ブリューゲルの動く絵
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■キャスト ルトガー・ハウアー、シャーロット・ランプリング、マイケル・ヨーク |
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ブリューゲルの友人でコレクターでもあるニクラース・ヨンゲリンクは、この支配者たちの暴挙を憂いていた。ヨンゲリンクはブリューゲルにこう問いかける「このありさまを表現できるか?」。 そこでは、イエス・キリストや聖母マリアが聖書の世界から舞い戻り、キリストの受難の物語―イエスが処刑地であるゴルゴダの丘まで十字架を背負い歩くキリストの道行―が繰り広げられていた。聖人たちは「フランドルの運命を嘆き、過去から戻ってきた」のだ。
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ピーテル・ブリューゲル Pieter Bruegel (1525/30年頃−1569年) 16世紀ネーデルラントの最も偉大な画家。聖書の世界や民衆の祝祭、子供の遊びなどを主題とする版画や油彩画は、人間に関する深い哲学的な省察に基づいている。他方、農民を描いた油彩画は、親近感のある眼差しで生き生きとした彼らの生活を描き、当時から異色の画家として注目された。また諺を通じて民衆の知恵を表現し、寓意的な主題で人間の弱点、無知、愚行などを批判的に描写し、ネーデルラントを治めていたハプスブルク家の支配者や人文主義者たちからも高い評価をうけた。
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■監督:レフ・マイェフスキ 1953年、ポーランドのカトビッツェ生まれ。アーティスト、映画監督、詩人、舞台演出家。1977年にポーランドのウッチ映画大学卒業。 1978年に監督・脚本をつとめた初監督作『Annunciation』(原題)、1980年に『The Knight』(原題)を製作。『The Knight』は欧米の映画祭で上映されそのビジュアルセンスが賞賛された。1982年にはロンドンのテムズ川を使いホメロスの舞台「オデュッセイア」』を上演、大きな注目を集め好評を博す。 フィルモグラフィー ■スタッフ 監督・脚本: レフ・マイェフスキ 共同脚本:マイケル・フランシス・ギブソン 撮影:レフ・マイェフスキ、アダム・シコラ 美術:カタジーナ・ソバンスカ、マルセル・スラヴィンスキ 衣装:ドロタ・ロクエプロ 編集:エリオット・エム、ノルベルト・ルジク 音楽:レヒ・マイェフスキ、ヨゼフ・スカルツェク 製作総指揮:アンゲルス・シレジウス |
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原題:THE MILL AND THE CROSS |
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