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ようこそ、アムステルダム美術館へ
The New Rijksmuseum
2010年8月21日(土)渋谷ユーロスペース他全国順次公開
■ストーリー
2004年、レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」など傑作を所蔵する、アムステルダム国立美術館の、開館以来の大規模な改築工事が始まった。館長のロナルド・デ・レーウ が「市民のための美術館」を作るのだと、意気揚々と解体の始まった美術館を案内していく。
新しい美術館の設計にあたるのは、スペイン人建築家クルス&オルティス。19世紀の建築家ピエール・カイパースの建築思想を活かしながら、革新的なミュゼオロジーを実現した新美術館の設計プランに、確かな手ごたえを感じていた。再オープンは2008年の予定。オランダ史上最大の文化施設の改築工事が始まろうとしていた。
しかし、この工事はまさにそのスタートから市民の猛反対になやまされることになる。地元のサイクリスト協会は、美術館を貫く交通路が閉鎖されることに反発。通路の権利を主張し、建築プランの変更を求める騒々しいキャンペーンを起こした。
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■出演 アムステルダム国立美術館の館長/ロナルド・デ・レーウ
学芸員/タコ・ディビッツ 、レイニエ・バールセン 、ヴィム・デ・ベル
警備員/レオ・ヴァン・ヘルヴェルン
建築家/アントニオ・クルス、アントニオ・オルティス ほか
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そしてアムステルダム市南区の地区委員会は、サイクリスト協会の主張を後押しする見解を示した。美術家と建築家が築きあげてきたプランは市民によってあえなく却下。
予期せぬ出来事にうろたえる美術館の対応は後手にまわり、結局振り回されたのは建築家だった。以後、何度も妥協を強いられることになる建築家ユニットの一人、オルティスはこの状況をこの状況を「これは民主主義ではない。民主主義の悪用だ」と言い放った・・・
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■プロダクション・ノートより
監督:ウケ・ホーヘンダイク インタビュー
Q:今回、この映画を撮ることになったきっかけは?
これまでの映画では、ホロコーストなど、私にとって必然的なつながりのあるトピックを扱ってきました。私の母は、ホロコーストの生き残りでしたから。
私は自分で選んだテーマ、個人的に関係があるテーマについての映画を作る方が好きです。でも、この映画に関しては、アムステルダム国立美術館の改修を記録するプロジェクトを引き受けて欲しいと、プロデューサーが私にアプローチしてきたのです。
最初は悩みました。このプロジェクトに私がふさわしいかどうか、長いこと真剣に考えましたが、結局やることにしました。
アムステルダム国立美術館のために働く職員は400人いるので、この映画を作るにあたってのリサーチが大変でした。いきさつについて、できる限りたくさん情報を集めようと関係者全員と話すことは多大な努力を要しました。
テーマについてよく調べ、誰と話すべきか、誰と話す必要がないのかを見極めるのに、約1年かかったのです。人々と話し、彼らと親しくなり始めて、美術館を改修するプロジェクトは、職員自身の自己改革をも必要とする巨大なものだと気付きました。
会ってコーヒーやお茶を飲むことで、徐々に彼らとの会話や関係を深めていきました。彼らが私に対して心を開き、何について悩んでいるかを明らかにしてくれたことが、次々に新しい刺激的なストーリーラインへとつながっていったのです。
私は彼らを通して、この映画についての認識を深め、美術館との親密な関係を築きました。最初は、脚本に固執していたのですが、突然「こんなのは意味がない」と思い、脚本を捨ててゼロから始め、実際に起こっていることに集中するようにしたので、臨機応変な撮影の仕方を学びました。
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■監督:ウケ・ホーヘンダイク
1961年オランダ生まれ。舞台監督としてキャリアをスタート。1997年からテレビ用のドキュメンタリーを監督。
ホロコーストを逃れた700人のオランダ系ユダヤ人について描かれた『een gelukkige tijd (The Saved)』(98)は、オランダ・アカデミー賞で最優秀テレビ・ドキュメンタリー賞を受賞。『The Holocaust Experience』(02)ではヨーロッパやアメリカで、いかにホロコーストの記憶が絶やされないようにしているかについて描いた。現在はアムステルダム国立美術館の取材を続け、本作の続編を制作中。
■スタッフ
監督:ウケ・ホーヘンダイク
撮影:サンダー・スヌープ
編集:ハイス・ゼーヴェンベルヘン
録音:マーク・ウェスナー
音楽:エルコ・ヴァン・デ・メーベルフ、クリスティアーン・ヴァンヘメルト
製作・提供:ピーター・ファン・ハイステ
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■オフィシャルサイト
http://www.ams-museum.com/
(C)PvHFilm 2008 英題:THE NEW RIJKSMUSEUM
オランダ/2008年/オランダ語・英語・スペイン語/カラー/デジタル/120分
日本語字幕:松岡葉子
配給:ユーロスペース
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