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瞳の奥の秘密
El Secreto De Sus OJos

2010年8月14日、TOHOシネマズシャンテほかで公開


■ストーリー
 刑事裁判所を定年退職したベンハミン・エスポシトは、仕事も家族もない孤独な時間と向き合っていた。彼は残りの人生で、25年前の殺人事件を題材にした小説を書こうと決意し、久しぶりに当時の職場を訪ねる。
彼の元上司でかつての判事補、イレーネ・メネンデス・ヘイスティングスが彼を迎える。相変わらず美しく聡明だが、今では検事に昇格し、二人の子供の母親だった。

 それは、1974年にブエノスアイレスで起きた事件だ。銀行員の夫リカルド・モラレスと、幸せな新婚生活を送っていた23歳の女性教師リリアナ・コロトが自宅で暴行され殺害される。同僚のロマーノに担当を押し付けられてしぶしぶ現場に向かったベンハミンは、無残な遺体を見て衝撃を受ける。
彼が事件に真摯に立ち向かおうとした矢先、テラスを修理していた二人の職人が逮捕される。手柄を立てようとしたロマーのが警察に手を回し、拷問で嘘の自白を引き出したのだ。ベンハミンの告発で職人は釈放された。

 

 


■キャスト
リカルド・ダリン
ソレダ・ビジャミル
パブロ・ラゴ
ハビエル・ゴディーノ
ホセ・ルイス・ジョイア
ギレルモ・フランチェラ
 




       

 

 モラレスを訪ね、リリアナのアルバムを見せてもらったベンハミンは、リリアナがまだチビルコイに住んでいたときに撮影された写真の男に注目する。男の名はイシドロ・ゴメス。リリアナの幼なじみで、彼女を見つめる瞳には暗い情熱が宿っていた。モラレスがゴメスの母親に居所を確かめる電話をしたことから、ゴメスは勤め先の建設現場から姿を消してしまう。ベンハミンはゴメスの実家の捜索を提案するが、面倒を避けたい判事に一蹴される。
あきらめきれないベンハミンは部下で友人のパブロ・サンドバルと不法侵入を決行、母親に宛てたゴメスの手紙を持ち出すのだが・・・

※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

監督:ファン・ホセ・カンパネラ インタビュー

おそらくこの物語が抱く秘密は、確かに殺人やその真実に関してではあるけれど、何よりも愛についての物語だといえよう。
最も純粋な形をした愛の物語。まだつぼみのうちに薄らいだり消えたりする間さえなく、終わってしまった愛。
どうやってそのような愛が生き延びられよう?その愛に関わった人々にそんな影響を与えるであろう?愛がその瞳から奪い去られたとき、どのような狂気の行動を瞳は起こすであろうか?

これらが本作品の探し求める問いかけであり、おそらく映画は登場人物たちの人生のうちにおいてのみ、その答えを見つけ出そうとしているのかもしれない。


 

 









■監督:ファン・ホセ・カンパネラ
1959年、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。アメリカで人気TVドラマシリーズを手がけていることでも知られている。映画では『El mismo amor, la misma lluvia』が国内で高く評価される。2001年『El hijo de la novia』(英題"Son of The Bride")で、アカデミー賞外国語映画賞部門にノミネートされ、国際的な注目を集める。
本作『瞳の奥の秘密』では、スペインのゴヤ賞9部門にノミネートされ、スペイン語外国映画賞を獲得。アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞。


■スタッフ
監督:ファン・ホセ・カンパネラ
脚本:エドゥアルド・サチェリ、ファン・ホセ・カンパネラ
製作:ヘラルド・エレーロ、マリエラ・ベスイエフスキー、ファン・ホセ・カンパネラ
製作総指揮:ヘラルド・エレーロ、バネッサ・ラゴーネ
撮影:フェリックス・モンティ
美術:マルセロ・ポント
衣装:セシリア・モンティ
音楽:フェデリコ・フシド
編集:ファン・ホセ・カンパネラ

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.hitomi-himitsu.jp/

(C) 2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS (AIE)

原題:El Secreto De Sus OJos
英題:The Secret In Their Eyes
2009年/スペイン、アルゼンチン/スペイン語/129分/35mm/スコープサイズ
日本語字幕:佐藤美香
配給:ロングライド