ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路
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■キャスト マリー・フェレ マルク・バルベ デルフィーヌ・シュイヨー ダヴィッド・モロー クロヴィス・フワン サロメ・ステヴナン リザ・フェレ ニコラ・ジロー アルチュール・トス ジュリアン・フェレ ルネ・フェレ |
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パリに到着した一家は、宮廷での演奏会の後、王太子はナンネルにルイーズの近況を尋ねる。兄妹は面識がなかったのだ。やがて話題は音楽へと移り、王太子に命じられるまま、ナンネルはヴァイオリンを弾き、ソプラノで歌う。「クリスタルのように清らかで美しく、魂からの嘆きの歌声」。そう感嘆する王太子は、続ける。「作曲を頼めるか?あなたの曲を書くのだ」。そして、自らの内気を恥じる王太子は、ナンネルにこう告げる。「人間は謎だ。でも、あなたには好意を覚える」 思いがけない王太子の言葉に、胸が高鳴るナンネル。その日から、作曲に勤しみ、夜もなかなか寝付けない。思い切って、父に「弟の作曲の勉強に同席させて。私にも教えて欲しい」と頼み込むが、「女性に作曲は難しすぎる」とにべもない。ヴォルフガングが5歳のときに書いた曲は、実は自分が作曲したものだとのナンネルの告白に耳を疑う父は、しかし彼女の願いを頑として退けるのだった・・・ ※ ※ ※
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ルネ・フェレ監督メッセージ
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■脚本・監督・製作:ルネ・フェレ 1945年、フランスノール地方ラ・バセ生まれ。俳優の道を目指し、ストラスブール国立演劇学校に入学。その後、父の死が原因となり、精神病院に入院する。この経験が初監督作品“Histoire de Paul”のテーマとなり、ジャン・ヴィゴ賞を受賞。 その後も出身地ノール地方を舞台にした自伝的作品2本発表。カンヌ映画祭に出品された“La Communion Solennelle”と“Bapteme”で成功を収める。90年代末にJLMプロダクションを設立。レジス・ヴァルニエ監督の『イースト/ウェスト遥かなる祖国』などに俳優として出演。 2007年、 “Il a Suffique Maman s'en aille”で最も私的な作品を発表。サガモール・ステヴナンとサロメ・ステヴナンが演じるカップルを通して、自身の娘たちとの関係について描いている。 監督作品は、Histoire de Paul(1975)、La Communion Solennelle(1977)、Fernand(1980)、L'Enfant Roi(1981)、『哀しみのアレクシーナ』(1985)、L'Homme qui n'etait pas la(1987)、Bapteme(1990)、Promenades d'Ete(1992)、La Place d'un Autre(1993)、Les Freres Gravet(1995)、『夕映えの道』(2000)、L'Enfant du Pays(2002)、Il a Suffi que Maman s'en aille(2007)、Comme une etoile dans la nuit(2009)、『ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』(2010)。 ■スタッフ 脚本 監督 製作:ルネ・フェレ 製作 編集:ファビエンヌ・フェレ 音楽:マリー=ジャンヌ・セレロ 撮影:バンジャマン・エシャザァレタ 助監督:ジュリアン・フェレ 美術:ヴェロニカ・フルブロット 衣装:ドミニク・ルイ |
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2010年/フランス映画/フランス語/120分 |
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