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ジャック・メスリーヌ
フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男
Part.1  ノワール編
Part.2  ルージュ編


MESRINE: PART 1 - DEATH INSTINCT
MESRINE: PART 2 - PUBLIC ENEMY #1

2009年11月、TOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー


■ストーリー
■Part.1 ノワール編
 1959年、アルジェリア戦争に行ったジャック・メスリーヌ は上官の命令で初めて人を殺した。
 その後、パリに戻ったメスリーヌは、幼なじみのポールに誘われて歓楽街へ繰り出し、娼婦サラと出会い、父親が紹介してくれた仕事もさぼり、ポールの闇商売である強盗に手を染めていく。

 

 


■キャスト/Part.1 ノワール編
ヴァンサン・カッセル
セシル・ド・フランス
ジェラール・ドパルデュー
ジル・ルルーシュ
ロイ・デュピュイ
エレナ・アナヤ
フロランス・トマサン
ミシェル・デュショーソワ
ミリアム・ボワイエ

 








       


  1960年、スペインの避暑地。メスリーヌは美しいソフィアに目をとめる。すぐには誘いに乗らなかった彼女も、やがてメスリーヌのとりこになっていく。
 パリまで追いかけてきたソフィアとメスリーヌは結婚し、娘サブリナが誕生する。しかし、幸せな結婚生活は長くは続かなかった。銀行強盗に失敗し、62年に初めてエヴルー刑務所に入ることになる。出所後、一度は改心して堅気の仕事に就くが、運悪くリストラされてしまう。
  再び悪の世界に入ろうとするメスリーヌを必死で引き止めるソフィア。そんなソフィアをメスリーヌは殴りつけてでていく。

 1966年のある晩、バーで偶然知り合ったジャンヌ。2人は派手な強盗をやってのける息の合ったコンビになる。しかし、あるトラブルをきっかけに2人はしばらく国外へ脱出する。
 1968年、モントリオールで億万長者デローリエ家で住み込みの仕事を見つけ、ジャンヌと二人で働くようになる。二人とも主人に気に入られていたが、ジャンヌが他の使用人との間にトラブルを起こし、くびになってしまう。そこで二人はデローリエを拉致するのだが・・・


※   ※   ※

 

 








       


■Part 2 ルージュ編
 1973年3月、フランスに舞い戻ったメスリーヌは旧友のミシェル・アルドワンと銀行強盗を重ね逮捕される。刑務所から裁判所に出頭したメスリーヌは奇抜な手を使って脱走を成功させ、フランスでも社会の敵No.1と呼ばれるようになる。
 9月、パリで新しい仲間をくわえ銀行を襲うが、新入りは待機中に捕まり、やっとのことで逃走。新入りを信じ込むメスリーヌに愛想を尽かしたアルドワンは去っていた。

 ある日、ついにメスリーヌの隠れ家をブルサール警視が急襲する。ドア越しに交渉するギャングと刑事。数分の猶予を与えてくれたブルサールに対し、メスリーヌはシャンパンで歓迎した。
サンテ刑務所で書き始めた自伝は、77年に地下出版された。法廷で下された判決は懲役20年。
 78年3月、サンテ刑務所で黙々と体を鍛えている男、フランソワ・ベスに出会う。そして、二人はフランス一厳戒なけ刑務所から脱獄する・・・

 

※   ※   ※


■キャスト/Part 2 ルージュ編  
ヴァンサン・カッセル
リュディヴィーヌ・サニエ
マチュー・アマルリック
サミュエル・ル・ビアン
ジェラール・ランヴァン
オリヴィエ・グルメ
ジョルジュ・ウィルソン
ミシェル・デュショーソワ
アンヌ・コンシニ
ロール・マルサック
アラン・フロマジェ

             
 



       


■プロダクション・ノートより

本作映画化にあたり、少年時代に読んだ自伝に衝撃を受けて以来、映画化が夢だったというプロデューサーのトマ・ラングマンは、「死後30年近く経つが、ジャック・メスリーヌの神話はいまだ色あせることがない。多くの人が彼の人生をスクリーンで見たいとと願ってきた」と語る。
しかし最初のチームで作った脚本は、メスリーヌ役をオファーしたヴァンサン・カッセルから、ヒーロー化しすぎているという理由で拒否される。そこで無名だが実力のあるアブデル・ラウフ・ダブリに脚本を依頼。さらに短くも濃厚な人生を送ったメスリーヌを語るためには2本の映画が必要と考える。
「フランス社会を具現化したような男を通して、彼が生きた時代の社会がどういうものだったか理解しようとした。60〜70年代は右派の時代であり、伝統を重んじ保守的な社会だった。メスリーヌはそういう社会に風穴を開けるようなことをやってのけ、誰もが彼のドラマに想像をかき立てられた」と脚本家は語る。
ラングマンはさらにジャン=フランソワ・リシェに監督をオファー。リシェはヴァンサン・カッセルの起用を条件に承諾した。

 

 









■監督・脚色・台詞:ジャン=フランソワ・リシェ
1995年に“Etat des lieux”で監督デビュー。工場労働者として働いていた監督自身の厳しい体験をベースにした作品でセザール賞初監督作品賞にノミネート。
“Ma 6-T va crack-er”(97)も低所得者層の人々を描く。3作目の“De l'amour”(01)は愛と犯罪の物語。05年にアメリカにわたり、ジョン・カーペンターの『 要塞警察』(76)をリメイクした『アサルト13要塞警察』(05)を監督。


■スタッフ
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
脚本:アブデル・ラウフ・ダブリ
原作:ジャック・メスリーヌ
撮影:ロバート・ガンツ
音楽:マルコ・ベラトラミ
美術:エミール・ギゴ
衣装:ヴィルジニー・モンテル

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.vincent-cassel-movie.com/

Part.1 ノワール編
2008年/フランス/カラー/シネマスコープ/113分
字幕翻訳:松浦美奈
(C)2008 LA PETITE REINE M6 FILMS REMSTAR NOVO RPI

Part 2 ルージュ編
2008年/フランス/カラー/シネマスコープ/133分
字幕翻訳:松浦美奈
(C)2008 LA PETITE REINE M6 FILMS

配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ