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テンペスト
THE TEMPEST

2011年6月11日(土)、TOHOシネマズ シャンテにて公開


■ストーリー
 ナポリ王アロンゾーは娘の婚礼からの帰途、海上で突然の大嵐に襲われる。難破船に乗っていた王弟セバスチャン、忠実な老顧問官ゴンザーロー、ミラノ大公アントーニオらは命からがら孤島へと流れ着くが、アロンゾーの息子、ファーディナンドを見失っていた。実はこの嵐は、この孤島に住むプロスペラが魔術を使って起こしたものだった。
  かつて名君と呼ばれたミラノ大公の妃であり、夫の亡き後は女大公として民に愛されていたプロスペラ。しかし12年前、彼女の腹黒い弟、アントーニオとその謀略に乗ったアロンゾーらは、プロスペラと一人娘のミランダを粗末な船に乗せて追放したのだ。
  孤島に住み着いて魔術の腕を極めたプロスペラは、空気の妖精エアリアルを操り、魔女から生まれた邪悪な怪物、キャリバンに雑事をさせながら暮らしていた。そしていま、裏切り者たちに復讐を果たそうと目論んでいるのである・・・

 


■キャスト
ヘレン・ミレン
ラッセル・ブランド
リーヴ・カーニー
トム・コンティ
クリス・クーパー
アラン・カミング
ジャイモン・フンスー
フェリシティ・ジョーンズ
アルフレッド・モリナ
デヴィッド・ストラザーン
ベン・ウィショー
       
 







       


■プロダクション・ノートより

監督:ジュリー・テイモア インタビュー

主人公の性別を男性から女性へ変えたことは、この物語にまったく新しい側面をもたらすことになった。すべてはヘレン・ミレンという存在と、テイモアとミレンの偶然の出会いがきっかけになっている。パーティでヘレン・ミレンと偶然であった際、テイモアの脳裏には、すでにプロスペラ役にはミレンが想定されていたが、そこで二人が交わした会話が、テイモアの決意をさらに固めることになったという。「シェイクスピアついて話をしたの」とテイモアは回想する。「ヘレンは私がこの映画を作ろうとしていることなんて何も知らなかった。にもかかわらず、彼女は自分が初めて演じたシェイクスピアは「テンペスト」のキャリバンだったと打ち明けてくれたの。しかも本当にこう口にしたのよ。『プロスペローを一人の女性として演じることもできるわ』ってね。それで私も『本当にやってみない? いま、ちょうど映画版「テンペスト」の準備をしていて、あなたとまったく同じことを考えていたの』と言ったのよ。幸いにもヘレンは「イエス」と言ってくれたわ」


 

 









■監督:ジュリー・テイモア
1952年マサチューセッツ州ニュートン生まれ。舞台演出家・映画監督。子供の頃から演劇に興味を持ち、ボストン児童劇団で子役として舞台に立つ。10代の頃に、インドやスリランカへ留学。パリでパントマイムを学ぶ。70年代初めに、日本で淡路島の人形浄瑠璃や歌舞伎を研究する。オベリン大学卒業。
'74年から4年間、インドネシアに滞在し多国籍からなるダンス&マスク劇団「Teatr Loh」を結成し、作・演出をする。
'97年、ブロードウェイ・ミュージカルの『ライオン・キング』の演出でトニー賞を受賞。長編映画のデビュー作は99年のタイタス。

映画監督作品
フールズ・ファイア( Fool's Fire, 92)
タイタス (Titus, 99)
フリーダ (Frida, 02)
アクロス・ザ・ユニバース (Across the Universe, 07)

舞台作品
Juan Darien: A Carnival Mass (88)
エディプス王(92)
タイタス (Titus, 94)
Juan Darien (96)
ライオン・キング (97)
The Green Bird (00)
SPIDER-MAN:TURN OFF THE DARK(10)


■スタッフ
原作:ウィリアム・シェイクスピア
監督・脚本:ジュリー・テイモア
撮影:スチュアート・ドライバーグ
美術:マーク・フリードバーグ
衣装:サンディ・パウエル
音楽:エリオット・ゴールデンサール

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.tfc-movie.net/tempest/

(C)2010 Touchstone Pictures

2010年/アメリカ/35o/スコープサイズ/110分
字幕翻訳:佐藤恵子
字幕監修:松岡和子
配給:東北新社