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チェンジリング
Changeling

2009年2月20日(金)より、日劇3ほか全国ロードショー


■ストーリー
 クリスティン・コリンズは、9歳の息子、ウォルターと共にロサンゼルス郊外で暮らすシングルマザー。
 電話会社に勤めながら女手一つで子供を育てていく生活は、楽なものではなかった。父親の顔を知らないウォルターに辛い思いをさせまいと思うクリスティンは、多忙な日々の中で懸命に母親と父親役の2役をこなしていた。

 1928年、3月10日。同僚の頼みで休日を返上することになったクリスティンは、ウォルターをひとり家に残すことに後ろめたさを感じながら、会社に出かけていった。
夕方、大急ぎで帰宅した彼女を待ち受けていたのは、誰もいない家。
クリスティンは近所を必死に探し回るが、ウォルターの姿はどこにもない。警察に電話をするが、まともに請合ってくれない。

 


■キャスト
アンジェリーナ・ジョリー
ガトリン・グリフィス
ジョン・マルコビッチ
コルム・フィオール
デヴォン・コンティ
ジェフリー・ドノヴァンマイケル・ケリー
ジェイソン・バトラー・ハーナー
エイミー・ライアン
ジェフリー・ピアソン
エディ・オルダーソン
 




       

 

 翌日から警察の捜査が始まるが、有力な手がかりはなく、時だけが無常にすぎていく。クリスティンは仕事を続けながら、全米各地の行方不明相談所に電話をかけ、ウォルターの消息を尋ねる努力を重ねた。

 5ヵ月後、事件が思いがけない展開を見せる。ロサンゼルス市警のジョーンズ警部から、ウォルターがイリノイ州で見つかったという朗報がもたらせるのだが・・・


※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

「市庁舎にいる情報源から電話があって、もうすぐ古い記録を焼却する予定だが、灰になる前に僕が目を通しておいた方がいい資料があるというんだ」と、脚本家マイケル・ストラジンスキーは振り返る。
「そこで市庁舎にいったところ、クリスティン・コリンズ事件の市議会福祉聴聞会の記録があった。証言を読み始めて、僕は思ったね、『こんなことが実際に起こったはずがない。何かの間違いに違いない』と。その資料は火にくべられる前に、僕を十分とりこにしてしまった」
ストラジンスキーは、約1年の歳月を調査に費やし、息子の失踪にまつわる答えを見つけ出そうとしてクリスティンがたどった7年間の複雑に入り組んだ旅を詳しく掘り下げた・・・

クリスティンは息子に何が起こったかを知ることなく1935年に亡くなったが、彼女が残した遺産がどれほど大きなものだったかについて、ストラジンスキーは語る。
「すべての核心にあるのは、実際に起きたことを見極めたいというクリスティン・コリンズの欲求だ。彼女はどんな仕打ちを誰から受けようとも決してあきらめなかった。・・・その粘り強さのおかげで他の人間なら挫折してしまうような難関を突破し、さらにまだ闘うことをやめなかった。そうやって、州の法律制度全体を揺り動かしたんだ。そのことに、僕は敬意を表したいと思った」


劇中でジョン・マルコビッチが演じるブリーグレブ牧師は、1928年当時、恐れを知らない地域活動家として名をはせていた。自分のラジオ番組と説教を通じて、警察の腐敗を見過ごさないよう市民たちに訴え続けてきた彼は、クリスティン・コリンズ事件が起きたとき、彼女の弁護士と協力。ウォルターの事件を埋もれさせず、さらに精神病棟におけるクリスティンへの非人間的な扱いを明らかにしようと尽力した。そのような努力が市の上層部たちの解任へつながり、蔓延していた腐敗を白日の下にさらす結果につながった。



 

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1920年代、世界恐慌前夜、警察の堕落。これらの状況は非常に今日的。脚本は実際に起こった事件をもとにしている。
ここに登場するクリスティンという女性は「警察の堕落」に闘うために、この世に生まれてきたかのようにも思えます。(J.S.)









■監督:クリント・イーストウッド
1930年カリフォルニア州生まれ。陸軍を除隊後、ロサンゼルス・シティ・カレッジで演技を学び、55年にユニバーサルと契約。TVシリーズの『ローハイド』(59〜66)で人気を得、『荒野の用心棒』(64)に主演。
60年代はマカロニ・ウエスタンのスター。70年代は『ダーティ・ハリー』シリーズで活躍。71年、『恐怖のメロディ』で監督デビュー。92年に『許されざる者』でアカデミー賞監督賞を受賞。
主な監督作品
『荒野のストレンジャー』(72)、『アイガー・サンクション』(75)、『アウトロー』(73)、『ガントレット』(77)、『ブロンコ・ビリー』(80)、『センチメンタル・アドベンチャー』(82)、『ファイヤー・フォックス』(82)、『ダーティ・ハリー4』(83)、『ペイルライダー』(85)、『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(86)、『バード』(88)、『ホワイトハンター ブラックハート』(90)、『ルーキー』(90)、『許されざる者』(92)、『パーフェクト・ワールド』(93)、『マディソン郡の橋』(95)、『真夜中のサバナ』(97)、『目撃』(97)、『トゥルー・クライム』(99)、『スペース・カウボーイ』(00)、『ブラッド・ワーク』(02)、『ミスティック・リバー』(03)、『ミリオンダラー・ベイビー』(04、アカデミー賞監督賞、作品賞を受賞)、『父親たちの星条旗』(06)、『硫黄島からの手紙』(06)など。


■スタッフ
監督・製作:クリント・イーストウッド
脚本:J・マイケル・ストラジンスキー
製作:ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ロバート・ローレンツ
製作総指揮:ティム・ムーア、ジム・ウィテカー
撮影:トム・スターン
美術:ジェームズ・J・ムラカミ
衣装:デボラ・ホッパー
音楽:クリント・イーストウッド

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://changeling.jp/

(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

原題:Changeling
2008年/アメリカ/カラー/シネマスコープサイズ/2時間22分
字幕翻訳:松浦美奈
配給:東宝東和