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あの日の指輪を待つきみへ
Closing The Ring

2008年7月19日(土)より、テアトルタイムズスクエアほか全国順次ロードショー


■ストーリー
 1991年、アメリカ。ミシガン州ブラナガンに暮らすエセル・アンのもとに突然、遠く離れた国アイルランドからの国際電話が入る。ジミーと名乗る青年が、ベルファストの丘で、エセルの名前が刻まれた金の指輪を発見したというのだ。「送りますか?」というジミーの申し出を、なぜか冷たく断るエセル。指輪にはもう一つ「テディ」という名前が刻まれていた。

 エセルは、長年連れ添った夫チャックを亡くしたばかりだったが、夫の死を淡々と受け止めていた。そんなエセルに不満をぶつける一人娘のマリーに、エセルは「私の人生は21歳で終わったのよ。今さら何を嘆くの?」と言い放つ。ショックを受けたマリーは、両親の親友であるジャックに、いったい何があったのか問いただすが、ジャックは悲しげな瞳で「過去を掘り返すな」と忠告するだけだった。

 


■キャスト
シャーリー・マクレーン
クリストファー・プラマー
ミーシャ・バートン
スティーヴン・アメル
ネーヴ・キャンベル
ピート・ポスルスウェイト
ブレンダ・フリッカー
グレゴリー・スミス
デヴィッド・アルペイ
マーティン・マッキャン

 





       

 

 50年前、若き日のエセルは幸せの絶頂にいた。遂に運命の人とめぐり逢ったのだ。航空学校に通うために、田舎からこの町にやって来たテディだ。彼の笑顔は、エセルの心の太陽だった。優しくて真面目なチャックと、遊び人だが魅力的なジャックは、二人の恋を応援した。彼らもまた、町で1番美しいエセルに密かに恋していたが、テディとの友情を失いたくなかった。

 燃え上がる二人の恋を阻むものが、一つだけあった。戦争だ。爆撃機に搭乗する日を目前にしたテディは、エセルのために自らの手で建てた家にジャックとチャックを招き、ある特別な約束を願い出る。もし自分が戦死したら、どちらかにエセルの面倒を見てほしいというのだ。ジャックはエセルへの日々募る愛を隠して、自分は恋多き男だからと辞退、チャックが複雑な想いで約束を交わす。
  それから数日後、エセルとテディは教会で結婚式を挙げる。出席者はジャックとチャックだけ、神父はまだ資格のない見習い、結婚指輪はただ一つ。テディにもらった指輪にエセルが二人の名前を彫ったものだ。神の前で永遠の愛を誓ったテディは、指輪を胸に戦地へ旅立った・・・

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■プロダクション・ノートより

監督インタビューより抜粋
愛や思いやり、共感や包容力というものが、今日の私たちには欠如しがちです。この物語は、愛について、忠誠について、そして友情について語り、それらが現代社会においていかに大切なものかということを示しています。
そのような価値観が、人々の生活に望みを与えるはずです。
また、私は、2004年のスマトラ島沖地震で娘と孫娘を失い、この映画の主人公同様に愛する人を失う辛さを経験しました。いくら時間がたってもその辛さは解消できませんが、私は人生を前向きに生きることでその事実を受け入れることとしました。この映画ではまさにこのことについて描いています。

私の望みは、観客のみなさんがこのストーリーを見終えて映画館を出る時に、 『愛と笑いと思いやりの心があれば、人生をよりよいものにすることが出来る』と感じてくれることです。


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今から数年前、ベルファストの丘で、50年以上も前に墜落死した、アメリカ軍の航空兵の結婚指輪が見つかった。
この指輪はどんな運命を辿ってきたのか? 実話をもとに書き上げたのが、本作の脚本。
50年の時を経てもなお鮮明に蘇る記憶とことば。「誓いを破ることはできても、その後もずっとついてくる。」というエセル(シャーリー・マクレーン)の言葉が印象的。戦争による悲劇とそこから自由になることの難しさ、それは、1つの誓いという言葉の重さによるところが大きいのかもしれない。この時代、数多くの誓いが立てられたのではないだろうか。(J.S)








■監督/プロデューサー:リチャード・アッテンボロー

1923年、イギリス、ケンブリッジ生まれ。
17歳でロンドンに移り、王立演劇学校に通い、1942年に、ウェストエンドの舞台と映画『軍旗の下に』で俳優デビュー。『大脱走』(63)、『雨の午後の降霊祭』(64)、『バタシの鬼軍曹』(64)、『飛べ! フェニックス』(65)、『砲艦サンパブロ』(66)、『34丁目の奇跡』(94)、『ジュラシック・パーク』(93)と続編の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)、『エリザベス』(98)などに出演。
1959年にインディペンデント映画のプロデューサーを始め、1969年に風刺ミュージカル『素晴らしき戦争』で、監督デビュー。1982年、『ガンジー』で、一流監督の地位を揺るぎないものとする。
主な監督作は、『戦争と冒険』(72)、イブニング・ニュース・ベスト・ドラマ賞を受賞した『遠すぎた橋』(77)、『マジック』(78)、『コーラスライン』(85)、『遠い夜明け』(87)、『チャーリー』(92)、『永遠(とわ)の愛に生きて』(93)、『ラブ・アンド・ウォー』(96)など。



■スタッフ
監督・プロデューサー:リチャード・アッテンボロー
プロデューサー:ジョー・ギルバート、リチャード・アッテンボロー
共同プロデューサー:マーティン・F・カッツ
脚本:ピーター・ウッドワード
衣装:ヘイゼル・ウェブ=クロージャー
音楽:ジェフ・ダナ
プロダクション・デザイン:トム・マクラーフ
編集:レスリー・ウォーカー
撮影監督:ロジャー・プラット(BSC)



     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.yubiwa-movie.jp/

(C)Scion Films Premier (Third) Limited Partnership/UK Film Council/Closing The Ring Limited/CTR Canada Limited

原題:Closing The Ring
イギリス・カナダ・アメリカ/2007年/118分/カラー/ヴィスタ/ドルビー・デジタル/
字幕翻訳:石田泰子
配給:松竹