ペルシャ猫を誰も知らない
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■キャスト ネガル・シャガギ アシュカン・クーシャンネジャード ハメッド・ベーダード その他テヘランのミュージシャンたち |
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ナデルは2人を、国外へ出ようとしているミュージシャンのハメッドの家に連れて行く。 ネガルは国を出る前に友達や親の前で演奏したいと思っていた。でもアシュカンは演奏許可など下りるはずがないから、偽造パスポートが先だと言い張った。2人はナデルに頼んで、パスポートからビザ、兵役修了証まで一手に引き受ける老人ダウッドの元にいく。アシュカンはこれから集めるメンバーの分も数に入れ、偽造パスポートとビザをダウッドに頼んだ。 ネガルは心配したが、アシュカンは、ドイツにいる母親から、送金さえうまくいけば大丈夫と楽観的。そんなアシュカンをなナデルが連れ出したのは、有名歌手ラナ・ファルハンがレコーディングしているハバクのスタジオだった。コンサートなら彼女も協力してくれる。ボーカルで加わってもらったらどうかとハバクが提案するが、ボーカルはネガルがいるからとアシュカンは断る。「女性は一人では許可が下りないぞと」とハバクはアドバイスした。 翌日、またナデルの誘いだ。今度はへヴィメタバンドに会いにいく。バンドリーダーは父親のメタル工場で働き、バンドの練習場は牧場の牛小屋だ。聴衆はアシュカンラ3人と牛たち。ペルシャ語メタルが響くが、ここは、いまいちだった。アシュカンとネガルのメンバー探しはさらに続く・・・
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バフマン・ゴバディ監督インタビュー この映画はイラン映画史で初めて、反体制的な若者に対する、政府の厳しい対応を公然と批難した作品です。この題材を選んだことで、あなたは大きなリスクを背負ったわけですが、撮影はどのように行われたのですか?
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■監督:バフマン・ゴバディ 1968年イラン・イラク国境近くの町、バネー生まれ。88年からラジオ局で働きながら、自主映画製作グループに加わり、短編映画の製作に参加する。92年にテヘランに移り、93年からイラン放送学校で映画製作を学ぶ。学校には最後まで通わず、デイケアセンターで子供たちを撮影したり、友人らを題材にして10本以上の短編を製作することで技術を磨いた。 クルド山岳地帯で撮影した「Life in Fog(霧の中の人生)」(1999)はクレモンフェラン映画祭で審査員特別賞を受賞。 長編初監督作品は、イラン映画史上初のクルド語長編映画となった『酔っ払った馬の時間』(2000)で、カンヌ国際映画祭〈監督週間〉部門に選ばれ、カメラドール〈新人監督賞〉と国際批評家連盟賞を受賞。主な監督作品は、『わが故郷の歌』(2002)、『亀も空を飛ぶ』(2004)、『Half Moon』(2006)、ペルシャ猫を誰も知らない(2009)。 本作を最後にイランを離れ、現在海外に居住。 ■スタッフ 監督:バフマン・ゴバディ 脚本:バフマン・ゴバディ 、ロクサナ・サベリ、ホセイン・アブケナール 撮影:トゥランジ・アスラニー 編集:ハイェデー・サフィヤリ 録音:ネザムディン・キアイ 音響デザイン:バーマン・アルダラン |
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原題:kasi Az Gorbehayeh Irani Nadareh |
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