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すべては彼女のために
POUR ELLE

2010年2月27日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー!


■ストーリー
 フランス、パリ。国語教師のジュリアンと出版社に勤めるリザは、息子のオスカルと平凡ながらも幸せな生活を送っていた。
 しかし、彼らの人生は、ある朝一変してしまう。警官が突如として家に押し入り、リザが突然逮捕されたのだ。


 ・・・やがて、3年の月日が流れた。ジュリアンはりザを救うために探偵を雇って自力で真犯人を探そうとしていたが、圧倒的に不利な状況だった。さらに、刑務所に面会に訪れた息子さえもリザに冷たく当たった。ジュリアンの奮闘もむなしく、ついに、リザに20年の禁固刑が宣告されてしまう。

 


■キャスト
ヴァンサン・ランドン
ダイアン・クルーガー
ランスロ・ロッシュ
オリヴィエ・マルシャル
アムー・グライア
リリアン・ロヴェール
オリヴィエ・ペリエ
 



       

 

 もはや打つ手はなくなった。リザは精神的に不安定になり、自殺を図ってしまう。徐々に衰弱していくリザ。しまいには、彼女は夫が浮気しているのではと疑問を抱き、ジュリアンに辛く当たってしまう。
  しかし、ジュリアンはあきらめなかった。再び3人で暮らすために、彼女に生きる希望を取り戻してもらうために、あることを決意する。平凡だった男が、人生のすべてをなげうって、行動に出る・・・

※   ※   ※

 

       
 






       


■プロダクション・ノートより

監督・脚本:●●●● インタビュー

本作が長編監督デビュー作となりますが、それまでの経緯はどのようなものでしたか?
私はずいぶん前から、映画を作りたいと切に願っていました。私は、映画を作る人などだれもいないような社会的階層の出身でしたので、映画を作りたいなどと言ってたら、確実に頭がおかしいと思われるような環境で育ちました。
そして、10年ほど前にまず、私は写真家になりましたが、物語を作りたいという願望は常にありました。それから短編を書き始め、それらの作品のいくつかはうまくいき、中でも『J』(2000年)はいたるところで、賞をいただきました。これと並行してTV、次に他の監督のために脚本を執筆しました。しかし、それでも常に自分が監督したい、と考え続けていましたので、脚本家の仕事だけで生きていくつもりはありませんでした。
私はまず、自分自身を脚本執筆もする監督であると考えるようになりました。私の演出は脚本執筆の時点から始まり、そして執筆しながら、既に編集のことを考えています。私にはこの段階を経ることが大切なのです。

どのように『すべては彼女のために』の物語は生まれましたか?
ベースとなるアイデアを思いついたのは、ギョーム・ルマンでした。
ある男が無実の罪で投獄された妻を救おうとし、極限下で愛のために闘う。彼はこの悲劇に屈服するのか、それとも彼女のために息子のために、愛という名の元に危険な行為までして不可能に挑戦するのか、という選択に迫られます。
彼は、彼女の無実について何の疑いも持っていませんし、この物語の上で、それはさほど重要ではないのです。そして、冤罪もこの作品のテーマではありません。
ギョームと私は、一人の人間の中に行動する勇気を引き起こすものについて問いかけました。ある試練に直面したとき、奮起する人もいれば、そうでない人もいます。結局のところ、人は極限まで追い詰められたときにしか、答えや真実を手に入れることができないのです・・・


 

 









■監督:フレッド・カヴァイエ
1967年、フランス生まれ。30歳の頃はファッションや広告業界で写真家として活躍。TV、短編映画の監督・脚本の経験を経て、パリス・ルコント監督の『La Guerre des Miss』(08)の脚本を手がける。本作が長編デビュー作。


■スタッフ
監督:フレッド・カヴァイエ
脚本:フレッド・カバイエ、ギョーム・ルマン
原案:ギョーム・ルマン
プロデューサー:オリヴィエ・デルボスク、エリック・ジュエルマン、マルク・ミソニエ
製作総指揮:クリスティーヌ・ドゥ・ジェケル
撮影:アラン・デュプランティエ
音楽:クラウス・バデルト
美術:フィリップ・シッフル
衣装:ファビエンヌ・カタニー

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.subete-kanojo.jp/

(C)2008 FIDELITE FILMS-WILD BUNCH-TF1 FILMS PRODUCTION-JERICO

原題:POUR ELLE
2008年/フランス/1時間36分
字幕翻訳:丸山垂穂
配給:ロードメディア・スタジオ