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サガン 悲しみよ こんにちは
SAGAN

2009年6月6日(土)、Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか
全国ロードショー


■ストーリー
 1954年、18歳の少女が書いた小説に、世界中の若者たちが心酔し、大人たちは眉をひそめた。フランソワ・コワレーズが、友達に小説を書いているとミエを張り、仕方なくひと夏で書き上げた『悲しみよ こんにちは』だ。
プルーストの『失われた時を求めて』の登場人物からとった“サガン”のペンネームで、ジュリヤール社から出版された処女作はベストセラーとなり、賛否両論の大騒動の中、栄誉ある批評家賞を受賞した。こうして、サガン伝説は華々しく幕を開けた。

 有名人になったサガンには、さまざまな人間が近付いてきたが、生涯の友との出逢いもあった。作家のベルナール・フランクと、ダンサーのジャック・シャゾだ。学生時代からの親友フロランス・マルローも加わり、夜ごとパーティに繰り出しては、お祭り騒ぎを楽しんだ。ドーヴィルのカジノでギャンブル三昧のバカンスを送っていたサガンは、ルーレットで800万フランを稼ぎ、借りていた別荘をその金で衝動買いする。


 

 


■キャスト
シルヴィ・テステュー
ピエール・パルマード
ジャンヌ・バリバール
ドゥニ・ポダリデス
アリエル・ドンバール
リオネル・アベランスキ
マルゴ・アバスカル
 




       

 

 サガン人気はアメリカまで広がり、宣伝のために訪れたニューヨークで、サガンは編集者のギイ・シェレールと出逢い、恋に落ちる。

 第2作『ある微笑』もベストセラーとなったが、「物語性に欠ける」と批判されたり、文法ミスだと騒がれたり。しかし、人気は沸騰するばかり。第3作を書くために、取り巻きと別荘に滞在していたサガンは、兄に作品を酷評されて傷つく。心にわだかまりを抱えたまま車を運転、スピードを出しすぎて事故を起こしてしまう・・・・


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■プロダクション・ノートより

ディアーヌ・キュリス監督インタビュー

-フランソワーズ・サガンを映画にしたのは、どのような思いからですか?
フランソワーズ・サガンと面識はなく、著作を読んでいただけ。ただ不思議なことに、サガンは私の人生の一部だという気がしてならなかったの。サガンは思春期に知り合った親しい人のようでもあり、伝説上の人物のようでもあったの。常に話題の人物で、体制への反抗の中心にいて、早口なのに冷静で、独創的な人。私たちは、彼女が不滅だと信じていた。
2004年に彼女が亡くなったとき、私は大事な出会いを逃してしまったような気持ちになった。サガンの死亡記事を載せた新聞に出ていた写真を見ているうちに、彼女の人生がまるで小説のように、激しく豊かだったことを知った。もうスタートを切るだけだった。彼女に関するすべての文献を読み、すべての小説に没頭し、インタビューを見たわ。彼女の人生に関する映画の構想が、片時も頭を離れなかった。

-サガンのどのようなところを描こうと思ったのですか?
何を描こうかなんて、具体的には考えていなかった。私の中でサガンは、いつも孤独で不可解で、複雑な女性だった。悲劇の最中にいても謙虚で、虚しさの中にいても明るくのんきで快楽主義者。刺激的なニュースとアルコールに餓えていて、賭け事が大好き。彼女はすべてを手に入れて失った。
その傲慢さと無頓着さで、半世紀もの年月を駆け抜けたの。とにかく自由人だった。書くことにも、愛することにも。私は、彼女の予測不可能な人間性を描きたかったの。彼女の寛大で、情熱的で、エゴイストの最たるもので、また卑怯な一面も。彼女にづき、本当の彼女を映し出したかった。


 

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サガンの魅力を、彼女の人生を通して観せてくれる作品。(JS)









■監督:ディアーヌ・キュリス
1948年、リヨン生まれ。女優としてスタートし、ルノー・バロー劇団の舞台劇に出演。
自伝的な青春映画『DIABOLO MENTHE』(77)で監督デビュー。
主な作品に、『女ともだち』(83)、『ア・マン・イン・ラブ』(87)、『セ・ラ・ヴィ』(90)、『愛のあとに』(92)、『彼女たちの関係』(94)、『年下のひと』(99)、『ソフィー・マルソーの愛人(ラマン)X』(05)などがある。


■スタッフ
監督・脚本:ディアーヌ・キュリス
脚本:マルティンヌ・モリコニ、クレール・ルマレシャル
撮影:ミシェル・アブラモヴィッチ
美術:マキシム・ルビエール
衣装:ナタリー・デュ・ロスコー
装飾:アレクサンドラ・ラッセン
作曲:アルマンド・アマール

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.sagan-movie.com/

(C)2008 ALEXANDRE FILMS

原題:SAGAN
2008年/フランス/122分/アメリカンビスタサイズ
字幕翻訳:古田由紀子
配給:ショウゲート