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レス・ポールの伝説
Chasing Sound

2008年8月23日より渋谷アップリンクX他、全国順次公開


■ドキュメンタリー

 2000年2月。ニューヨークのジャズ・クラブ、イリジウム。定期的にライブを行っている、発明家にして93歳のギタリスト、レス・ポールのステージにキース・リチャーズが登場する。
キースが「Aのブルースで行こうか・・」と言って、ギターを弾き、自らがボーカルをとる・・・。

 数々の証言者のインタヴュー。ジェフベックは、「母親にレス・ポールを聞きなさい」と言われ、聞き始めたという。そして、レコードが傷だらけになるまで聞くと、今度は逆回転して聞いたと。

 

 


■キャスト
レス・ポール
キース・リチャーズ
ジェフ・ベック
ポール・マッカートニー
エディ・ヴァン・ヘイレン
B.B.キング
トニー・ベネット
スティーブ・ミラー
ボニー・レイット
マール・ハガード
 


       

 

  ウィスコンシン州ウォーケンショー。レス・ポールが、自身の物語を語り始める。
初めてアンプを自作した時の話、現在のスタジオ・レコーディングの礎となった多重録音と、マルチトラックレコーディングの発明、そして、メリーとともに50年代のポップチャートのトップに上り詰めるまでの話が語られる・・・

 ※   ※   ※


       
 






       


■プロダクション・ノートより

監督:ジョン・ポールソン インタヴュー

どうしてこの作品を作ろうと思ったのか?
ほとんどの人は、レス・ポールが誰なのか、昔の埃を被った名前という程度の認識しかないからね。だからこそ、音楽史において、非常に重要な役割を担ったこの人物について、もっと知ってもらうことが私の使命だと感じ、それがこの映画の原動力になった。
実際、レス・ポール は全米でエレキギターを初めて弾いた人間であり、電気を通した音楽をラジオにもたらした初めての人間でもある。
彼を知るにつれて、エネルギーに満ちあふれたすばらしい人だということがわかった。さらに、もっと深く知るようになると、歴史において彼がいかに特別な存在であるかがわかり、そして作品に取り上げるべき人物だと思うようになった。

若いロックファンがこの映画を観るべきだと思いますか?
過去にあったことを、当然かのように受け止めるのは間違っているという、映画全体のメッセージが重要だ。
自分の心と先を読む能力に耳を傾け、自分がどこに向かいたいのかを感じることが大切だ。
ポールは、誰も聴いたことのないギターの音を自分の頭の中で聴き、それを実際に表現するために並々ならぬ努力を重ねた。その音を現実のものにするため、新しい技術を考案して、自分の意思によってそれを生み出したんだ。

この映画を撮り終えて、本当のレス・ポールはどういう人物だと思いますか?
レス・ポールは、自分のやりたいことが常にわかっていて、自身の芸術に人生の大部分を捧げ、それを実現させるために、相当な努力をした人だと思う。
その執念があったからこそ、彼の音楽に対する功績は永遠のものなのだ。



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レス・ポール。ギター好きには気になるタイトル。
レス・ポールとは、アメリカの50年代にトップまで上り詰めた、カントリー、ジャズ、ポップス・系のミュージシャンで、ギブソン社初のソリッドギター「レス・ポール」を開発した人物である。
しかし、その素顔はあまり知られていないのではないだろうか。
このドキュメンタリーは、今も現役でステージに立つ、レス・ポールのユニークな人物像と、数々の発明と成功の裏に、音楽に対する強い探究心があったことを明かしている。
探求者としての姿に脱帽してしまう、音楽ファンではなくとも楽しめる作品。(J.S)








■監督:ジョン・ポールソン
スミソニアンの映画部門、スミソニアン・プロダクションズで映画制作を担当。音楽、美術、パフォーマンス・アート、歴史、世界の伝統文化を専門とする。
1999年にウディ・がスリーに関するドキュメンタリーを製作。
スミソニアンが映画部門を廃止した2002年に、インディペンデントの監督になる。

■レス・ポール Les Paul
1915年、アメリカ、ウィスコンシン州生まれ。1930年代よりミュージシャンとしての活動をスタート。
現在までに50枚のシングルと35枚のアルバムをリリース。レコードセールスは、累計で3000万枚以上。

1940年に世界で初めてソリッド・ボディのギターを発明し、その後、レコードのカッティングマシーンを自作。多重録音を可能にしたり、アナログディレイマシンの原型を発明。
1951年には妻のメリー・フォードとのデュオ『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』が全米1位を獲得。その翌年、ギブソン者初のソリッドギター“レス・ポール”が発売される。
人気の低迷や、離婚、事故に見舞われながらも、1974年に復帰。1976年、チェット・アトキンスと作成した『チェスター・レスター』で1977年グラミー賞を受賞。今までに5度のグラミー賞を獲得。
1988年には、後世のロックアーティストに影響を与えた人物に贈られる、ロック殿堂のアーリー・インフルエンス部門に殿堂入りしている。
2005年には、8トラックレコーダーやギブソン・レスポールの功労により、「発明家の殿堂」入りを果たした。
93歳の現在、精力的にライブを重ねている。



■スタッフ
監督、撮影、編集:ジョン・ポールソン
プロデューサー、脚本:ジェイムズ・アーンツ
エグゼクティブ・プロデューサー:グレン・アヴェニ



     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.ponycanyon.co.jp/lespaul/

原題:Chasing Sound
2007/アメリカ/90分/16:9/VIDEO

配給:ポニーキャニオン、アップリンク