セラフィーヌの庭
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■キャスト ヨランド・モロー ウルリッヒ・トゥクール アンヌ・ベネント ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ ニコ・ログナー アデライド・ルルー セルジュ・ラヴィリエール フランソワーズ・ルブラン |
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家を管理する女主人が、芸術愛好家を招いて食事会を開いた。同席したウーデは、部屋の隅に置かれたセラフィーヌの絵に気がつき、衝撃を受ける。ウーデはそのころアンリ・ルソーなどの展示会を企画していた。セラフィーヌの絵の価値を認めない女主人とは反対に、ウーデは彼女に描くことを強く勧めた。最初、セラフィーヌは自分がからかわれていると思い、耳をかさなかったが、援助を申し出るウーデの言葉に心はしだいに動かされていく・・・ ※ ※ ※
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芸術的探求を通して、彼は間もなく、税官吏アンリ・ルソーの絵のきわめて革新的な性質と、その可能性を察知した。ウーデは、アンリ・ルソーの作品を最初に購入した人物であり、いち早く彼に関する論文を書き、1911年“税官吏、アンリ・ルソー”という本を上梓した。ブラックやロベール・ドローネーの友人であり、ピカソとも深い親交があった。彼の同国人で当時若手であったダニエル=ヘンリー・カーンワイラーに、スペイン人画家ピカソのアトリエ(洗濯船)をを訪ねるように勧めたのもウーデであり、後に20世紀最大の画商となるカーンワイラーの運命を確固たるものとするきっかけともなった。 ■マルタン・プロヴォスト監督インタビュー ある日、フランス・キュルチュール(フランスの公共ラジオ放送の文化専門局)のプロデューサーをしている友人が、謎めいた様子で私に「マリタン、あなたなら絶対にセラフィーヌ・ルイに興味をもつと思うわ」と言われました。 こうして私は、セラフィーヌの極めて独特な世界に足を踏み入れ始めました。即座に私は、彼女の世界には、人の胸を打つ強力な何か、そして映画の素材となり得る何かがあることを、はっきりと感じました。この印象はますます強くなる一方でした。その後、入手可能な文献をすべて読み終えると私が抱いていた第一印象は、もはや確信に変わっていました。
――プレス資料より転載 |
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■監督・脚本:マルタン・プロヴォスト フランス、ブロスト生まれ。監督、シナリオライター、脚本・台詞作者、俳優。 高校を卒業後、コメディアンになるためにパリへ。数々の演劇に出演した後、French comedeyの研修員として6年間学ぶ。 その後、ネリー・カブラン監督の『シビルの部屋』(76)に出演し準主役に抜擢される。1989年、パリのアヴィニヨンにわたり、『Comme moi quiqly』(未)を発表する。その後『J'AIPEUR DU NOIR』(90・未)、『Cocon』(92・未)、『TORTILAY CINEMA』(97・未)、『Le Ventre de Juliette』(ジュリエットの妊娠)(03・未)で2003年度アヴィニヨン映画祭で撮影賞を受賞。 ■スタッフ 監督・脚本:マルタン・プロヴォスト プロデューサー:ミレーナ・ポワロ、ジル・サクト 脚本:マルク・アブデルヌール 撮影:ロラン・ブリュネ 録音:フィリップ・ヴァン・デン・ドリューシェ 美術:ティエリー・フランソワ 衣裳:マドリーン・フォンテーヌ 編集:ルド・トロフ 音楽:マイケル・ガラッソ |
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原題:Séraphine |
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