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モリエール 恋こそ喜劇
Moliere

2010年3月6日(土)Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー!


■ストーリー
 1644年パリ、22歳のモリエールは、劇作家で俳優。前年に旗揚げした劇団「盛名座」の借金が膨れ上がり、債権者から追われる生活を送っていた。そこに救いの手を差し伸べたのが、金持ちの商人、ムッシュ・ジュルダン。彼は社交界の華である侯爵夫人、セリメーヌにご執心。彼女のハートを射止めるため、演劇の指南役として白羽の矢を立てたのがモリエールだった。
  借金肩代わりをする代わりに、自分の屋敷に住み込み、演劇の指南役を果たしてくれとモリエールに迫る。ジュルダンの策略は彼の奥方に知られてはならないため、モリエールは司祭のふりをしてジュルダン家に入る。
  屋敷では貴族のたしなみを身につけたいとジュルダンが呼んだ、音楽、絵画、ダンスの教師たちが列をなし、主の帰りを待ち受けていたが、突然連れてきた若い司祭に末娘の教育係をさせるというジュルダンに、奥方は納得がいかない。

 


■キャスト
ロマン・デュリス
ファブリス・ルキーニ
ラウラ・モランテ
エドゥアール・ベール
リュディヴィーヌ・サニエ
 




       

 

 モリエールは早速ジュルダンから自作の戯曲を見せられるが、それを酷評する。そんなジュルダンに言われて執筆したモリエールだが、作品はジュルダンの気に召さない。しかし、この時捨てられた戯曲を読んだマダム・ジュルダンはたちまちこの作品に魅了される。

 ジュルダンに厳しく演技の指導をする日々の中でモリエールはマダムとの逢瀬を画策。若き劇作家を装って屋敷の裏で会うことに成功するが、大胆すぎる言動でマダムに拒絶されてしまう。
  しかし、マダムはすでにすでにどうしようもなく彼に惹かれていた。マダムはモリエールの喜劇の才能を見抜き、「人の心を動かす喜劇を書くのはあなたよ」と励ますのだった・・・


※   ※   ※

 

       
 






       


■プロダクション・ノートより

監督・脚本:ロラン・ティラール インタビュー
『モリエール 恋こそ喜劇』を撮ることにしたきっかけ

私が長い間モリエールのファンで彼のことを映画化するのが夢だった・・・と想像されるでしょうが、実は偶然から起こったことでした。・・・私は中学生のときにモリエールの「人間嫌い」を読んで好きだったことを覚えていましたが、もう一度この作品を読んでみました。
そうしたら、私はこの作品の世界にどっぷり浸り、私の人生経験や成長した今のほうが、昔よりもこの作品を理解できて夢中になれたのでした。それで、急にモリエールをもっと読みたくなりました。
次々に読むと、あまりに素晴らしくて、そのことばの使い方のうまさ、それぞれのシチュエーションは世界に通用し、時代を問わず、人間のありのままの本質を復元しているのです。
これをどうシナリオ化しようか?どう映画化できるだろう?「人間嫌い」だけでは十分ではない、「守銭奴」だけでもだめだ。同時に私は当然のようにモリエールの伝記を何冊も読みました。
納得のいくプロジェクトとして、私と共同脚本家のグレゴワール・ヴィニュロンは、モリエールの書いたものと、彼の人生を結合させて、想像も含めて組み立てることにしたのです。


 

 









■監督・脚本:ロラン・ティラール
1967年生まれ。ニューヨーク大学で映画を学ぶ。ワーナー・ブラザースでシナリオ読みの仕事をし、STUDIO誌のジャーナリストとして活躍。'99年、短編映画「確かな情報源」を監督しアヴィニヨン映画祭で注目を集める。
'04年、「嘘と裏切り、もし共通点があったら・・・」で長編初監督。『モリエール 恋こそ喜劇』は長編2作目。09年に「Le Petit Nicolas」を監督。



■スタッフ
監督・脚本:ロラン・ティラール
脚本:グレゴワール・ヴィニュロン
撮影:ジル・アンリ
美術:フランソワーズ・デュペルテュイ
衣装:ピエール=ジャン・ラロック
音楽:フレデリック・タルゴーン

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.cetera.co.jp/moliere/

(C)2006 FIDELITE FILMS-VIRTUAL FILMS-WILD BUNCH‐FRANCE 3 CINEMA-FRANCE 2 CINEMA

原題:Moliàre
2007年/フランス/120分/カラー/シネマスコープ
配給:セテラ・インターナショナル