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ゼラチンシルバーLOVE

2009年3月上旬、銀座テアトルシネマ、東京都写真美術館、新宿武蔵野館ほか全国公開


■ストーリー
無機質な部屋から向かいの女をビデオカメラで監視する男。
男の部屋と運河を隔てた無機質な部屋で24時間監視され、ビデオで撮られる美しい女。

運河に面する殺風景な部屋。男の部屋から見えるのは、無造作に平積みされた本の列とテーブルが一つ。
キッチンにはステンレスの鍋。
男は女を撮り続ける。本を静かに読む女、卵をきっちり12分30秒でゆでる女、卵を食べる女。
ある日、男は交通事故の事故現場に出くわす。ガードレールに衝突した高級車の運転手は額から血を流し、ピクリとも動かない。男は野次馬の中に、ソフトクリームをなめながら、殺された男を見つめる女を発見する。
女の監視記録であるビデオテープを“依頼人”に渡し、男は尋ねる「あの女はいったい何者なんですか?」
女はなぜ撮られるのか?男が見たものは何なのか?

 

■キャスト
永瀬正敏
宮沢りえ
天海祐希
役所広司
 




       

 








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■プロダクション・ノートより

物語の発想は、オニマクリスプラナという虫の習性を知ったことによる。
生物すべてがもつ本能と性(さが)。それに翻弄される生き物の恐ろしさと面白さを撮りたいという操上監督のカメラの前に立ったのは、永瀬正敏、宮沢りえ、役所広司、天海祐希ら豪華俳優陣。
自身も写真を撮る永瀬正敏は、宮沢りえが演じる不思議な存在の女を監視するうちに、女に心を奪われ、発散する先を失った悶々とした欲望を抱えた男役を、宮沢は次々に人を殺していく非現実的な存在感を漂わせる女を、残酷なほど美しく演じた。依頼人・役所広司とバーの女・天海祐希はその存在感で操上監督を驚かせた。
そして、井上陽水が書き下ろした主題歌によって、より大人の艶やかさを堪能する作品が完成した。

オニマクリスプラナ  
アフリカの砂漠に棲息し、熱い日中は砂の中で太陽を避け、夜になると表に出て来て、生殖活動をし、逆立ちをしてじっと待つ。やがて自分の身体に降りてくる夜露で生きて行くという虫


 

 









■監督・撮影監督:操上和美
写真家、TVCF演出家、撮影監督
1936年北海道出身。東京綜合写真専門学校卒業。被写体からのエネルギーが溢れ出るモノクロ写真は各界著名人を魅了。ショーン・コネリー、キース・リチャーズ、矢沢永吉、井上陽水、役所広司、椎名誠、北野武、三國連太郎、三浦友和、渡辺謙、市村正親など多くの著名人のポートレイトを手がける。広告ではADC最高賞など多数受賞。


■スタッフ
監督・撮影監督:操上和美
脚本:具光然
撮影:千葉史朗
美術:池谷仙克
照明:石井大和
録音:山方浩
振付:首藤康之
衣装:祐真朋樹
主題歌:井上陽水『LOVE LILA』 
プロデューサー:原田雅弘/小西啓介

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.silver-love.com/index.html

(C)2008オニマクリスプラナ製作委員会

日本映画/87分/ビスタサイズ
配給:ファントム・フィルム