シャネル&ストラヴィンスキー
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■キャスト アナ・ムグラリス(ココ・シャネル) マッツ・ミケルセン(イゴール・ストラヴィンスキー) エレーナ・モロゾヴァ(カトリーヌ・ストラヴィンスキー) ナターシャ・リンディンガー(ミシア・セール) グリゴリイ・マヌロフ(セルゲイ・デイアギレフ) ラシャ・ブクヴィチ(ディミトリ大公) アナトール・トブマン(アーサー・ボーイ・カペル) マレク・コサコフスキ(ヴァツラフ・ニジンスキー) |
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二人は、ミシア・セールとセルゲイ・ディアギレフの計らいで出逢う。ストラヴィンスキーの才能に惚れ込んだシャネルは、彼が仕事に打ち込めるようにと、ガルシュに所有する自分のヴィラで暮らすよう提案する。彼は一度は拒否するものの、4人の子供たちと、肺病を患う妻を連れてヴィラへと移り住んだ。 一つ屋根の下に暮らすストラヴィンスキーとシャネル。二人は、やがて恋に落ちていく。その恋は、二人の中に眠っていた新たな創造力を次々と開花させていった。妻であるカトリーヌ・ストラヴィンスキーはやがてこの家で起こっていることに気づいていく。カトリーヌにもイゴールへも強い態度で向き合うシャネル。そんな中、『女性そのものを感じる香りを創りたい』と、初めて香水創りに魂を注ぐシャネルと、《春の祭典》再演に命を賭けるストラヴィンスキー・・・
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監督:ヤン・クーネン インタビュー A:まず、多種多様な記録や伝記をひもとき、物語の舞台となっている時代、バレエ・リュス、そして登場人物たちについてリサーチを行いました。プロデューサーのクローディ・オサールから持ち込まれたこのプロジェクトは、すでに原作者であるクリス・グリーンハルジュによって執筆された脚本がありました。そこですぐにクリスによる小説を読んだんです。それをすべて消化したうえで、今度はクリスと一緒に脚本に取り組みました。そして、私なりにいくつかのシーンを加えること、そしていくつかのシーンを削除することを提案したんです。 Q:かつて、「何冊もの本を読むことはいくらでもできるが、ある人物を理解するためにはその人自身に“会う”必要がある」とおっしゃっています。今回、イゴール・ストラヴィンスキーやココ・シャネルとはどのように“会った”のですか。そして、それはどのようなものだったのですか。 A:実在の人物で、さらにはその人物がすでにアイコン的存在になっている場合、その人物の世界に入り込むのはとても不思議な経験と言えます。イゴール・ストラヴィンスキーとは、彼の音楽を通して出会いました。すでに、《春の祭典》は知っていましたが、ストラヴィンスキーとの出会いを引き起こすために、その曲を続けて30回ほど、暗闇で聴き続けたんです。そして、この曲の前後に作られた作品に挟まれた、《春の祭典》の位置づけについて理解することができました。 Q:創造と恋情の間にある親密な関わりについてそのように解釈したのでしょうか?
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■監督:ヤン・クーネン 1964年オランダ北部ユトレヒト生まれ。2歳の時にフランスに移住。ニース美術学校で映画、アニメ、ピクセル技法などを学ぶ。89年「ブルームレース」を監督し、アヴォリアズ映画祭の短篇グランプリを受賞。ミュージック・クリップや、「ブジョー」「Miko」「アディダス」「コカ・コーラ」などのCMを演出。「ヴィブロボーイ」(93)、「キャプテンX」(94)、「赤ずきん」(96)などの短篇に取り組む。 『ドーベルマン』(97)で長篇監督デビュー。映像トリックが話題となる。「プジョー806」「トヨタ」「スミノフ」などのCFを演出。次回作のために訪れたメキシコやペルーで長期滞在して「Other Worlds」(03)、「Darshan」(04)といったドキュメンタリーを撮り、04年に「Blueberry, l'experience secrete」を完成。 07年は「99 f」を撮り、08年は8人の監督によるオムニバス「8」の一篇を担当。 ■スタッフ 監督:ヤン・クーネン 原作:クリス・グリーンハルジュ 脚本:クリス・グリーンハルジュ 脚色:カルロ・ド・ブニティ、ヤン・クーネン 振付:ドミニク・ブラン 視覚効果:ロドルフ・シャブリエ 美術:マリ=エレーヌ・スルモニ 衣装:シャトゥーヌ&ファブ 音楽:ガブリエル・ヤレド 撮影:ダヴィッド・ウンガロ 編集:アニー・ダンシェ |
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原題:COCO CHANEL & IGOR STRAVINSKY |
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