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パリ、恋人たちの2日間
2 days in paris

2008年5月24日(土)、恵比寿ガーデンシネマにてロードショー


■ストーリー
　 フランス人フォトグラファー、マリオンと、アメリカ人インテリアデザイナー、ジャックは付き合って2年になるニューヨーク在住のカップル。ベネチアでのバカンスの後、彼女の故郷パリに立ち寄った。

　パリ到着。駅に着くなり、タクシーがつかまらない。タクシー乗り場は観光客でごった返している。アメリカ人観光客が、ジャックに「ルーブル美術館はどこ？」と聞くと、「すぐそこですよ。近すぎてタクシーも行かない・・・」と、答える。嘘八百を教えるジャックにマリオンは憤慨する。

　マリオンのアパルトマン。便利だからと両親のアパルトマンの真上に部屋を購入したマリオン。「プライバシーを守るのにも便利だね」とジャック。建物は古く、バスルームの天井はカビだらけ。清潔好きのジャックは気味悪がるが、「清潔すぎるからアレルギーになるの・・・」とマリオン。

 

　道端でマニュという男に合う。ジャックの存在はまったく無視してマリオンをじっと見つめる。どうやらマリオンの元カレのよう。苛立つジャックはマリオンとちょっとした言い争いに。マリオンは「今、世の中で起こっている出来事―鳥インフルエンザ、イラク戦争、ブッシュ政権―なんかに比べたら、○○なんてちっぽけなことでしょ？」と開き直る。

　友人宅のパーティーやカフェでもつぎつぎに登場するマリオンの元カレたちに、ストレスのたまっていくジャック。やがて、二人はパリで別行動をとることに・・・。

 

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■プロダクション・ノートより

この映画を作るきっかけは？
ジュリー・デルピー：ロスにしばらく住んだ後、パリに戻ったの。いかにもパリらしいイヤな事が立て続けに起こったことがあって、その時に「アメリカ人とフランス人のカップルが、パリで最悪の2日間を過ごしたら・・・」ていう話は面白いかもって思ったの。
その2日間でいろんな事件が起こって2人の関係が終わっちゃうような物語があったらどうだろうって。もちろん2人ははじめから多少の問題を抱えたカップルなんだけど、パリという土地でそのすべての問題が露見してしまう・・・というか。

そのアイデアで遊んでみたの。あとは、“ステレオタイプ”というアイデアをいじって“遊ぶ”のも好き。
そこからコメディが生まれるのよね。この映画で描かれている2人は、典型的なアメリカ人とフランス人だと思っているわ

■監督・脚本・製作・編集・音楽・主演：ジェリー・デルピー
1969年生まれ。両親は舞台俳優。14歳から巨匠たちと仕事を始める。ジャン＝リュック・ゴダール監督『ゴダールの探偵』（85）、レオス・カラックス監督『汚れた血』（86）、クシシュトフ・キエシロフスキー監督『トリコロール/白の愛』（94）、ロジャー・エイヴァリー監督『キリング・ゾーイ』（93）など。
ゴダールと働いたことでインスピレーションを受け、92〜93年にかけてニューヨーク大学の映画・脚本科で学び首席で卒業。
この他の出演作に、『パッション・ベアトリス』（87）、『ボイジャー』（91）、『僕を愛した2つの国/ヨーロッパ　ヨーロッパ』（90）、『ビフォア・サンセット』（04）、『ブロークン・フラワーズ』（05）、『The Hoax』（06）、『The Air I Breathe』（07）などがある。監督最新作は『The Countess』（08）。シンガーソングライターでもある。

■スタッフ
監督・脚本：ジュリー・デルピー
プロデューサー：クリストフ・マゾディエ、ジュリー・デルピー、ティエリー・ポトク
撮影監督：ルボミール・バクシェヴ
衣装：ステファン・ロロ
メイク＆ヘアー：スザンヌ・ブノワ
セットデザイン：バーバラ・マルク
音楽：ジュリー・デルピー