アデル／ファラオと復活の秘薬
The Extraordinary Adventures of Adèl Blanc-Sec

2010年7月3日（土）より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー


■ストーリー
　1911年、エジプト。アデル・ブラン＝セックは、砂漠の中にいる。世界中の不思議を追い、秘宝を集める彼女は、最新のルポルタージュ『氷の怪物』を出版した後、インカ帝国の生き残りの謎を解明するため、にペルーに向かうはずだった。
だが彼女は、不慮の事故で死に瀕している妹のため一刻も早く、復活の秘薬を手に入れねばならないと考えていた。
　灼熱の砂漠を越え、アデルはついにラムセス2世に仕えたといわれる医師のミイラを発見する。だが、黄金を横取りしようと狙う盗賊の襲撃をかわしたのもつかの間、アデルは、いつも彼女の行く手を阻む残忍で冷徹なマッドサイエンティスト、デュールヴーに捕らえられてしまう。

　

 

　石室に閉じ込められたアデルは、隙をついて反撃。間一髪で洞窟から脱出する。
　 同じころパリでは、謎の巨大な怪鳥が現れるという事件が起こっていた。パリの空を不気味に飛びまわり、政府の要人も車ごと襲われた。メナール教授と助手のズボロフスキは、博物館に展示されていた卵の化石が割れているのを発見。巷を騒がせている怪鳥は、ジュラ紀に絶滅したはずの翼竜プテロダクティルスだった。
　 事件を担当するカポニ警部は、メナールからジュラ紀専門のエスペランデュー教授を紹介される。だが、プテロダクティルスを蘇らせたのは、ほかならぬ、エスペランデュー教授だった・・・

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■プロダクション・ノートより

監督・脚本：リュック・ベッソンインタビュー

原作との出会い
思えば長い道のりだった。ジャック・タルディの描いたヒロイン、アデルに恋に落ちたのは、今から10年前のことだ。早速タルディに連絡を取ろうとしたが、残念ながら「アデル」の映画化は他の監督で決まっていた。その時は落胆したものの、、偉大な監督が選ばれていたので安心し、いい作品になることを願った。待ちきれない思いで待っていたが、当の映画はいっこうにできてこない。聞くと、例の監督とも、他の映画関係者とももめたらしい。
原作者は原作者は映画化そのものを一切受け付けなくなっていた。
私は考え直してほしいと訴えた。何度か実際に会いにも出かけた。まずは安心してもらい、私たちの実績を示した。交渉して待つこと6年。やっと「アデル」の映画化権を手に入れることができた。

ルイーズ・ブルゴワン
フランスのTV局、Canal+の異色お天気キャスター時代から、アンヌ・フォンテーヌ監督作の『La Fille Monaco』(08)でのファブリス・ルキーニとの共演まで、ルイーズには注目していた。様々なキャラクターを演じ分けられるのが彼女の魅力だ。
それは稀な才能で、次から次へと変装するアデルという約に打ってつけだった。ルイーズに会ってすぐに、私はアデルが見つかったと確信した。ルイーズは思考が柔軟で、機敏で、一瞬のうちにがらりと印象を変えられる。まさにアデルだ。
仕事熱心で十分に信頼できるが、ことがアデルとなると、一筋縄ではいかなくなる。彼女が自分のやり方を貫き、なにがあっても負けないからだ。
現場ではスタッフから「会計士」というあだ名で呼ばれていた。絶えず台本や撮影リストをチェックしていたからだ。ルイーズとの仕事は本当に目を見張るものがあった。

■監督・脚本：リュック・ベッソン
1959年フランス、パリ生まれ。17歳のときに学校を中退。ゴーモン社でニュース映画のアシスタントとして働く。短期間、ハリウッドで映画製作に関わった後、製作会社を設立。短編映画『最後から2番目の男』(81)で注目される。
この短編を長編映画化した『最後の戦い』（83）でアヴォリアッツ映画祭審査員特別賞と批評家大賞を受賞。その後、『サブウェイ』（84）、『グレー・ブルー』（88）、『ニキータ』（90）、『アトランティス』（91）、『レオン』（94）が立て続けにヒットを記録。
ほかに、『フィフス・エレメント』（97）、『ジャンヌ・ダルク』（99）、『アンジェラ』（05）、『アーサーとミニモイの不思議な国』（06）、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』（09）などを監督。
プロデュース作品には、『神風』（86）、『冷たく冷えた月』（91）、『ニル・バイ・マウス』（97）、『Taxi』シリーズ（97、00、03、07）、『ダンサー』（00）、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』（01）、『WASABI』（01）、『トランスポーター』シリーズ（02、05、09）、『ダニー・ザ・ドッグ』（05）、『96時間』（08）、『アルティメット』シリーズ（04、09）などがある。


■スタッフ
監督・脚本：リュック・ベッソン
製作：ヴィルジニ・ベッソン＝シラ
原作：タルディ
音楽：エリック・セラ
撮影：ティエリー・アルボガスト
衣装：オリヴィエ・ベリオ
美術：ユーグ・ティサンディエ
音楽：エリック・セラ