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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
REVOLUTIONARY ROAD

2009年1月24日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開


■ストーリー
1950年代、コネチカット州。フランクとエイプリルは、“レボリューショナリー・ロード”にある閑静な住宅街に住んでいる。 そこは郊外に夢を求める人々の新天地だった。フランクは元陸軍兵で、いまはニューヨークの事務機会社ノックスの社員。エイプリルはかつて女優志願だった。
  あるパーティの会場で知り合ったふたりは、人生が素晴らしいものになると信じて結婚した。しかし、そんな新婚時代の夢も次第に色あせていた。エイプリルは地元のアマチュア劇団の舞台に立つが、芝居は最悪の出来で、その怒りを帰りの車の中で夫にぶつける。ふたりは激しい口論になる。

 ある時、フランクは会社でタイピストのモーリーンを目にとめ、彼女もフランクに好意を抱く。ふたりは食事に出かける。
「父も同じ会社でセールスマンをしていた。そんな風になりたくないと思っていたが、結局はこんな人生を送っている」と語るフランク。その日、彼は30才の誕生日を迎えていた。

 


■キャスト
レオナルド・ディカプリオ
ケイト・ウィンスレット
キャシー・ベイツ
マイケル・シャノン
ジェイ・O・サンダース
デヴィッド・ハーバー
キャスリン・ハーン
ゾエ・カザン
 






       

 

 夜になってフランクが帰宅すると、出迎えたエイプリルはいつになくドレスアップをして、子供たちと笑顔で迎えた。家ではフランクの誕生日を祝う準備が整っていたのだ。やがて妻は彼に重大な決意を告げる。「みんなでパリで暮らしましょう」軍人時代、フランクはパリに駐在したことがあり、街に魅了された。その思いをかつて妻に語ったことがあり、彼女も、また、パリを夢の街と考えるようになっていたのだ。

 かつては自分を特別な人間と信じていたが、今では他のみんなと同じになっていく。そのことにエイプリルは耐えられなくなっていた。妻の強い言葉に、最初は動揺するフランクだったが、結局は一家でのヨーロッパ行きを決意する。出発は秋と決まった。
  翌日、会社に出勤したフランクは、いつになく上機嫌だった。移住する決意を会社で話すと、同僚たちは冷やかすような視線を送った・・・


※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

1961年に発表されたリチャード・イエーツの小説「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」は全米図書賞の最終候補に残り、高い評価を受けたものの、商業的には成功しなかった。
その後、ジョン・フランケンハイマー監督をはじめ、映画化を試みる映画人たちが現れた。作者であるリチャード・イエーツ本人もそのひとりで、自身での脚色を望んでいたが、映画化権はパトリック・オニールが所有しており、イエーツは映画化権を手にできないまま、92年に他界した。

最終的には作家でもあるジャスティン・ヘイスが脚色を担当することになった。「小説は50年代が舞台になっているが、登場する人物たちの精神は現代に通じるところがある」とヘイスは語る。
完成したシナリオはケイト・ウィンスレットのところに送られ、彼女の勧めで、夫であるサム・メンデスが監督をつとめることになった。「本を読んで、素晴らしい映画が作れると思った。とてもエキサイティングで、現代的な物語だ。クレバーで、洞察力がある」とメンデスは言う。「この作品ではさまざまな角度から人間が描かれている。いい部分もあれば、悪い部分もある、それを私はスクリーンで描きたかった」

サム・メンデス監督
  「結婚生活に関する細かい部分が実によく描写されている。厳しさやもろさ、残酷さ、怒りや生々しい感情などが盛り込まれている」とメンデス。「ふたりは一緒にいることを望んでいるし、そうした方がいいと分かっているのに、うまくやっていくことができない。フランクとエイプリルを見ていて感じる矛盾や不可解さは、実は私たちが実人生や人間関係において感じることでもあるんだよ」
  舞台となった1950年代の雰囲気作りにも気を配ったというメンデス。「フランクはニューヨークのビジネスマンの世界に生きている。グレーのフランネル製のスーツを着ていて、ランチにマティーニを飲み、秘書に甘い言葉を囁く。原作ではそんな50年代の様子が描写されていくが、この時代だけを描いたドラマではなく、もっと現代的な問題も入っている。時代はひとつの背景と考えてほしい。そして、原作がそうだったように、この映画を見た後、観客たちの間で議論が起きればうれしいね」


リチャード・イエーツ(原作者)

1926年、ニューヨークのヨンカーズ生まれ。両親の離婚後は母にひきとられ、コネチカット州の寮生の学校、エイボン・オールド・ファーム・スクールに入る。44年に卒業後は軍隊に入り、ベルギーやフランスに行く。
戦後は新聞社のリライトなどの仕事を手がけ、61年に処女小説「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(ヴィレッジブックス刊/早川書房刊)を発表する。
全米図書賞の最終審査に残ったが、商業的には成功できず、次作の発表まで8年の歳月が必要だった。
  コロンビア大学やボストン大学では教鞭をとり、司法長官だったロバート・ケネディのスピーチ・ライターも務める。生前は作家として日の目を見ず、貧困、アルコール中毒、精神障害、肺の病気などと闘い、92年にアラバマ州のバーミンガムで他界。2度の離婚歴があり、3人の娘がいる。

 短編の名手ともいわれ、2002年に短編集が発売されてからは再評価の動きが高まり、いまでは「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」も傑作小説と考えられている。<タイム>誌の「英語小説ベスト100選」でも「風と共に去りぬ」「時計じかけのオレンジ」「指輪物語」「キャッチャー・イン・ザ・ライ」などと並んで選出される。その他の作品には“Disturbing the Peace”(75)、”The Easter Parade”(76)などがある。

 イエーツは語る「『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』には私自身が投影されている。私そのものや私の一部、それに知人などを思わせる人物が登場するが、そこにフィクションのひねりも加えた。だから、読者には作者の姿は見えにくくなっていると思うが、逆に作者がどこにでも発見できるのかもしれない」


 

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平均的な家庭像が求められた50年代、夫婦の理想や葛藤を描いている。原作者のリチャード・イエーツが何人かのキャラクターに投影され、何が真実なのかを突きつけてくる。ロマンチックなラブストーリーではないので、「タイタニック」のようなロマンスは期待しないほうがいい。(J.S)








■監督/製作:サム・メンデス
1965年、イングランド生まれ。舞台でキャリアを積んだ。87年にチチェスターのスタジオ・シアターの助監督、89年にはミネルヴァ・シアターの芸術監督に就任。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの「テンペスト」などの舞台を手がける。
92年からはロンドンのドンマー・ウェアハウスの芸術監督をつとめ、「キャバレー」、「ガラスの動物園」、「ブルー・ルーム」などの舞台作品で高い評価を得た。
99年に『アメリカン・ビューティー』で映画監督デビュー。作品賞・監督賞も含み、5部門のアカデミー賞を受賞。『ロード・トゥ・パーディション』(02)も高い評価を受け、6部門でアカデミー賞候補となった。2005年には湾岸戦争をテーマにした『ジャーヘッド』を監督。
製作では、デンマークのスサンネ・ビアのハリウッド進出作『悲しみが乾くまで』(07、製作)や『君のためなら千回でも』(07、製作総指揮)を手がける。


■スタッフ
監督:サム・メンデス
脚色:ジャスティン・ヘイス
原作:リチャード・イエーツ「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(ヴィレッジブックス刊/早川書房刊)
製作:ジョン・N.・ハート,スコット・ルーディン,サム・メンデス,ボビー・コーエン
製作総指揮:マリオン・ローゼンバーグ,デビッド・ M・トンプソン,ヘンリー・ファーマイン
撮影:ロジャー・ディーキンス
プロダクション・デザイン:クリスティ・ズィー
編集:タリク・アンウォー
衣装デザイン:アルバート・ウォルスキー
音楽:トーマス・ニューマン
音楽監修:ランドール・ポスター
キャスティング:エレン・ルイス &デブラ・ゼイン

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.r-road.jp/

(C)2008 Dreamworks LLC. All Rights Reserved.

原題:Revolutionary Road
2008/アメリカ/119分
シネマスコープ/DTS SRD SDDS SR (シアンダイトラック)
日本語字幕:戸田奈津子

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン