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ゲンズブールと女たち
GAINSBOURG,Vie heroique

2011年5月、Bunkamuraル・シネマ、新宿バルト9他にて全国ロードショー


■ストーリー
 1941年、ナチス支配下のパリ。ロシア系ユダヤ人の両親の元に生まれたリシュアン・ギンズブルグは、ピアニストの父によるピアノレッスンに疲れ、タバコを吸い、大人とも対等に渡り合う変わった少年だった。
  彼の最大の武器は、芸術の才能。最大のコンプレックスは、容姿の醜さ。唯一の友人は、空想の中で作り上げた自分の分身だった。
  成長したリシュアンは、バーのピアノ弾きとして働きながら、美術学校に通う。そこでサルバドール・ダリの愛人と出逢い、一夜を共にする。これが彼の華麗なる女性遍歴のスタートだった。
  その後、リシュアンは絵画の道を捨て音楽の道で生きていくことを決意し、最初の妻エリザベッドと結婚。同時に作曲も始め、パリの有名なキャバレー“ミロール・ラルスイユ”でピアニスト兼歌手として働き始める。そのころ、ボリス・ヴァイアン、フレール・ジャックらと知り合い、以降セルジュ・ゲンズブールと名乗るようになった。

 


■キャスト
エリック・エルモスニーノ
ルーシー・ゴードン
レティシア・カスタ
ダグ・ジョーンズ
アナ・ムグラリス
ミレーヌ・ジャンバノワ
サラ・フォレスティエ
ケイシー・モッテ=クライン
 




       

 

 「リラの門の切符売り」でメジャーデビューを飾った後のゲンズブールは、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでスターダムへと上り詰めていく。エディット・ピアフ、フランス・ギャルをはじめ、ゲンズブールに曲を提供してもらいたい有名歌手は列をなし、その個性的なルックスや女性遍歴も魅力のひとつとなり、ゲンズブールと言う伝説が幕を開けることになる・・・

※   ※   ※

 

       
 





       


■プロダクション・ノートより

監督・脚本:ジョアン・スファール インタビュー

自分と同じ分野から指導者(マスター)を選ぶアーティストは多いが、僕は違う。僕の指導者はいつでもゲンズブールだった。無理して歌手になろうとすることで彼の気分を害したくなかった僕は、漫画家になった。

僕がニースを去って、パリに行った目的はただ一つ、セルジュ・ゲンズブールと会うことだった。自分が彼を熟愛しているのだから、彼だって自然と自分を熟愛してくれるに違いないと思っていたのだ。当初は彼の小説『Evgueni Sokolov』を原作にコミックブックを手がけたいと思ってた。でも、僕がパリに移住してから1ヶ月後、ゲンズブールは死んでしまった。
それが素晴らしいユダヤ人の画家だろうが、東欧出身のフォーク・ミュージシャンだろうが、僕のグラフィック・ノベルは、常に何らかの形でゲンズブールの辿った道へと導かれていた。


 

 









■監督:ジョアン・スファール
1971年、フランス、ニース生まれ。幼いころからコミックの収集を趣味とし、絵の才能を発揮。高校卒業後は、ニース大学で哲学を専攻するかたわら、コミックアーティストたちに自作を売り込み、1994年に初の自著を出版。その後は個人、また他のアーティストにコラボレーションという形で、150人以上のコミック、小説、アニメ映画などの作品を発表。ユダヤ系の両親をもち、作品にはユダヤ文化からの影響が強く見られる。本作『ゲンズブールと女たち』が長編初監督作品となる。



■スタッフ
監督・脚本:ジョアン・スファール
プロデューサー:マルク・デュ・ポンタヴィス、ディディエ・リュプフェール
撮影:ギョーム・シフマン
編集:マリリン・モンチュー
プロダクション・デザイン:クリスティアン・マルティ
衣裳:パスカリーヌ・シャヴァンヌ
作曲:オリヴィエ・ダヴィオー
ピアノ演奏:ゴンザレス

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.gainsbourg-movie.jp/

(C)2010 ONE WORLD FILMS-STUDIO37-UNIVERSAL PICTURES INTERNATIONAL FRANCE - FRANCE 2 CINEMA - LILOU FILMS - XILAM FILMS

原題:GAINSBOURG,Vie heroique
2010年/フランス、アメリカ/122分/シネマスコープ
字幕翻訳:古田由紀子
配給:クロックワークス