奇跡のシンフォニー
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■キャスト エヴァン・テイラー/フレディ・ハイモア ライラ・ノヴァチェク/ケリー・ラッセル ルイス・コネリー/ジョナサン・リース=マイヤーズ リチャード・ジェフリーズ/テレンス・ハワード ウィザード/ロビン・ウィリアムズ トマス・ノヴァチェク/ウィリアム・サドラー |
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11年前の満月の夜。コンサートでニューヨークへやって来たジュリアード出身で新進チェリストのライラと、サンフランシスコ出身のロック・ミュージシャン、ルイスは、ワシントン広場を見下ろすビルの屋上で、運命の出会いを果たした。「ムーンダンス」の曲に彩られ、ロマンチックな一夜を過ごす2人。だが、父トマスの介入によって、2人は連絡先を伝えあうこともできず、仲を引き裂かれてしまう。 ある晩、施設を抜け出したエヴァンは、トラックに拾われて、マンハッタンにやって来た。地下鉄、クラクション、信号、スチームなど、生まれて初めて体験する大都会の音の洪水に包まれて大興奮。迷子になってしまった彼は、街角でギターを奏でていた少年のアーサーに誘われるまま、ストリート・パフォーマーの子供たちが共同で生活する廃墟の劇場へ足を踏み入れる。そこでエヴァンが出会ったのは、子供たちから「ウィザード」と呼ばれている元締めの男だった。 元ストリート・ミュージシャンの彼にギターの天才ぶりを見出され、街角に立つようになるエヴァン。自分の演奏をたくさんの人に聞いてもらうことが、両親探しの近道だと信じる彼は、「オーガスト・ラッシュ」という芸名をもらい、懸命に演奏した。 ※ ※ ※ |
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主人公のエヴァンと両親の絆を物語る音楽は、映画の第2の主役と言っても過言ではない。そのため、スタッフはクランクインの2年前から、このストーリーを語るためのオリジナル曲を求めて、無数のアーティストや音楽業界のプロに接触した。 映画に協力を惜しまなかったミュージシャンにはデヴィッド・クロスビーもいる。作品のサウンドトラックにヴォーカルとして参加した彼は、オーガストのギターの演奏スタイルを、著名なギタリストのマイケル・ヘッジス風にしたらどうかと提案。フレディ・ハイモアのギター練習には、故ヘッジスの演奏テープの研究が含まれることになった。 多様なサウンドをまとめるために、音楽プロデューサー、フィル・ラモーンが参加し、音楽を各シーンに溶け込ませるのに多大な貢献を果たした。幼稚園に上がる前にヴァイオリンとピアノを弾き、高校に通いながらジュリアード音楽院で学んだ経歴を持つ彼は、自然や周囲の雑音から音楽を聴き取るオーガストの能力に共感している。
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>>> 天才的な音楽の才能を持った孤児が、両親を捜すためにニューヨークに出て、自分の才能を開花させていくファンタジードラマ。 音楽になる前の「音」が、クローズアップされるシーンがある。音楽家になる前の少年のメタファーになっているようにも見える。 父親役のジョナサン・リース=マイヤーズがギブソンのレスポールをもってクラブで演奏し、主人公のフレディ・ハイモアがギブソンのアコースティックを弾いているのもいい演出。音楽っていいなと思える作品。(J.S)
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(C) 2007 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved 2007/アメリカ/シネマスコープ/114分 字幕翻訳:石田泰子 配給:東宝東和 |
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