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人生万歳!
Whatever Works

2010年12月11日(土)、恵比寿ガーデンシネマ他にて全国順次ロードショー


■ストーリー
 ボリスは、かつてはノーベル賞候補にもなった天才物理学者。その頭のよさゆえに、人生の無意味さを悟り、窓から飛び降り自殺を図るが、助かってしまう。だが、その日を境に教授の職も、妻も、高級マンションも全てを失った・・・。
  ボリスの日課は、行きつけのカフェで数少ない友人と無駄話をしたり、チェスの講師として近所の子供たちを罵倒しながら無駄な時間を過ごすことだった。

 今ではすっかり落ちぶれてしまった物理学者のボリス。ある夜、アパートに帰ろうとした時に、南部の田舎町から家出してきた若い女性、メロディに声をかけられる。寒さで凍える彼女を気の毒に思ったボリスは、数晩だけという約束で泊めてやることにする。

 



■キャスト
ラリー・デヴィッド
エヴァン・レイチェル・ウッド
パトリシア・クラークソン
エド・ベグリー・Jr
ヘンリー・カヴィル
 




       

 

 だが、メロディは何日たっても出て行かず、ボリスの家に居ついてしまう。しかも世間知らずのメロディは、ボリスと暮らすうちに、彼を「愛している」と勝手に思い込み始める。メロディから告白されたボリスは、年の差や知能指数の違いを理由に「うまくいかない」と一蹴するが、やがて、自分も彼女に好意を抱き始めていることに気付く・・・

※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

『人生万歳!』の脚本は、もともとウディ・アレン が70年代の半ばにゼロ・モステル(コメディアン)のために書き下ろしたものだった。しかし、モステルは77年に他界。企画はお蔵入りになってしまった。
それから約30年がすぎた2008年、その脚本存在を思い出し、本作の物語のベースに仕えるはずだと考えた。細かい設定については多くのリライトが施されたが、天才物理学者と家出娘のありえないラブ・ストーリーという物語の核の部分は、70年代に書かれた時点で、既にしっかり練りこまれていたという。
過去の監督作では自ら主演を務めることも多かったアレンだが、本作の主人公ボリス役に関しては、自分で演じることはまったく考えなかったそうだ。「たとえ僕がもう少し若かったとしても、この役を演じることはできなかっただろうね」と、アレンは解説する。「俳優としての僕には、ボリスのように人を小馬鹿にするタイプのユーモアはうまく演じられないんだ。その点、ラリーだったらそういう辛辣なユーモアを演じても観客から嫌われないし、むしろ、観客は喜んでくれる。グルーチョ・マルクスのコメディがそうだったみたいにね」


 

 









■監督・脚本:ウディ・アレン
1935年、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。高校卒業後、ギャグコメディ台本作家としてキャリアをスタート。
61年、ニューヨークのナイトクラブでスタンダップ・コメディアンとして出演。65年、『何かいいことないか子猫チャン』で脚本執筆、出演をはたす。59年、『泥棒野郎』で監督、脚本、主演を兼ね、監督デビュー。77年『アニー・ホール』で、アカデミー賞の作品、監督、脚本、主演女優の4部門を受賞。
主な監督作品は、『マンハッタン』(78)、『カイロの紫のバラ』(85)、『ハンナとその妹』(86)、『ブロードウェイと銃弾』(94)、『誘惑のアフロディーテ』(95)、『世界中がアイ・ラブ・ユー』(96)、『マッチ・ポイント』(05)、『タロットカード殺人事件』(07)、『ウディ・アレンの夢と犯罪』(07)、『それでも恋するバルセロナ』(08)、『人生万歳!』(09)ほか。


■スタッフ
監督・脚本:ウディ・アレン
撮影:ハリス・サヴィデス
編集:アリサ・レプセルター
衣装:スージー・ベイシンガー
美術:サント・ロクァスト
製作:レティ・アロンソン、スティーヴン・テネンバウム
     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://jinsei-banzai.com/pc/

(C)2009 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

原題:Whatever Works
2009/アメリカ/1時間31分/ビスタサイズ/PG12
字幕翻訳:松浦美奈
配給:アルバトロス・フィルム