マーガレットと素敵な何か
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■キャスト ソフィー・マルソー マートン・ソーカス ミシェル・デュショーソワ ジョナサン・ザッカイ エマニュエル・グリュンヴォルド ジュリエット・シャペイ ティエリー・アンシス |
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お金がなくて家のほとんどの家具を差し押さえられ、父が家を出て行ってしまい、家が貧しくて寝室のカーテンでお姫様のドレスを作ってもらっていた少女時代。仕事も私生活も充実しているように見えて、本当はあの頃の辛かった思い出も心の奥に封印していたマーガレットだったが、一瞬で過去の苦い記憶を思い出す。 夜には大事な交渉も控え、気もそぞろであったが、仕事帰りにマルコムにプロポーズされ、いつもの自分を取り戻す。
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ヤン・サミュエル監督インタビュー 実は私が自分自身のために思いついたアイデアがもとになっているんだよ。18歳になった日、私がどんなプレゼントがもらえたら嬉しいかを考えた。そして思いついたんだ。子どもの頃の自分からその手紙を受け取り、自分が将来、何をするつもりだったかを思い出せたら素晴らしいなと。30歳になった時、私は18歳の時にそれをしなかったことを後悔したよ。そして40歳になった時、私はこの題材で映画を作ろうと思った。実生活では実行できなかったから、代わりに映画で実現させようと思ったんだ。 Q:あなたの作品の登場人物は、子供時代と強烈に関わることが多いですね。このことは、あなたにとって重要な問題なのでしょうか? 今日、個人の人格は3歳までに作り上げられると言われている。子供時代を思い出すことは、自分の起源を再確認することと同じことだよ。自らの出発点を再発見し、人生の様々な障害によってねじ曲げられる前の、本来進むべきであった道筋を見つけ出すんだ。年をとるにしたがって、時には良い方向へ、また時には悪い方向へと道は変わっていく。映画の中でマルコムが「人の成長とは“前進”だよ」と言っているようにね。大切なのは自分が進む方向に満足すること。私は今、5人の子を持つ幸せな父親で、そのお陰で子供の世界を身近に感じることができているよ。
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■監督:ヤン・サミュエル 1965年フランス生まれ。パリのCLCFで映画学の学士を取得。アートグラフィックの才能を生かして、アルバイトをしながら学費を稼ぐ。イラスト、ロゴ、ポスター、CD-ROMなどの作成でアシェット社やウォルト・ディズニーの作品を手がけたほか、漫画、絵本の執筆で活躍する。1981年代から短編映画を製作。初の長編作品『世界で一番不幸で幸せな私』(03)はフランスで大ヒット。07年にハリウッドに進出。『猟奇的な彼女』のリメイク『猟奇的な彼女inNY』で初の英語作品を手がける。本作は長編3作目。 ■スタッフ 監督・脚本:ヤン・サミュエル 製作総指揮:クリストフ・ロシニョン 音楽:シリル・オフォール 撮影:アントワーヌ・ローシェ 編集:アンドレア・セドラコバヴァ 美術:ジャン=ミシェル・シモネ 衣装:ファニー・ドルアン |
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原題:L'age de raison |
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