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ソフィアの夜明け
Eastern Plays

2010年10月23日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開後、全国順次公開


■ストーリー
 ゲオルギは17歳。絶えず両親ともめていた。もっと男らしく見られたいと彼はスキンヘッドのギャングに加わる。彼は兄イツォとしばらく会っていなかった。
  ゲオルギの兄はイツォは38歳。職業は木工技師。彼はドラッグ中毒でメタドンの治療を受けていた。ヘロイン依存のせいで、生きることに投げやりな彼はアルコールに頼る日々を送っていた。イツォの恋人ニキは学校で演技を専攻する学生。若く純真な彼女はイツォのいない人生は考えられなかった。

 

 

 


■キャスト
フリスト・フリストフ
オヴァネス・ドゥロシャン
サーデット・ウシュル・アクソイ
ニコリナ・ヤンチェヴァ
ハティジェ・アスラン
 



       


 ウシュルは20代の女性でイスタンブール出身のトルコ人。ウシュルと両親は彼女の兄を訪ねベルリンに向かう途中だった。ブルガリアを横断する長いドライブの後、一家は途中休憩し、ソフィアで一夜を過ごすことにする。だが、その夜は悪夢となった。一家はゲオルギを含むスキンヘッドのギャングによる暴行の犠牲となる。偶然現場に居合わせたイツォはトルコ人一家を守ろうとして逆に激しく殴られ、やられてしまう。

 ウシュルの父は怪我をして入院する。病院でウシュルとイツォは言葉を交わした。2人は互いに惹かれ合い、その一方でゲオルギとイツォは初めて心を通わせた。兄のおかげでゲオルギは自分が陥っていた狂気と妄想に気付く・・・

※   ※   ※

 

       
 






       


■プロダクション・ノートより

カメン・カレフ監督インタビュー

フリストについて
フリストについての映画を作るというアイデアがだいぶ前からあった。僕らは海沿いの町で一緒に育った幼な友達だ。その後、僕は映画を勉強するためにパリに行き、長い間連絡をとっていなかった。
数年前、偶然出会い、たくさん話をした。フリストは変わっていないように見えた。少なくとも外見は。しかし、次第に彼は僕を信頼し始め、僕は彼の絶望の深さを知った。フリストの穏やかで無頓着な外見と悲惨な内面の苦悩のギャップに僕は惹かれた。彼は内なる破壊的な力に立ち向かう気力を持っていなかった。


 

 









■カメン・カレフ
1975年、ブルガリア、ブルガス州生まれ。2002年、パリのフェミス(フランスの国立音響映像芸術学院)卒業。カメンの短編『オルフェウス』Orpheusと『マルトニウス・オルブレン』Maltonius Olbrenはベルリン、クレルモン=フェラン、ニューヨーク、ロカルノ、ストックホルムなどの国際映画祭で上映され、賞に輝いた。
短編『ウサギを連れ戻せ』Get The Rabbit Backは2005年、カンヌ映画祭のコンペに参加。2年後、最新短編『ウサギが悩む』Rabbit Troublesが再びカンヌ映画祭の国際批評家週間に選ばれた。60本を越えるコマーシャルと多くのミュージッククリップを演出している。『ソフィアの夜明け』は長編第1作。


■スタッフ
監督・脚本・プロデューサー・編集:カメン・カレフ
撮影:ユリアン・アタナソフ
ミュージックスコア:ジャン=ポール・ウォール
音響:モムチル・ボジコフ、ボリス・トラヤノフ
プロデューサー・編集:ステファン・ピリョフ
プロデューサー:フレデリク・ザンダー
編集:ヨハネス・ピンター

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.eiganokuni.com/sofia/

英題:EASTERN PLAYS
2009年/ブルガリア/1時間29分/35mm/ビスタサイズ
字幕翻訳:高内朝子
配給:紀伊國屋書店、マーメイドフィルム