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パリ20区、僕たちのクラス
Entre les murs

2010年6月12日、岩波ホールにてロードショー


■ストーリー
 始業ベルが鳴ってから、着席するまで15分間、注意されるまで帽子は脱がない。教師のちょっとした言い間違いは嬉々として指摘する。そんな問題ありの生徒たちに囲まれて、この中学校に来て4年目になる国語教師フランソワの新学年が始まった。

 パリ20区の中学校。移民が多く暮らす地域のため、様々な出身国の生徒がいる。フランソワは、自分のクラスの24人の生徒たちに、正しく美しいフランス語を教えようとしていた。しかし、スラングに慣れた生徒たちは「おばあちゃんも使わない」「中世の話し方だ」と反発する。突然、いつも反抗的なスレイマンが、フランソワに質問があると言う。先生はゲイか否か・・・。

 


■キャスト
フランソワ・ベゴドー
ローラ・バケラー
シェリフ・ブナイジャ・ラシェディ
ジュリエット・デマーユ
ダラー・ドゥコゥール
アルチュール・フォジェル
ダミアン・ゴメズ
ルイーズ・グランベール
ジャン=ミシェール・シモネ
アンヌ・ラングロワ 他
 




       

 

 質問には正しく答えず、各々が勝手に話し出す生徒たちに苛立ったフランソワは、「君らの集中力のなさは3歳のガキと同じだな。まともなら、すぐに答えられるぞ」と怒りを露にする。そんな彼にクンパが、「バカにしないでください」と激しい口調で噛みつく。

 生徒たちとの見えない壁を取り払いたいフランソワは、「君たちのことをもっと知りたいから」と、「自己紹介文」を書くという課題を出す。「私たちの人生なんて面白くありません」「13歳の私たちに語ることなんかないです」生徒たちは次々と不満を口にする・・・・


※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

ローラン・カンテ監督インタビュー

本作を撮るきっかけについて、ローラン・カンテ監督は語る「中学生の生活をテーマにした映画を撮るアイデアが浮かんだ。ちょうどその頃、学校を『聖域視』する声が高まっていたが、私はそうした傾向に逆らう描き方をしたかった。学校を社会を反映する場所として、世界の小宇宙として描きたかったのだ。
そして、フランソワ・ベゴドーの小説『教室へ』と出会う。「この本が、私の基本構想に有益な2つの要素をもたらしてくれた。まず、ドキュメンタリー的な現場の素材。そして、何よりもフランソワという人間。フランソワは、私が当初イメージしてた教師の様々な側面を凝縮していた」。

生徒役を演じる子供たちをどうやって見つけたのか。「私たちが最初に扉を叩いたのは、パリ20区のフランソワーズ・ドルト中学校だった。これが正解だった」とカンテ監督は語る。
「映画に登場する中学生全員がドルト中学の生徒だ。出演している生徒たちも、みなこの学校で教鞭をとっている。最もフィクションの部分が大きいスレイマンの母親を除けば、映画に登場した親たちは実生活においても、出演した生徒たちの親だ」。

カンテ監督と生徒たちの作業は、2006年11月初めに始まり、年度終了の6月まで続いた。「私たちは3年生と4年生の希望者を対象に、水曜日の午後に公開ワークショップを開き、約50人の生徒にあった。本作のクラスのほぼ全員が、学年の最後までワークショップに通い続けた子たちだ。それ以外の生徒は自分の意志で参加をやめて言った」とカンテ監督は説明する。


 

 









■監督:ローラン・カンテ
1961年フランスのメルに生まれる。両親は共に教師。映画学校IDHECを卒業。本作は5本目の作品。主な作品に、「南へ向かう女たち」(05)、「タイム・アウト」(01)、「ヒューマンリソース」(99)などがある。


■スタッフ
監督:ローラン・カンテ
製作:キャロル・スコッタ、キャロリーヌ・ベンジョ、バルバラ・ルテリエ、シモン・アルナル
原作:フランソワ・ベゴドー「教室へ」(早川書房刊)
脚本:ローラン・カンテ、フランソワ・ベゴドー、ロバン・カンピヨ
撮影:ピエール・ミロン
編集:ロバン・カンピヨ
音響:オリヴィエ・モヴザン、アニェス・ラヴェズ、ジャン=ピエール・ラフォルス
衣装:マリー・ル・ガレック


     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://class.eiga.com/

(C)Haut et Court - France 2 Cinéma

原題:Entre les murs (壁の中へ)
2008年/フランス映画/スコープサイズ/2時間8分
日本語版字幕:寺尾次郎
配給:東京テアトル