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ソーシャル・ネットワーク
The Social Network

2011年1月15日(土)より、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー


■ストーリー
 マークは大学規則違反で、半年の観察処分を受けたが、そんなことは全く意に介していなかった。彼の頭の中では、今回の思ってもいなかった爆発的反響から、次のアイデアが生まれていた。なぜ“フェイスマッシュ”は学生たちにこんなにもウケたのか、女の子の写真ならどこでも見られるけれど、どれも身近な女の子たちだったからだ。みんな友達のことを知りたいと思ってる。インターネットで友達のことを知ることができれば、そして自分のことも知らせることができれば。ネットの上での大学の社交場だ。“ファイナルクラブ”のように排他的にする。けれど家柄や金は関係ない、ハーバードのメンバーの承認が要ることにしよう。同じようなサイトは他にもあるけれど、もっと使いやすく自由でインタラクティブにする。
 きっとみんな夢中になるぞ!これが、現在利用者全世界5億人に達したSNS“フェイスブック”の誕生である。

 


■キャスト
ジェシー・アイゼンバーグ
アンドリュー・ガーフィールド
ジャスティン・ティンバーレイク
ルーニー・マーラ
 







       


 2004年2月。ウィンクルボス兄弟は憤慨していた。
たった一日でハーバードの学生650人が登録したという“フェイスブック”!これは俺たちの“ハーバードコネクション”のアイデアのパクリじゃないか!
 キャメロン・ウィンクルボスとタイラー・ウィンクルボス、この双子の兄弟は、資産家の家に育ち、次期オリンピックにも出場が期待されるボート部のトップにして、ハーバード最高峰のクラブ“ポーセリアン”のメンバー。今までの人生でうまくいかなかったことは一度もなかった。去年の11月に“フェイスマッシュ”のマークのことを知り、自分たちが企画している学内男女のインターネット上の出会いの場“ハーバードコネクション”立ち上げのため、優秀なプログラマーである彼に協力を要請した。
  彼は「やる」と言った。だが、今日までに彼にメールを52通出し、会ったのはたった3回、催促してものらりくらりとかわされていた。こういうことだったのか!奴は自分のサイトの立ち上げ準備をしていたんだ。

 彼らは、早速、自分の父親の会社の弁護士を介し“フェイスブック”が知的財産の盗用だ、として停止警告を送った。だが、マークは「1月に“ハーバードコネクション”へのプログラミングが予想と違い、ハードウェアも足りないという疑問点を伝えました」という返事を寄こしただけで、停止するどころか、加入大学を増やし続けている。学長にもマークの行いは大学の倫理規定に反すると訴えたが、「学生間の問題だ」と相手にしてもらえなかった。
 こうなったら、最終手段に訴えるしかない・・・・


※   ※   ※

 

       
 






       


■プロダクション・ノートより

デヴィッド・フィンチャー監督 インタビュー

マークは他のどの登場人物もやらなかったことをやる。そしてその報酬を得る。その原動力は何だったのだろうか、コミュニケーションを上手く取ることができないことだろうか、女子学生に一目おかれたい欲望だろうか。ファイナルクラブへの劣等感だろうか。フィンチャーはそれは「怒り」だと言う。
「自分がきちんと評価されていないという怒りだね。あるいはマーク自身が期待しているほど完全には評価されていないという怒り。それは人間なら誰しも感じることだと思う。『両親は自分のことを十分に理解していないんじゃないか。兄弟たちは自分のことを正しく評価していないんじゃないか。友人たちは自分の真価を認めていないんじゃないか』と思うことは誰にでもある。このストーリーは、そうした思いをほんの少し誇張して見せているんだ」

同時に、マーク自身がコミュニケーションに問題を抱えているからこそ、「僕がこれを作った。僕はこれにしがみついていく。これが完成することは決してない」と言うのだとフィンチャーは説明する。「それが情報化時代における発明の現実だと思う。工場の組み立てラインから出て行って、そこから先は誰か他の人の責任という製品ではないんだ。ずっとデスクトップコンピュータの中に存在し続け、そのユーザーとそのユーザーベースとの継続的な関係を提供するものだ。マークはそのことを、大半の人たちとは違う形で見事に理解していたんだと思う。情報化時代においては、スティーヴ・ジョブスは彼の製品デザイナーとだけでなく、彼の製品を競合製品よりも高い値段で買っている人たちとも関係をもっている。 それは、彼とデザインとの関係、彼とそのメッセージとの関係、そういったものを所有することによって力を得ることと彼との関係によるものだ。スティーヴ・ジョブスはその好例だ。マークがなりたいと望んでいるものはそれなんだと思う。ビル・ゲイツはそうではない」。

マークは自分の理想を現実にしたが、そのために払った犠牲は少なくはない。
「マークが払う犠牲というのは、夢がかなうことに伴う恐ろしいほどの責任に気づかざるを得ないということだと思う。何かに卓越したければ?マラソンの次の一周は何秒か短縮し、さらに贅肉を落としさらに強くならなければならない?ということを彼は学んだ。マークはそれを実行するだろう。最後には何億のユーザーを持つ男になるだろう。でもそれは、他の人たちが祝杯をあげているときに、彼は夜中まで働かなければならないことを意味する。彼は一人ぼっちなんだ。彼は望みをかなえた。でも映画の冒頭のシーンと同じくらい孤独なんだ。 誰も、彼ほど懸命に、長時間にわたって努力しようとはしないし、彼ほど深く一途にものごとを考えていないからね」。


 

 









■監督:デヴィッド・フィンチャー
1962年アメリカ コロラド生まれ。18歳でILMに入社し『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』(‘83)『インディ・ジョーンズ魔宮の伝説』(‘84)の制作に参加。4年間在籍の後、‘86年にプロパガンダ・フィルムを共同創設。‘92年『エイリアン3』で監督デビュー。
‘95年に、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが出演した『セブン』を監督。‘97年に、『ゲーム』、‘99年には、『ファイト・クラブ』を監督。
‘02年、ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィッテカー出演の『パニック・ルーム』、‘07年、批評家から大絶賛された作品『ゾディアック』を監督した。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(‘08)では再びブラッド・ピットと仕事を共にした。
ケイト・ブランシェットも主演したこの作品は、作品賞と監督賞を含む13部門でアカデミー賞にノミネートされ、美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞を獲得した。


■スタッフ
監督:デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮:ケヴィン・スペイシー
脚本:アーロン・ソーキン
撮影:ジェフ・クローネンウェス
美術:ドナルド・グレアム・バー
編集:アンガス・ウォール A.C.E.
音楽:トレント・レズナー

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.socialnetwork-movie.jp/

(C)2009 Columbia TriStar Marketing Group, Inc. All rights reserved.

原題:THE SOCIAL NETWORK
原作:ベン・メズリック著「facebook世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」(青志社)
2010年/アメリカ/スコープサイズ/全6巻/3,299m/2時間
字幕翻訳:松浦美奈
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント