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アクロス・ザ・ユニバース
Across The Universe

2008年8月9日(土)より渋谷アミューズCQN、シネカノン有楽町、新宿バルト9他にて全国ロードショー!


■ストーリー
  1960年代、イギリス。リバプールの造船所で働くジュードは、米兵だったという未だ見ぬ父親を捜しに、アメリカへ行くことを恋人に告げる。
向かった先はプリンストン大学。父親の名前を学生に尋ねるがわからない。父親の様子はわかったものの、失望したジュードに新たな出会いが待っていた。学生のマックスとその妹、ルーシーだ。中産階級の娘ながら急進的な考え方を持つルーシーに、ジュードは恋の予感を感じる。

自由を求めるマックスに誘われるまま、彼とともにニューヨークへ向かうジュード。二人は歌手のセディが住むグリニッジ・ビレッジのアパートに転がり込む。そこにデトロイトの暴動で弟を失ったギタリストのジョジョ、オハイオから出てきたプルーデンスも仲間に加わった。

 


■キャスト
ルーシー/エヴァン・レイチェル・ウッド
ジュード/ジム・スタージェス
マックス/ジョー・アンダーソン
セディ/デイナ・ヒュークス
ジョジョ/マーティン・ルーサー・マッコイ
ドクター・ロバート/ボノ
ミスター・カイト/エディ・イザード
歌う看護士/サルマ・ハエック
ホームレス/ジョー・コッカー
 





       

 

 マックスはタクシーの運転手を始め、ジュードはアーティストの道を探りながら、新しい生活が始まった。そして、ルーシーも兄を訪ねてやってくる。ベトナム戦争で恋人を失ったルーシーは兄への召集令状を携えていた。兄の身を案じ、不安を拭えないルーシーをジュードはやさしく慰める。
二人の間で恋が育ち始める。そのころ、ジョジョはセディのバンドに入り、二人の間にもロマンスが芽生えていた。

しかし、マックスについに徴兵される時ががくる。兄を思うルーシーは反戦運動に共鳴し、しだいにその活動にのめりこんでいく。そんなルーシーへの違和感と不満を膨らませたジュードは、彼女のいる反戦活動組織に乗り込み、感情を爆発させるのだが・・・

 

※   ※   ※


       
 




       


■プロダクション・ノートより:ジュリー・テイモア監督インタビュー


ビートルズに宿った'60年代の探求
「ビートルズのあらゆる歌に貫かれている、”60年代の探訪”とでもいうべきものを映画にする構想が浮かんだわ。ラブソングから政治的メッセージが込められた歌まで、音楽と映像は単に登場人物の日常を映し出すにとどまらず、この世で起きている様々な出来事の縮図を表しているのよ」
テイモア監督にとって重要なポイントは、少し過去の時代の話でありながら、現代を生きる人たちが観ても新鮮で生き生きとした映画にするということだった。
「若い人たちにこの映画から情熱を感じて欲しい。登場人物たちが、社会運動や自己探求に熱心になっている姿を見てもらいたいわ。文化の違いも超えて、映画の中の出来事に誰もが自分を重ねられる、本当の意味で、”アクロス・ザ・ユニバース”といえる作品を目指したの」

テイモアは当時の人々の率直な精神を賞賛する。「人々は可能性を信じ、賭けていた。ルーシーが『兄を戦場から帰してくれるなら戦車の前に寝そべってやるわ』というようにね。『無駄だ』と帰すジュードにがっかりしながらも、ルーシーは『やってみなくちゃわからないじゃない』と言うの。こうしたチャレンジ精神には感動させられるわ」

「常に当時を思い出して、今の自分に当てはめたり、今と何が違うのかを真剣に考える必要があると思うわ。あの時代は現代の私たちにとって重要な、意味のある時期だったからよ」
つまり、私はその時代にいたようなものなのよ」



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反戦、ドラッグ、ポップアート、ヒッピーカルチャー、フラワームーブメント、サイケデリック・・・元気なエネルギーに満ちていた1960年代の後半。
世界がグローバル化する前夜、この時代の若者たちを描いた群像劇。
『ライオン・キング』を演出したジュリー・テイモアが、200以上のビートルズ作品から、1960年代という時代を語る上でふさわしい33曲を選び出し、ミュージカル仕立てにストーリーを作り上げた作品である。
テイモア監督は、60年代の若者が直面した問題の多くは、現代にも通じるものだと考えているという。それが、全編に現れているエネルギーのようなものなのかもしれない。
ダンスパフォーマンスとアーティスティックなビジュアルがテイモアの世界を印象付けている。
ビートルズの歌詞をあらためて確認できるのもいい。(J.S)








■監督:ジュリー・テイモア
1952年マサチューセッツ州ニュートン生まれ。舞台演出家・映画監督。子供の頃から演劇に興味を持ち、ボストン児童劇団で子役として舞台に立つ。10代の頃に、インドやスリランカへ留学。パリでパントマイムを学ぶ。70年代初めに、日本で淡路島の人形浄瑠璃や歌舞伎を研究する。オベリン大学卒業。
'74年から4年間、インドネシアに滞在し多国籍からなるダンス&マスク劇団「Teatr Loh」を結成し、作・演出をする。
'97年、ブロードウェイ・ミュージカルの『ライオン・キング』の演出でトニー賞を受賞。長編映画のデビュー作は99年のタイタス。

フールズ・ファイア( Fool's Fire, 92)
タイタス (Titus, 99)
フリーダ (Frida, 02)
アクロス・ザ・ユニバース (Across the Universe, 07)

舞台作品
Juan Darien: A Carnival Mass (88)
エディプス王(92)
タイタス (Titus, 94)
Juan Darien (96)
ライオン・キング (97)
The Green Bird (00)

■スタッフ
監督:ジュリー・テイモア
脚本:ディック・クレメント / イアン・ラ・フレネ
プロデューサー:スザンヌ・トッド、ジェニファー・トッド
製作:マシュー・グロス
撮影:ブリュノ・デルボネル
プロダクションデザイン:マーク・フリードバーグ
衣装:アルバート・ウォルスキー
編集:フランソワ・ボノ
音楽:エリオット・ゴールデンサール
振付:ダニエル・エズラロー

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.across-the-universe.jp/

(C) 2007 Revolution Studios Distribution Company,LLC.All Rights Reserved.

2007年/アメリカ/英語/カラー/2時間11分 /
原題:Across The Universe
配給:東北新社