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パブリック・エネミーズ
PUBLIC ENEMIES

2009年12月12日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座他にて公開


■ストーリー
 1933年、アメリカ。大恐慌時代の中、銀行強盗のジョン・デリンジャーは黄金時代を謳歌していた。銀行を襲っても、銀行にいた一般客からは一銭も奪わないという独特の美学。それまでの強盗のイメージを覆すデリンジャーの紳士的な立ち居振る舞いとカリスマ性によって、彼は不況に苦しむアメリカ市民のヒーロー的な存在になっていた。

  ある日、シカゴのバーにいたデリンジャーは、神秘的な美女に目を奪われてしまう。彼女の名はビリー・フレシェット。フランス人の父親と、メノミニー・インディアンの母親の間に生まれた。食事に誘ったデリンジャーは、自分が銀行強盗であることを告白する。会ったばかりなのに自分を信用してくれるデリンジャーにビリーは心を動かされる。
  次の日、デリンジャーの隠れ家に招かれたビリーはプレゼントを受け取る。中身は高級なミンクのコート。初めて会った日に、安物の服を着ていたことを恥じていたビリーへの心づくしの贈り物だった。ビリーは、彼こそが、自分の退屈な人生を変えてくれる運命の男だと感じる。

 


■キャスト
ジョニー・デップ
クリスチャン・ベイル
マリオン・コティヤール
ビリー・クラダップ
スティーヴン・ドーフ
スティーヴン・ラング
ジェイソン・クラーク
ロリー・コクレイン
ジョン・オーティス
デヴィッド・ウェンハム
 





       

 

 その頃、創設されたばかりのFBIの長官エドガー・フーバーは、捜査官メルヴィン・パーヴィスをシカゴに就任させ、デジョン・デリンジャー逮捕をマスコミに公言する。指名手配されたデリンジャーは、アリゾナ州ツーソンのホテルに滞在中、ホテル内で起きた火災がきっかけで、あえなく逮捕されてしまう。しかし、裁判が終わった後、デリンジャーは、厳重警戒の刑務所から見事に脱獄を果たす。
  デリンジャーは、シカゴに戻っていたビリーに真っ先に電話を入れる。電話の声も盗聴されていたビリーは「シカゴに来ないで」と哀願するが、デリンジャーは「君を迎えに行き、面倒を見る。俺は約束を守る」と誓う・・・。


※   ※   ※

 

       
 





       


■プロダクション・ノートより

数多くのエッセーや本、歌、映画が世界大恐慌時代の興味深い物語を語ってきたが、マイケル・マンは、当時の民衆の英雄となった犯罪者の体験を通じて、この激動の時代をこの時代を検証しようとする手法に長い間、興味を持ってきた。
蓄えも底をつき、仕事もなく、空腹が満たされることもない生活を送っていると感じていた1930年代初頭のアメリカ人にとって、国民生活の崩壊の原因となった銀行を襲って金品を奪い、そういう経済状況を改善させる力もない政府を敵に回す男、ジョン・ハーバート・デリンジャーは英雄と映った。

「デリンジャーは、わずか13ヶ月しか持たなかったけど、おそらくアメリカ史上最高の銀行強盗だと思う。1933年5月に釈放になって、1934年7月22日に死んでいる。デリンジャーは刑務所から懸命に“脱出”したわけではなく、気づくともう外に出ていたという感じだった。そして、何もかも手に入れようとして、実際、あっさりとそれを手に入れてしまったんだ」
「銀行を襲撃して、政府の裏をかく・・・そういうデリンジャーの行為はまるで不況に打ちひしがれた人々の気持ちを代弁してるかのようだった。彼は名高い無法者であると同時に、国民的英雄でもあったんだ」


製作のケヴィン・ミッシャーは「デリンジャーのわずか14ヶ月間の生活が我々に窓を開き、アメリカの歴史の中でもこの激動の時代こそ、大きな勢力が合流しようとしていた時期なんだと教えてくれた。その世界を我々に垣間見せてくれたんだ」と語る。すなわち、20世紀きっての有名なアメリカ人の一人だったジョン・デリンジャーと、今まであまり取り上げられることのなかったGメン、メルヴィン・パーヴィス、そしてアメリカ史に名を残す巨人エドガー・フーバーの三極構図だ。


 

 









■監督・脚本・製作:マイケル・マン
1970年代半ばにテレビの脚本家としてキャリアをスタート。『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(81)で劇場映画監督としてデビュー。カンヌ国際映画祭のパルム・ドールにノミネートされた。
1980年代は『マイアミ・バイス』、『クライム・ストーリー』(86)などを手がけ、『ドラッグ・ウォーズ/麻薬戦争』(90)でエミー賞を受賞。
このほかに、『ラスト・オブ・モヒカン』(92)、『ヒート』(95)、『インサイダー』(99)、『ALI アリ』(01)、『コラテラル』(04)、『アビエーター』(04、プロデュース)、『キングダム/見えざる敵』(07、プロデュース)、『ハンコック』(08、製作)などがある。

■スタッフ
監督・脚本・製作:マイケル・マン
脚本:ロナン・ベネット、アン・ビダーマン
製作:ケヴィン・ミッシャー
製作総指揮:G・マック・ブラウン
原作:ブライアン・バロウ
撮影:ダンテ・スピノッティ
プロダクション・デザイン:ネイサン・クロウリー
編集:ポール・ルベル、ジェフリー・フォード
衣装:コリーン・アトウッド
音楽:エリオット・ゴールデンサール

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.public-enemy1.com/

(C) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

原題:PUBLIC ENEMIES
2009年 / アメリカ / 2時間21分 /スコープサイズ
字幕翻訳:松浦美奈
ユニバーサル映画
配給:東宝東和