然、脳溢血で倒れ、そのまま寝たきりの生活を余儀なくされた。唯一残された片目の動きで書いた自伝的小説が原作となっている。 「人生を見つめること。目覚める機会。これは死や病と対峙する我々すべての物語だ。注意深く見れば、そこに意味や美がある」と、シュナーベルは言う。ジュリアン・シュナーベルの視点が新鮮で美しい。 (JS)
|
|
|||||||||||||
|
英題: LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON |
|||||||||||||
|
||||||||||||||