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シスタースマイル ドミニクの歌
Soeur Sourire

2010年7月3日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開


■ストーリー
 1950年代の終わり、ベルギー、ブリュッセル近郊。ジャニーヌ・デッケルスは自由を求めて自分の人生を見つめたいと思っていた。学校に来た修道女たちから、アフリカの救援活動の話を聞き、いつか参加したいと願っていたが、抑圧的な母ガブリエルは、ジャニーヌの話には耳を貸さない。母は、結婚して家業を継がせることだけを考えていたからだ。
そんな母親に反発して、ジャニーヌは家を飛び出し、修道院に入る道を選ぶ。

 


■キャスト
セシル・ド・フランス
サンドリーヌ・ブランク
マリー・クレメール
ジョー・デセール
ヤン・デクレール
クリス・ロメ
フィリップ・ペーターズ
ヨハン・レイセン
 





       

 

 ジャニーヌはプレスリーのブロマイドを忍ばせて、フィシェルモンの修道院を訪れた。ところが修道女になるためには6年間の修行が必要であることを聞かされ、ギターも取り上げられてしまう。修道院生活の厳しい規律になじめず、反発しては問題をおこすジャニーヌ。しかし、行動的で素直な性格がしだいに修道女たちにも理解され、ギターを弾くことを許されるようになる。そして、歌の才能を発揮し、聖ドミニコを讃える歌「ドミニク」をつくり上げる。

 明るいメロディと歌声はレコード化へと進み、謎の歌うシスターとして記録的なヒットを飛ばすことになるのだが・・・


※   ※   ※

 

       
 






       


■プロダクション・ノートより


■インタビュー/ステイン・コニンクス監督
― 企画との出会い
私は、過去の時代の映画を作るということは、その時代と現在とを共鳴させることだと思っています。特に若い観客にもこの話を知って欲しいと思いました。
私がシスタースマイルに一番興味を持った点は、彼女が愛を必要としていたということでした。彼女は必死に親から愛されたいというと思っていたにもかかわらず、彼らの愛を得ることができませんでした。これがこの映画の主軸になったのです。

セシル・ド・フランス について
彼女は今回本当に情熱的に取り組み、その気迫は特筆すべきものでした。撮影の数ヶ月前から歌とギターを進んで習っていましたし、今回の映画は彼女の熱心な姿勢に依存するところが非常に大きかったと思います。彼女がいなければ、この映画は作られなかったでしょう。
ジャニーヌが家族とコミュニケーションが取れなていないことが冒頭でわかりますね
食事の時に両親はテレビを見ていて家族の会話がありません。ジャニーヌは自由を渇望し、愛を求めていましたが、家族が無関心であったために彼女は感情を押し殺していました。テレビの存在が家族の会話をなくしてしまうという悪い例も示しています。

■インタビュー/セシル・ド・フランス
シスタースマイルという女性をどうとららえていますか?
人に服従することなく、自分の限界を常識を破ってでも超えようとする人です。それと同時に信仰心もあり、教会にもっと人間的なイメージを与えたいと考えていたのだと思います。
自分の歌によって、若者をもっとカトリックの世界に呼び寄せられると心から信じていました。実際に彼女が大学で学んでいた時、同じ学校に通う同年代の若者たちと自由に意見を交換し合っていました。その中で彼女は、当時の社会の現実を知り、社会の底辺に生きる人々に対する関心を強く抱いたのです。それゆえに、彼女は人類のために何かすべきだと強く思っていたのです。

シスタースマイルの人格のどこに一番興味を持ちましたか?
彼女はまさにとんでもない人でした!”自分”というものを譲らない人でした。母親に支配されることを拒み、次に修道院の先輩に反発し、世の中の常識も受け入れようとしませんでした。
私は彼女の世論に立ち向かう、反体制的な一面に興味を持ちました。彼女は攻撃的で、野性的な荒っぽい一面も持っていました。ですから、私は撮影のとき、表情に野性味を持たせることを監督に提案しました。
彼女はかなり不安定な思春期の状態のまま大人になりきれなかった女性で、そのため現実に向き合うことができまなかったのだと思います。自分を押さえつけたり、批判したりするものがあると、別の何かを探しに行きます。これは彼女が自分の日記の中にも書いていたことでした。

プレス資料より

 

 









■監督:ステイン・コニンクス
1957年ベルギー生まれ。子供の頃はアニメーションに夢中な少年だった。1975年ブリュッセルの学校に進学し、1980年まで5年間映画を学ぶ。1980年代にはドキュメンタリーや短編を製作した。1987年、初の長編コメディ映画『Hector』を撮る。1992年に撮影した『神父ダーンス』が米アカデミー賞外国語映画賞にノミネート、カトリック映画の特別審査員賞を受賞。


■スタッフ
監督:ステイン・コニンクス
脚本:クリス・ヴァンデル・スタッペン 、アリアン・フェート、ステイン・コニンクス
音楽:ブルノ・フォンテーヌ
撮影:イヴ・ヴァンデルメーレン
美術:アルノード・モルレン
衣装:フロレンス・スホルテス、クリストフ・ピドレ

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.cetera.co.jp/dominique/

(C)2009 PARADIS FILMS-LES FILMS DE LA PASSERELLE-EYEWORKS FILM & TV DRAMA-KUNST & KINO

原題:Soeur Sourire
2009/フランス、ベルギー/124分
字幕:古田由紀子
配給:セテラ・インターナショナル