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ボーダー
Righteous Kill

2010年4月24日(土)、銀座シネパトスほか全国順次公開


■ストーリー
 ニューヨーク市警のベテラン・コンビ、タークとルースターが、騒ぎを起こしていた。
強引な捜査の末に銃撃戦を繰り広げ、怒りにかられたタークが拘束した容疑者のドラッグ・ディーラー、スパイダーを叩きのめしたのだ。2人は数々の凶悪犯を挙げる優秀な刑事なのだが、その行き過ぎた行動が今回も問題となり、市警内の精神分析医のカウンセリングを受けさせられる。

 そんな中、連続殺人事件が起きる。狙われたのは、一度は逮捕されながら、証拠不十分で社会に放たれた悪人たち。その数、既に10人。
  タークとルースターも、連続殺人犯を追いかけていた。被害者の多くは、2人が捕まえたのに不起訴となった男たちなのだ。11人目が殺された時、ヒンギス警部補は捜査会議を開く。日頃からタークと折り合いの悪い後輩刑事のライリーとペレズも加わり、捜査が始まった。
 


 

 


■キャスト
ロバート・デ・ニーロ
アル・パチーノ
カーティス・ジャクソンー
カーラ・グギーノ
ジョン・レグイザモ
ドニー・ウォールバーグ
ブライアン・デネヒー
トリルビー・グローヴァー
ロブ・デューディック
 




       

 

 犯行内容が分析されるにつれて、犯人像が浮かび上がってきた。ペレズはタークを疑い始める。悪を許せない異常なほどの正義感、一発のミスもない射撃の腕前、状況証拠は全てタークを指し示していた。タークの恋人で科学捜査官のカレンもまた、思うところがあるかのように、現場写真やカードなどの証拠品を洗い直していた。  

 次なる被害者は、大勢の少年たちを犯した性犯罪者の神父だった。タークは彼の死体を見て、激しく動揺する。子供の頃、彼から初聖体を授けられたのだ。個人的に被害者と知り合いだったことで、タークの立場はますます悪くなる。「俺にはわかる。間違いなくタークじゃない」たった一人、ターク犯人説をキッパリと否定するルースター。  
  タークは本当に、相棒さえも欺いているのか? それとも、誰かが彼に罪を着せようとしているのか・・・


※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。過去30年にわたって数々のヒット作に出演し、素晴らしい演技で知られている2人だが、同じスクリーン上に現れたことはほんの数分しかない。『ボーター』は、全編にわたって彼らを同時に目にすることのできる、記念すべき最初の作品だ。

プロデューサーのランドール・エメットは、これまでデ・ニーロとの企画を探し続けてきた。「この脚本を読んだ時、これだと思った。彼からOKをもらってから監督を探し始めた。最初に思いついたのが、尊敬しているジョン・アヴネットだ」
 
デ・ニーロは語る。「俺たちのようにお互いを長く知っていれば、その空気を役柄に生かすことができる」パチーノもまた、「ボブとは気が合う。昔からずっとね。そして、互いを信頼している。それはとても大事なことだ」と語る。
巧みに練り上げられた処女作『インサイド・マン』で、映画界にさっそうと躍り出た 脚本のラッセル・ジェウィルスだったが、2作目となるこの脚本が、ハリウッドで最も素晴らしい俳優たちによって演じられるなどとは思いもしなかった。「脚本を書く時は、俳優のことは考えない。登場人物に顔はない。彼らは俳優じゃなくて、ただの役柄だからね。この映画の場合、僕にとって大事なのは、2人が対等であること。信頼し合っている2人の関係が、きちんと観客に伝わらなくてはいけない。その意味でも、彼ら以上の適役はいないね」 

アヴネット監督は、ドラッグ・ディーラーのスパイダー役に、音楽の世界ではスーパースターだが、演技については新人であるカーティス・ジャクソンを起用した。ジャクソンは、「読み合わせをしている時、テーブルの下で、両足がぶるぶる震えていたよ。2人と一緒のシーンの時は、無意識に彼らの癖を盗んだり、同じようにふるまったりしていた。演じている時も、まるで2人に導かれているように感じたね」と語る。
警察官たちの仕事をリアルに描くことは、この映画では最も大事なことだった。そこで、専門家たちを集めたチームが構成された。プロデューサーのコーワンは言う。「監督は絶えず電話を取り出しては、彼らに電話をかけていた。たった1行のセリフや、刑事たちの動き1つについてもね」
ニューヨーク市警での24年のキャリアを生かし、現在は映画コンサルタントとして活躍しているニール・カーターは、脚本の内容チェックや、ニューヨーク市警に関して、監督や俳優にアドバイスした。「『ボーダー』は、実際の刑事たちが度々味わうフラストレーションを的確に描いている」と、カーターは語る。


 

 









■監督・製作:ジョン・アヴネット
1949年、ニューヨーク、ブルックリン生まれ。映画作品やTVドラマシリーズなど、25年で50作以上の監督・製作を手がける。
映画監督としては、91年に『フライド・グリーン・トマト』でデビューし、その他の作品に、『8月のメモワール』(94)、『アンカーウーマン』(96)、『北京のふたり』(97)、『88ミニッツ』(07)など。製作として『卒業白書』(83)、『レス・ザン・ゼロ』(87)、『三銃士』(93)、『男が女を愛する時』(94)、『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』(04)などがある。


■スタッフ
監督:ジョン・アヴネット
脚本:ラッセル・ジェウィルス
製作:ロブ・コーワン、アヴィ・ラーナー、ランドール・エメット、ジョン・アヴネット、ラティ・グロブマン、アレクサンドラ・ミルチャン、ダニエル・M・ローゼンバーグ
製作総指揮:ダニー・ディムボート、ボアズ・デヴィッドソン、ジョージ・ファーラ、トレヴァー・ショート
撮影:ドニ・ルノワール
編集:ポール・ハーシュ
キャスティング:ナンシー・クロッパー
プロダクションデザイン:トレイシー・ギャラハー
衣装デザイン:デブラ・マクガイア
音楽:エドワード・シェアマー

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.heat-matsuri.com/

(C)2007 RIGHTEOUS PRODUCTION, INC.

原題:Righteous Kill
2007年/アメリカ/101分/シネスコ
字幕翻訳:岡田壮平
配給:日活