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フローズン・リバー
Frozen River

2010年1月30日、シネマライズ他、全国順次ロードショー


■ストーリー
 モホーク族の保留地を抱える、カナダとの国境に面するニューヨーク州最北部の町。クリスマス直前、レイ・エディは、新居を買うために家族で貯めていた金を、夫に持ち逃げされてしまった。
  レイは、ビンゴ会場の駐車場で、モホーク族の女が、夫の車を運転している現場を目撃する。問いつめると、女は「“盗んだ”のではなく、バス停でキーがささったままだったので“拾った”」と主張した。

 保留地に暮らすライラは、義理の母に子供を奪われ、1人で暮らしていた。まとまった金を稼ぐために、ライラは危険な「裏仕事」に手を染めていた。
その夜も国境を越えるために車が必要だったライラは、レイもお金に困っていると知り、儲けを山分けすることを条件に、共犯パートナーに引き入れた。ふたりは互いに協力し合い、「裏仕事」に成功する。

 


■キャスト
メリッサ・レオ
ミスティ・アップハム
チャーリー・マクダーモット
マーク・ブーン・ジュニア
マイケル・オキーフ
ジェイ・クレイツ
バーニー・リトルウルフ
ディラン・カルソナ
マイケル・スカイ
 




       

 

 この成功に味をしめたレイとライラは、それぞれの夢を実現する残りの金を稼ぐために、クリスマス・イブの夜、再びペアを組むことにした。レイは、今度の顧客がパキスタンから来た夫婦だと知らされる。夫婦から預かったバッグの中身をテロ爆弾だと疑ったレイは、ある行動に出てしまう・・・

 危機的な場を体験しながらも、レイは、2人の子供の将来のために、どうしても新居購入の夢をあきらめることができなかった。「これで本当に最後だから!」と約束したレイは、しぶしぶ納得してくれたライラと共に、最後の「裏仕事」へと向かった・・・


※   ※   ※

 

       
 






       


■プロダクション・ノートより


『フローズン・リバー』の物語の構想は、監督のコートニー・ハントがニューヨーク州北部にある夫の実家を訪れた際、国境を越えてタバコを密輸しているカナダ人の実話を聞いたときに生まれた。
「犯人のうちの何人かが先住民の保留地に住んでいたために、法的により複雑な状況が生まれていたんです」とハント監督は回想する。「彼らが冬の寒さで固く凍ったセントローレンス川を車で渡って密輸をしているという話を聞き、当時の私はすっかり魅了されてしまいました」
  その後、ハント監督は、実際に国境を越えてタバコを密輸した経験のある女性2人に会って話を聞くなどして、リサーチを続けた。物語の主人公役をレイとライラという2人の女性にした背景には、彼女がかねてからずっと抱いていた「不満」を解消したい思いもあったのだという。
「大学の映画学部に通っていたころ、『女性が主人公の映画にはアドベンチャーが欠けている』という批判をよく聞かされ、そのたびに不満に思っていたんです。私の母はシングルマザーで、学校に通いながら、学費を稼ぐために懸命に働かないといけませんでした。そういった状況に置かれた女性にとっては、ギリギリの生活で今月分の家賃を払うという行為だって、立派なアドベンチャーなんです」

コートニー・ハント監督 インタビュー
Q:コロンビア大学の映画学部では、どんなことを学びましたか。
「大学で映画製作を学んでいた頃は、まだ弁護士の夫の手伝いも並行してやっていて、殺人事件に関する大量の議事録を読んで、要約するという作業をしていました。1番の目的は家賃を稼ぐことでしたが、さまざまな犯罪の詳細について知れば知るほど、証言者ごとに異なる視点があるんだということを学ぶ絶好の機会になったと思います。
監督業については、ポール・シュレイダーとベット・ゴードンに学びました。2人から受けたレッスンの中でいちばん大切だったことは、『実際に自分で映画を撮ってみろ』ということでした。頭でっかちに考え込んで立ち止まるのではなく、実際に足を使って行動してみることを教わったのです」

Q:自分の監督する映画の中で、いちばん大切にしていることは?
「私が好きなキャラクターは、見た目には必ずしも魅力的ではなく、いつもギリギリの生活をしているような人々です。彼らを物語の中に放り込んで、じっくり時間をかけて観客に理解してもらい、最後には少しでも好きになってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。お手本にしている映画は『セントラル・ステーション』(98年、ウォルター・サレス監督)や『地獄の逃避行』(73年、テレンス・マリック監督)、『アリスの恋』(74年、マーティン・スコセッシ監督)や『カビリアの夜』(57年、フェデリコ・フェリーニ監督)などです」

 

 









■監督・脚本:コートニー・ハント
1964年、テネシー州メンフィス生まれ。
コロンビア大学の映画学部に在学中、卒業作品として製作した短編、南北戦争を生き延びた女性を主人公とした“Althea Faught”で監督デビュー。
08年、自らの同名短編を基にした本作『フローズン・リバー』で長編監督デビュー。08年のサンダンス映画祭でドラマ部門・審査員大賞(グランプリ)を受賞。



■スタッフ
脚本・監督:コートニー・ハント
プロデューサー:ヘザー・レイ、チップ・ホーリハン
撮影:リード・モラノ
美術:インバル・ウェインバーグ
編集:ケイト・ウィリアムズ
音楽:ピーター・ゴラブ、シャザード・イズマイリー
アート・ディレクターブライアン・ジェプカ
衣装:アビイ・オサリヴァン
     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.astaire.co.jp/frozenriver/

アメリカ/97分/2008/カラー/ビスタサイズ
提供:シネマライズ
配給・宣伝:アステア