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PARIS
パリ

2008年12月20日(土)、Bunkamura ル・シネマにて公開


■ストーリー
 ムーラン・ルージュの元ダンサー、ピエールは心臓病で余命わずかと告げられる。
弟のピエールの身を案じ、子どもたちを連れて彼のアパートに同居し始めるシングルマザーのエリーズ。
ピエールの今の一番の楽しみは、ベランダからパリの街を行きかう人々を眺めること・・・。

 歴史学者の第1人者ロランは、歴史を探求することに意味を見出せなくなり、憂鬱な日々を過ごしている。ある日、自分の講義を聞いていたレティシアに恋をしてしまい、一方的にメールを送り続けてしまう。
ピエールの向かいのアパルトマンに住むレティシアは、匿名のメールがロランだということがわかり腹を立てる・・・。

元夫婦のジャンとカロリーヌは離婚後も同じマルシェで働く。ジャンは、買い物に来るエリーズに好意を寄せるようになる・・・。

ピエールは向かいに住む大学生のレティシアが気になっていく・・・。

 


■キャスト
ジュリエット・ビノシュ
ロマン・デュリス
ファブリス・ルキーニ
アルベール・デュポンテル
フランソワ・クリュゼ
カリン・ヴィアール
メラニー・ロラン
ジル・ルルーシュ
ジネディーヌ・スアレム
ジュリー・フェリエ
オドレ・マルネ
       
 









       


■プロダクション・ノートより

セドリック・クラピッシュ監督インタビュー

「PARIS」はどんな映画ですか?
この物語は、病気になり、まもなく死を迎えるだろうと考えているパリジャンの話だ。この状況の中で彼は、出逢う人々を新しい別の見方で見るようになる。死を想像することで、突如、彼にとって、自分自身の「生」、他の人びとの「生」、そして街全体の「生」が違った意味を持ち始めるんだ。
そして、また本作はパリという街についての作品でもある。パリはまるで地下鉄の地図のように相互につながりあっている。だから、パリのポートレイトを造りたいなら、パリを画一化してはだめだ。複雑なパリの街並みを認めること。パリの街角一つ一つがパリの素晴らしさを醸し出しているのだから。


作品中のキャラクターについて
この作品には、社会的地位も異なり、決して交わることのない世界にいるたくさんの人々が出てくる。一方で彼らは共同体という一面も持っている。
本作には兄弟(姉妹)という設定の登場人物が実に多く出てくる。・・・僕は、対照的であったり、人種が違う人々が混在する場所の中にも必ず誰か理解者がいるということを示したかった。
人は孤独だけれど、その中に交じり合う道がある。映画は一人の人間の人生の旅路を描くものが多い。でもこの作品では、いろいろな人々の断片を追うことで、たくさんの道があるということを描きたかった。
この映画では、各自の旅路が集合的な感情を作り出しているんだ。

 
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仕事も順調だったパリのダンサーが、ある日心臓移植が必要なことを告げられ、その日からパリという街の幸せを感じ始める。ダンサーの姉、大学教授、ファッションモデル、パン屋の店員、 市場で働く人などパリ住む人々のさまざまな生活を通して「パリ」に生きることの素晴らしさを伝える群像劇。
パリを「地球」に置き換えたいくらいである。(JS)








■監督:セドリック・クラピッシュ
1961年パリ郊外ヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。リセ・ロダンで学び、哲学を専攻した後、ジャン・ナルボニについて映画を学ぶ。
82年渡米、翌年ニューヨーク大学の映画学科に入学、主な監督作品は、『百貨店大百科』(92)、『青春シンドローム』(94)、『リュミエールと仲間たち』(95)、『家族の気分』(96)、『パリの確率』(99)、『ロシアン・ドールズ』(05)など。


■スタッフ
監督・脚本:セドリック・クラピッシュ
製作:ブリュノ・レビ
撮影:クリストフ・ボカルヌ
美術:マリー・シュミナル
衣装:アンヌ・ショット
音楽:ロイク・デュリー、ロバート・バーク、クリストフ・ミンク


     

 

 

   


■公式サイト
http://www.alcine-terran.com/paris/

(C) CE QUI ME MEUT - STUDIO CANAL- STUDIO CANAL IMAGE - FRANCE2 CINEMA

原題:Paris
2008年/フランス//55mm/カラー/129分/シネマスコープ
配給・宣伝:アルシネテラン