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リミッツ・オブ・コントロール
The Limits of Control
2009年9月19日よりシネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、
新宿バルト9、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
■ストーリー
舞台はスペイン、名もなき孤独な男はある任務のため様々な街を巡り、さすらう。過去、目的、計画…全ては謎に包まれたまま、ただ男は任務の遂行だけを目指す。ありのままの現実と、夢の中を彷徨うかの様な非現実が交錯する。スペインじゅうを巡りながら、男は自身の意識の中をもさすらう―――。
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■キャスト 孤独な男/イザック・ド・バンコレ
クレオール人/アレックス・デスカス
フランス人/ジャン=フランソワ・ステヴナン
ウエーター/オスカル・ハエナーダ
ヴァイオリン/ルイス・トサル
ヌード/パス・デ・ラ・ウエルタ
ブロンド/ティルダ・スウィントン
モーレキュール(分子)/工藤夕貴
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■プロダクション・ノートより
アイデアについて
『リミッツ・オブ・コントロール』の構想にあたりジャームッシュは70年代、80年代に撮られたヨーロッパの犯罪映画を頭に描いていた。特にジョンブアン監督作の『殺しの分け前/ポイント・ブランク』(68)を参考にする事になる。この作品はリチャード・スタークの小説(※邦題「悪党パーカー/人狩り」・早川書房刊)が下敷きになっており、悪党パーカーシリーズとして世界中で多くのファンを持つ。「パーカーはプロの犯罪者で、非常に落ち着いている。仕事に取り組んでいるときは、セックスにもアルコールにも他のどんな娯楽にも惑わされることはない。でも、いつも彼の周りにいる人たちがトラブルに巻き込まれて、彼自身の非常に慎重な行動とは正反対のむちゃくちゃな状況に陥るんだ。魅力的なキャラクターだよ」。製作会社に「ポイントブランクフィルム」と名付ける程にこの作品に影響を受け、撮影監督のクリストファー・ドイルとプロダクション・デザインのエウヘニオ・カバイェーロと共に研究を重ねたという。「映像のなかの中にある映像、ドアや窓やアーチ道などの枠で切り取られた物体、反射面を使って意図的に外部のものと内部のものを混乱させるように撮ったショットなど。リズムではなく作品を様式的に分析したんだ。」
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音楽について
自身も「映画の作り手として、僕は自分がミュージシャンのような反応をすると思っている」と言うように、ジャームッシュの作品には常に音楽が大きな要素を持つ。『リミッツ・オブ・コントロール』では構想の段階から日本のロックバンド・Borisの音楽を扱うことが候補に挙げられていた。「Borisはサイケデリック・ノイズ・メタルバンドに分類されるんだけど、彼らはとにかく独創的なんだ」。他にもジャームッシュが愛してやまないというシューベルトの弦楽四重奏曲である「アダージョ」、イザック・ド・バンコレ演じる主人公がベッドに横になっている時に窓から漏れ聞こえてくる音楽にはマヌエル・エル・セビージャノの「(ボル・コンパシオン・)マラグエニャス」という小曲が使われる。
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■脚本/監督:ジム・ジャームッシュ
オハイオ州アクロンで生まれる。現在はニューヨーク在住。
代表作には『パーマネント・バケーション』(80)、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(84)、『ダウン・バイ・ロー』(86)、『ミステリー・トレイン』(89)、『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91)、『デッドマン』(95)、『イヤー・オブ・ザ・ホース』(97)、『ゴースト・ドッグ』(99)、『コーヒー&シガレッツ』(03)、『ブロークン・フラワーズ』(05)、そして『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』(02)の1エピソードである短編の『女優のブレイクタイム』などがある。
■スタッフ
脚本/監督:ジム・ジャームッシュ
製作:ステイシー・スミスグレッチェン・マッゴーワン
製作総指揮:ジョン・キリク
撮影監督:クリストファー・ドイル 香港専業電影撮影師学会
編集:ジェイ・ラビノウィッツ 全米映画編集者協会
プロダクションデザイン:エウヘニオ・カバイェーロ
音楽:Boris
サウンドデザイン:ロバート・ヘイン
衣装デザイン:サビーヌ・デグレ
キャスティング:エレン・ルイス
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■オフィシャルサイト
http://avex-pix.co.jp/movies/post_14.php
(C) 2008 PointBlank Films Inc.
2009年/スペイン、アメリカ、日本/115分/ビスタ
配給:ピックス
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