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ル・アーヴルの靴みがき
Le Havre

2012年4月28日(土)ユーロスペースほかにて公開


■ストーリー
 北フランス、ノルマンディ地方の港町ル・アーブル。かつてパリでボヘミアンな生活を楽しんでいた元芸術家のマルセル・マルクスは、今はル・アーブルの街角でしがない靴磨きをしている。8年かけて身分証明書を取得したベトナム人のチャングを弟子に、駅や高級靴店の前で客を待つが、革靴を磨くような時間とお金に余裕のある人など多くはない。
  稼ぎはわずかだが、マルセルはパリで感じることのできなかった幸せを感じていた。彼をまともな生活に呼び戻してくれた妻のアルレッティと、愛犬ライカがマルセルの帰りを待ちわびているから。同じ街角に住むパン屋のイヴェットや八百屋のジャン=ピエール、そして仕事の後に立ち寄るカフェの女主人クレールとの、ささやかなふれあいも彼にとってはなくてはならないものだった。

 


■キャスト
アンドレ・ウィルム
カティ・オウティネン
ジャン=ピエール・ダルッサン
ブロンダン・ミゲル
ジャン=ピエール・レオ
 





       

 

 そんなある日、港にアフリカのガボンから不法難民が乗ったコンテナが発見される。警察の検挙をすり抜けた一人の少年イドリッサとマルクスは港で出会う。突然の病に倒れテ入院したアルレッティと入れ替わるように、警察に追われるイドリッサを近所の人の協力を得て家に向かい入れる。しかし、執拗にイドリッサを捜索するモネ警視や密告者の手がマルセルたちの身に迫ってくる・・・

※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

アキ・カウリスマキ 監督インタビュー

Q:『ル・アーヴルの靴みがき』のアイデアはどこから思いついたのですか?母国から逃れてくる人々取り巻く事態が、どんどん悪くなる現状から?それとも単純にフランスでもう1本映画を撮りたかったのですか?

アイデアは何年も前からあったが、どこで撮影すべきかが決まらなかった。本来、この話はヨーロッパのどの国でも起こりうることで、バチカンは別だろうが・・・いや、とりわけバチカンでこそ起こることかもしれない。

舞台としてもっともらしいのは、ギリシャやイタリア、スペインだろう。控えめに言っても、これらの国では、この問題が非常に深刻な重荷になっているから。 ともかく、ジェノバからオランダに向かって海岸沿いをずっとドライブしていた時に、私は求めていたものを見つけたんだ。ブルースとソウルとロックンロールの街、ル・アーブルに。

(プレス資料より転載)

 

 









■監督:アキ・カウリスマキ
1957年フィンランド、オリマティラ生まれ。ヘルシンキの大学でコミュニケーション論を学ぶ。映画評論家としてキャリアをスタート。シナリオ作家、俳優、助監督などの仕事に携わり、1980年、兄ミカが監督した中編『Valehtelija』に俳優として出演。
長編初監督作品は、ドフトエフスキー原作『罪と罰』(83)。フィンランドのユッシ賞第1回最優秀処女作品賞、最優秀脚本賞を受賞。『パラダイスの夕暮れ』(86)がカンヌ映画祭に招待される。
このほかの主な監督作品は、『カラマリ・ユニオン』(85)、『ハムレット・ゴーズ・ビジネス』(87)、『真夜中の虹』(88)、『レニングラード・カウボーイ・ゴー・アメリカ』(89)、『マッチ工場の少女』(89)、『コントラクト・キラー』(90)、『ラヴィ・ド・ボエーム』(91)、『トータル・バラライカ・ショー』(93)、『愛しのタチアナ』(93)、『レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う』(93)、『浮き雲』(96)、『白い花びら』(99)、『過去のない男』(02)、『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』の一篇『結婚は10分で決める』(02)、『1Vision of Europe』の一篇『Bico』(04)、『街のあかり』(06)、『それぞれのシネマ』の一篇『鋳造所』(07)、『ル・アーヴルの靴みがき』(11)。


■スタッフ
監督・脚本・プロデューサー:アキ・カウリスマキ
撮影:ティモ・サルミネン
美術:ヴァウター・ズーン
衣装:フレッド・カンビエ
編集:ティモ・リンナサロ
製作総指揮:ファビエンヌ・ヴォニエ、レインハード・ブランディング

     

 

 

   



(C)Sputnik Oy
photographer: Marja-Leena Hukkanen

原題:Le Havre
2011年/フィンランド・フランス・ドイツ合作映画 /35mm・DCP/93分
日本語字幕:寺尾次郎
配給:ユーロスペース