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ヒューゴの不思議な発明
Hugo

2012年3月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー


■ストーリー
 1930年代、パリ。駅の時計台に1人の少年が隠れ住んでいる。名はヒューゴ。父を家事で亡くし、時計修理のおじに預けられ、駅の時計を巻きながら暮らしていた。
  ある日ヒューゴは、駅構内のおもちゃ屋に忍び込み、ネズミのおもちゃを盗もうとするが、店主のジョルジョに見つかってしまう。ジョルジュはヒューゴを捕まえて、ポケットの中身を全部出さなければ、駅の公安官に突き出すと迫る。その中には、ドライバーやネジなどのガラクタに混じって、亡き父の形見があった。
  時計職人で、博物館の所蔵品の修繕もしていたヒューゴの父は、亡くなる直前まで、壊れた“機械人形”に心を奪われていた。誰が何のために、こんなに精巧な機械人形を作ったのか? 父はその謎を解明することができなかった。

 


■キャスト
ベン・キングズレー
サシャ・バロン・コーエン
エイサ・バターフィールド
クロエ・モレッツ
ジュード・ロウ
 




       

 

 ジョルジュは、盗んだ分を働いたら返してやるといい、ヒューゴはジョルジョの店に通うことになる。ヒューゴはやがて、ジョルジョの店にやってくる、彼の養子イザベルに心を開いていく。ジョルジョに映画を観ることを禁じれられているイザベルを連れて、映画館に潜り込んだ帰り道、ヒューゴ
は駅に住んでいることを打ち明ける。
  ふとしたことから、イザベルがいつも首からぶらさげている鍵を見たヒューゴは驚く。機械人形を動かすための部品だった。ヒューゴはイザベルを隠し部屋に招待する・・・

※   ※   ※

 

       
 






       


■プロダクション・ノートより

「(ジョルジュ)メリエスのすごいところは」スコセッシが語る。「我々が現在やっていることのほぼ全てを研究し発明したことだ。彼の作品は、30〜50年代のSFやファンタジー映画から、ハリーハウゼン、スピルバーグ、ルーカス、ジェームズ・キャメロン映画に至るまでの作品と、ずっと1本の線で繋がっている。メリエスは全てを持っていた。我々がコンピュータやグリーン・スクリーン、デジタルを使っていることを、彼は自分のカメラとスタジオでやっていたんだ」

  彼の傑作である14分の『月世界旅行』は1902年に製作された。彼は、その後、1914年までに500本以上の映画の脚本、監督、出演、製作、デザインを手がけ、そのテーマは、現実(実際の事件再現)からファンタジー/SF(『Kingdom of the Fairies』から『The Impossible Voyage』まで)におよび。上映時間は40分から1時間だった。メリエスはファンタジーにSF、ホラーというジャンルの生みの親と見なされ、 “ストーリーのある映画製作の父”と呼ばれることも多い。

トーマス・アルヴァ・エジソンとの不運な出来事(メリエスの1986年の『The House of Devil』のプリントを獲得、コピーしてアメリカで公開し大ヒットさせたが、メリエスへの利益配分はなかった)のせいで、メリエスは同時に2本のフィルムで撮影をすることになる。1本はヨーロッパ、もう1本はアメリカでの公開用だ。

最近になって、1人の映画史研究家が『The Infernal Cake Walk』の2本のプリントを組み合わせてみると、その映像はまるで3D映画の未加工版のようだった。
映画芸術の進歩はその後、メリエスを置き去りにしたが、第1次世界大戦が勃発し、彼は映画の魅力が衰えたと考えた。結局、スタジオを閉鎖、衣装やセットを燃やし、映画のプリントは売られて化学的な用途のために溶かされることになった。


 

 









■監督:マーティン・スコセッシ
1942年、ニューヨーク生まれ。リトル・イタリーに近いダウンタウンで少年時代を過ごした。1964年、映画コミュニケーションで学士号を取得し、1966年
ニューヨーク大学のフィルム・スクールで修士号を取得。1968年、初長編『ドアをノックするのは誰?』を監督。
1970年にドキュメンタリー『愛と平和と音楽の三日間』でアシスタント・ディレクターと編集を務める。1973年『ミーン・ストリート』で絶賛される。1976年、『タクシードライバー』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。
このほかの監督作品に、『ニューヨーク・ニューヨーク』(77)、『ラストワルツ』(78)、『レイジング・ブル』(80)、『ハスラー2』(86)、『最後の誘惑』(88)、『グッドフェローズ』(90)、『ケープ・フィアー』(91)、『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』(93)、『カジノ』(95)、『クンドゥン』(97)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)、『アビエイター』(04)(アカデミー賞5部門受賞)、『ディパーテッド』(06)(アカデミー賞4部門受賞)、『シャッター・アイランド』(10)。

ドキュメンタリー作品に『A Personal Journey with Martin Scorsese Through American Movies』(96)、『マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行』(99)、『Martin Scorsese Presents: The Blues』(03)、『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』(06)、『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』(08)、『A Letter to Elia』(10)、『Public Speaking』(10)、『ジョージ・ハリスン/リヴィング・・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(11)などがある。


■スタッフ
監督・製作:マーティン・スコセッシ
脚本:ジョン・ローガン
撮影:ロバート・リチャードソンASC
美術:ダンテ・フェレッティ
衣装:サンディ・パウエル
編集:セルマ・ショーンメイカーA.C.E.
音楽:ハワード・ショア
製作:グレアム・キング、ティム・ヘディントン、ジョニー・デップ
製作総指揮:エマ・ティリンガー・コスコフ、デヴィッド・クロケット、ジョージ・カカンデス

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.hugo-movie.jp/

(C)Paramount Pictures 2011

原題:HUGO
2011年/アメリカ/ビスタ/126分
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン